恋人達の白い夜


「お姉さん、クリスマスイブ一緒に過ごせるだろ?」

スマートフォンの画面に、愛しの彼からのラインメッセージが入る。
それを見て、ごんべいは溜息を吐く。

「…ごめんね、仕事が忙しくて休めないんだ、と」

そう返信をしホームボタンを押すと、仕事に向かう為、ごんべいは身支度をし自宅のマンションを後にする。

「はあ…早く有給届出しておけば良かったな」

職場へと向かうごんべい、その足取りは重い。
クリスマスは、恋人達にとって大事なイベントであり、その日の為に仕事を休む者も多い。
ごんべいもその一人で、年下の彼と過ごそうと仕事を休もうと思っていたが、同僚達に先を越され、休む事が出来なくなっていた。

「早く出さなかった私が悪いけど…はあ、落ち込むな…」

ごんべいは何度目か分からないぐらいの溜息を吐く。
最近仕事が忙しく、彼であるロウの週末のお泊まりでさえ断っている状態が続いている。
出会いこそ最悪であったが、ごんべいはロウの事が大好きであった。
彼に会えない不満、そして仕事の疲労が溜まり、ごんべいは心身共に疲れていた。

「…駄目駄目、こんな弱気じゃ。クリスマスが終わったら仕事も落ち着くだろうし、そしたらロウと会おう。それまでは頑張って稼いでやるんだから」

落ち込む自分に自分で喝を入れ、ごんべいはゆっくりだった足取りを早くし、職場へと急ぐのであった。




「つ、疲れた…」

ロウとも会えず仕事を黙々とこなしていたごんべい。
クリスマスイブである24日、殆どの同僚達が休んでおり、彼女はいつもの倍以上仕事をこなしていた。
終わった後に疲労がどっさり身体に伝わり、ごんべいは早く家に帰りたい気持ちで一杯だった。

「早く帰ってシャワー浴びたい…」

冷え切った身体に熱いシャワーを浴びるのは、最高に気持ちが良い。
その快感を得たいと、寒空の中、ごんべいは脚を急がせる。

「やっと着いた…」

白い息を吐き出しながら、ごんべいは鍵を出そうとバッグの中に手を入れる。

「お姉さん、お帰り」

自宅のドアがガチャっと音を立てて開き、爽やかな笑みを浮かべた美青年が立っていた。

「え、ロウ…?!」

思いもよらなかった愛しい彼の出現に、ごんべいは目をパチクリさせる。

「お姉さん仕事で疲れてると思ってさ。ほら、早く中入んなよ」
「う、うん…」

ロウに合鍵は渡してあり、彼がいても不思議ではないのだが、ごんべいは想像以上に驚き嬉しく感じた。

(ロウが来てくれてたなんて…嬉しい)

クリスマスイブを一緒に過ごす事を諦めていたからこそ、その喜びも大きい。
そして、部屋の中へと入ると、テーブルの上にはケーキとチキンなどの料理が並んでいた。

「これ、全部ロウが…?」
「ああ。手作りじゃねぇけど、お姉さんと食べたいから買ってきた。ほら、早く座って食べようぜ?」

ロウはそう言い、台所へと向かう。
ごんべいはコートを脱ぎ、温かいコタツの中へと脚を潜らせる。

「あったかい…」

冷え切った部屋に帰る事を覚悟していた為、この温かい温もりがとても気持ちが良い。
思わず眠ってしまいそうになる程、ごんべいは部屋の温かさに身を任せる。

「ほらお姉さん、食べてから寝ようぜ。ケーキも勿体ないだろ?」

台所から、お皿やお箸などを持ってきたロウ。
トロンとした瞳のごんべいにそう声をかけながら、自分も彼女の合い向かいに座る。

「うん…食べるわ、お腹も空いたし」

折角ロウが用意してくれたのだ。
ごんべいは頷き、眠気を吹き飛ばそうと両手を合わせる。

「じゃあ、いただきます」
「いただきます」

ロウも行儀よく手を合わせ、食事の前の挨拶をすると、箸を持ち料理を口にしていく。
初めて出会った時は素行の悪い不良だとさえ思っていたが、箸の持ち方が綺麗であり、ティッシュも常に持ち歩いている。
育ちが良いんだろうと、ごんべいは彼と付き合い始めて感じていた。

「美味しい」
「ああ、俺も。お姉さんと食べられるだけですげぇ美味い」

爽やかな笑みを浮かべ、ロウは頷く。
今日は彼に会えないと思っていたからこそ、ごんべいの嬉しさも倍増であった。
他愛もない会話をしながら、二人は料理を片付けていく。

「お姉さん、そろそろケーキ食べる?」
「うん、食べたい」

ごんべいが答えると、ロウはケーキを丁寧に切っていく。
お皿に乗ったケーキを受け取り、フォークで口に運ぶと、甘い苺の香りが口の中に広がる。

「美味しい…」

疲れた身体が甘いもので癒されるというのは、正にこの事だろう。
ごんべいは夢中でケーキを口に運び、その甘い美味しさを堪能する。

「…」

そんな彼女を、ロウはケーキも食べずじっと見つめていた。

「…ロウ?ケーキ食べないの?」

彼の視線に気づき、ごんべいはケーキを食べるのを止める。

「美味しそうにケーキを食べてるあんたが可愛いくてさ、つい見てた」
「っ…見られてると恥ずかしいから、ロウも食べてよ」

ごんべいはロウから視線を逸らして言う。
彼に可愛いと言われ、ごんべいの頬に赤みが走る。
冷たかった頬はすっかり温まり、逆に熱いとさえ感じていた。

「分かったよ。…けど、マジでお姉さんが食べるとこ可愛かったぜ?」

ごんべいをじっと見つめ、ロウはクスリと笑う。

「…ありがと。さ、ほら早く食べよ」

恥ずかしさを隠すように、ごんべいはケーキを再び食べ始める。
ロウも食べ始めていたが、彼の視線は常に彼女へと向けられていた。



「ご馳走様、ほんと美味しかった」
「お姉さんは休んでなよ、俺が片付けるから」

そう言い、ロウはお皿などを台所へと運び、手際よく片付けていく。

「ありがとう、ロウ」

いつもなら自分でしていたが、今日だけは彼に甘えようと、ごんべいはそのままうつ伏せに寝転がる。
ロウがお皿を洗うジャーという水音を聞きながら、ごんべいは瞼を閉じる。

(ロウにクリスマスプレゼント用意してなかったな…忙しくて忘れてた)

彼に何かあげたいとごんべいは思っていたが、忙しさの中用意する事を忘れてしまっていた。
ロウが欲しいものも分からず、どうしたら良いか考えていると、彼が洗い物を終えごんべいの側に歩み寄る。
そして、そのままうつ伏せの彼女の上に腰を下ろす。

「ロウ、どうしたの?」
「マッサージだよ、疲れてるだろ?」

ロウはそう言うと、ごんべいの腰に手を当てゆっくりと力を入れ指圧の様にマッサージをしていく。

「っ…」

疲れた身体に心地良い力が入り、ごんべいは思わず声を漏らす。

「こういう所とか痛くねぇ?」

ロウは、腰の背骨近くを指の力で押していく。

「あっ…ん、そこ、痛い…でも気持ち良い…」

痛気持ち良いというのは、正にこの事だろうとごんべいは思った。

「ッ…」

ごんべいの喘ぎ声の様な声に、ロウは思わず頬を赤く染めていた。
そして、ごんべいが反応した腰の背骨近くを指圧していく。

「ん、は…ぁ…気持ち良い…」

指の力を弱めたり強めたりしていくと、ごんべいは吐息を漏らしていく。
その声に、ロウは理性を失いそうになるが、耐えて彼女をマッサージしていく。

(我慢しろ…今日はごんべいにマッサージのプレゼントをしてやるつもりで来たんだ。絶対、手は出さねぇ…)

自分にそう言い聞かせ、ロウは今度は背中の方を押していく。
そんな彼の想いなど分からず、ごんべいは甘い声を上げてしまう。

「あぁ…っ、そこ、ん…良い…」
「!…」

ごんべいのその吐息を聞いた瞬間、ロウはマッサージを止め、ごんべいを此方へと向かせていた。

「え、ロウ…んっ!」

突然の行動に驚くごんべいに、ロウはキスをする。
苺の匂いがする彼女の口内を堪能しようと、舌を入れ掻き乱していく。

「ん…ふ…ロウ…っ」
「…襲うつもり無かったけど、やっぱ無理だったな」

ちゅっとキスを終え、ロウはごんべいを見つめながら囁く。

「…お姉さんにマッサージのプレゼントをしてやるつもりだった、何やったら良いか分からなかったからな。仕事で疲れてるし、丁度良いと思った」

ロウはごんべいの頭に指で触れ、優しく撫でていく。

「けど、あんたの声聞いてたら無理だ。…んな良い声聞きながらマッサージなんて出来ねぇ。…ごんべい、好きだ…」
「ロウ…ん、ん…」

再びキスをされ、何度も角度を変えて唇に触れられる。
それがとても心地良く、ごんべいはロウの首に腕を回す。

「ロウ…ありがと。貴方が来てくれて私…本当に嬉しかった。疲れてたし、ずっと会えなかったし…。でも、私プレゼント用意出来てないんだ。こめんね…」
「ふ、プレゼントならもう俺の目の前にあるだろ?」
「!」

ロウの笑みに、ごんべいはハッとなり頬を更に赤く染める。
そんな彼女の耳元に唇を近づけ、ロウは低い声で囁く。

「…俺のプレゼントはあんただ。…ごんべい、あんたに触れさせろ…」
「ロウ…っん、あんっ」

囁かれたと思ったら、そのまま耳朶にキスをされ、舌で優しく舐めあげられ、ごんべいはビクンと身体を震わせる。
耳朶を唇で触れられながら、ロウの右手が左の胸を服の上から掴み、ぐにゅりと揉み始める。

「あんっ、んっ…」
「このおっぱい…誰にも触らせてねぇよな…?」

服に皺が出来るほど強く掴み、ロウはごんべいの耳朶から頬、首筋へと舌を這わせながら問う。

「当たり前…でしょ…。あっ…ん、私、ロウが…大好きなんだから…」

疲れて帰った自分を温かく迎えてくれたロウが、何より大切で愛おしいと、ごんべいは改めて感じていた。

「…」

ごんべいの答えを聞き、ロウは首筋に強く吸い付き、ちゅうっと音を立てていく。

「はあっ…!」

ごんべいもロウの肩を掴み、首を仰け反らせてしまう。

「ったく…あんたマジで可愛い過ぎんだよ…ッ」

年上の彼女が愛おしく、ロウは赤い痕が残った首筋を何度も強く吸い付いていく。

「あんっ、はあ…っん、ロウ…っ」

年下の彼に愛されていると感じられ、ごんべいは喜びの声を上げる。

「ごんべい…」

ロウもごんべいの名を囁きながら、服の裾を掴み、首元までたくし上げていく。
黒いブラに包まれたごんべいの大きな乳房が露わになると、その谷間に顔を埋め、両手でブラの上から乳房を掴み、指を食い込ませながら揉み始めていく。

「はあっ…あぁ…っ」
「ちゅ、ん…」

谷間を熱い舌で舐め上げながら、背中の隙間に手を差し込み、ロウは器用にブラのホックを外す。
その途端、重圧感から解放されてごんべいの大きな乳房がぷるんっと揺れ、ロウの目の前にその姿を現わす。

「…ッ…」
「ロウ…あっ、ああんっ!」

ビクンと、ごんべいの身体が彼女の高くなった声と共に震える。
ロウが左の乳房の頂きにある突起を口内に含み、ちゅううっと音を立てながら吸い付いていた。
既に硬く尖っていた乳首だが、ロウに強く吸われる内に、吸いやすいように更にその硬さを増していた。

「ああんっ、あんっ、あんっ」

乳首がロウに吸われる度に甘い痺れがツンと伝わり、自然に喘ぎとなった声が上がってしまう。
左の乳首を吸いながら、左手は右の乳房をぐにゅぐにゅと揉み、指先で乳首を押し潰していく。

「あぁんっ、ん、あんっ」
「ちゅ、ん…お姉さんの乳首、凄い硬くて美味いぜ…?」

ちゅぱっと一度乳首を引き抜き、ロウはニヤリと笑う。

「ロウが…一杯吸う、からよ…っ…」

ロウを見つめながら、ごんべいは答える。

「クク、だよな。…じゃあ…もっと硬くしてやる…」

余裕を見せるロウだが、彼の理性はとっくに何処かへと消えていた。
乳房の根元を掴み乳首を突き出させると、そのまま舌を這わせ、ゆっくりと下から上へと舐め上げていく。

「ああ、っ…」

そして、乳頭に辿り着くとちゅっとキスをし、再び口の中に含むと、ちゅぱちゅぱと優しく吸い上げていく。

「ああんっ!あんっ、あんっ…」

そして、右の乳房の柔らかさを堪能する様に揉みしだいてから、親指と人差し指で乳首を摘み、くいくいっと捻っていく。

「あぁんっ、あっあっ…ああん」

それがとても気持ちよく、ごんべいはロウの肩を掴み腰を浮かせてしまう。

「ちゅっ…ん」

何度も何度も吸い付き、乳首の硬さを味わうロウ。
再び口内から乳首を解放すると、舌先でコロコロと突き転がしていく。

「はあぁ…んっ…あぁん…」

硬くなった乳首は、ロウの舌に合わせコロコロと形を変えて転がる。
右の乳首も人差し指の指先で触れ、コロコロと円を描くように転がしていく。

「あぁあんっ、ああん…っ、はあん…」

甘い痺れがロウが乳首を愛撫する度に伝わり、ごんべいは身体をくねらせてしまう。

「お姉さん動くなよ…俺から逃げんな…ッん、ちゅう…」

乳房の根元を掴み直し、舌先で舐めていた乳首を再び熱い口内に含み、ちゅうっと音を立てて吸い上げる。

「はあんっ、あんっ、ああんっ」

そして、右の乳首も摘みクニクニと形を変えるように捻っていく。

「あぁんっ、あんあんっ、はあん…良い…ん、あぁん…」

甘い痺れとなった快楽が全身に伝わり、ごんべいの声も甘く大きくなっていく。

「ちゅぱっ、ん…マジ、可愛いぜ…ごんべい…あんたの声も身体も…最高だ…」

エレベーターでごんべいを抱いて以来、ロウは彼女の虜であった。
ごんべいの全部が愛おしい。
ロウは左の乳首を引き抜くと、そのまま右の乳首へと舌を移動させる。
指で愛撫されすっかり硬くきゅっと引き締まってしまった右の乳首を、優しく解す様に舌でチロチロと弾いていく。

「はあっ、ああん…」

そして、舌と口内で愛撫された左の乳首を指で摘みクニクニと捻るが、滑りを帯びており滑ってしまう。

「ああんっ!あっ、あぁ…んっ」

声と一緒に、ごんべいはビクンと身体を震わせてしまう。
そうしている内に、右の乳首がロウの口内へと消え、硬さを解す様に舌が絡められていく。

「はあぁ…ああん…」

硬く尖ってしまっていた右の乳首がロウの熱い舌に絡められ、瞬く間に湿り気を帯びていく。

「ちゅうっ、ごんべい…」

舌で絡ませた後は思い切り吸い付き、ちゅうちゅうっと、大きく音を立てながら吸い上げていく。

「あぁんっ。あんあんっ、ロウ…っん、はああん」

ロウの頭を抱え込み、ごんべいは喘ぐ。
脚の間からは快楽の蜜が溢れ、ジンッと疼きが走り、ごんべいは堪らず腰を浮かせてしまう。

「…くく、お姉さん、こっち、触ってほしくなったんだろ…?」

ごんべいの事は、ロウにとって何でもお見通しであった。
乳首を吸いながら、ロウは片手をするりとごんべいのスカートの中へと忍ばせる。
内腿を通り越した先にある彼女の下着に触れると、下着の意味を無くしてしまっている程濡れてしまっていた。

「こんなに濡らして…」

ロウは下着の上からそこを指でなぞり、ニヤリと笑う。

「はあんっ!だ、って…」

ロウがと言おうとしたが、彼の指が下着の隙間から中へ入り込み、直に蜜が溢れる入り口をなぞられる。

「あぁんっ!あっあっ…」
「お姉さんは俺に感じてるから、こんなに濡れてるんだろ…?」

低い声で囁くロウ、それさえも感じてしまい、ごんべいは頷く事しか出来ない。
ロウの指が蜜の入り口をなぞり、そのままその上にある突起を見つけると、指の腹を当てくいくいと転がす様に動かしていく。

「はあぁんっ!」

ごんべいがこの突起が一番感じる事を、ロウは既に知っていた。
乳首をちゅぱちゅぱ吸いながら、クリを擦る様に刺激を送る。

「あぁあん、あんっあんっ…はあぁんっ」

ごんべいの喘ぎ声と共に、蜜を溢れさせる入り口がビクッと疼く。
乳首の愛撫とクリを刺激され、ごんべいは快楽の頂点へと登りつめようとしていた。

「ごんべい…」

ロウが優しくごんべいの名を呟く。
ふと、彼のズボンが大きく膨らんでいる姿がごんべいの目に入る。

(いつもロウは私に優しくしてくれる。今度は私が…)

ごんべいはイきそうになっていた身体に力を入れ、ゆっくりと起き上がる。

「ごんべい、なんで起きるんだよ。イきそうだったろ…ッ?!」

ロウは思わずビクッと身体を震わせる。

「ロウ…ん、いつもしてくれてるから…今度は私が…ん、ふ…」

ロウのズボンを下ろし、ごんべいは熱くなった彼のものを口に含む。

「ッ…ごんべい…」

ロウの顔が、快楽に歪む。
ごんべいは手で彼のものを上下に擦りながら、口内に含みチロチロと先端を刺激していく。

「ッ…」

ビクッと震えるロウに、ごんべいは彼が感じてくれていると分かり嬉しくなる。
そして、手で彼の自身を掴み、唇で上下に擦りながら口の中へと含んだりしていく。

「は…ッ…ごんべい…」

ロウが吐息を漏らす。

(ロウはクリスマスに私を待っていてくれて、癒してくれた。今度は私が癒してあげたい)

恋人達にとって大切な日。
ごんべいはロウと過ごせた事を何より嬉しく、幸せだと思った。
だからこそ、ロウにも気持ちよくなって貰いたい。
ごんべいはそんな思いで、彼のものを何度も上下に唇で擦っていく。

「ッ…ごんべい…く…」
「ロウ…」

彼が感じている姿を見て、ごんべいは擦る早さを早めていく。

「ッ…!」
「!あっ」

ロウに肩を掴まれ無理やり引き離されると、そのまま再び押し倒されていた。

「…すげぇ気持ち良かった、お姉さんの口ん中に出すとこだった」

ごんべいを見つめ呟くロウ、その頬は赤く息も少し荒くなっていた。

「出して良かったのに、ロウにイってほしかった」
「俺だけ気持ち良くなっても意味がねぇだろ?…お姉さんも気持ち良くならなきゃ意味ねぇんだよ…」
「ロウ…」
「…好きだ、ごんべい…」

ちゅっと、ロウはごんべいに優しくキスをする。
その間に、指はごんべいのスカートの中に入り、下着をするりと足首から抜いてしまう。
そして、ごんべいが愛撫した自身を彼女の蜜の入り口に当てる。

「ああっ…!」
「く…」

ロウのものが、蜜の入り口をズプリと音を立て中へと挿入していく。
壁を擦りながら奥へと進み、奥へと辿り着くと、ドクンと彼のものが波打つ。

「く…ごんべいん中、どんだけ締め付け良いんだよ…ッ…」
「ああ…っだってぇ…ロウの…ドクンってなってる…っ」

ロウが動かなくても、彼のものが波打ち膣の壁を刺激し、ごんべいの中に快楽を起こしている。

「ごんべいがシてくれたからな…ッ、あんたの中入っただけで…く、駄目だ…ッ」

我慢が出来ないと、ロウは腰を動かし始める。

「あぁあんっ!」

ビクンと、ごんべいも思わず大きく声を上げてしまう。
腰が動くと同時にロウのものも動き出し、壁を擦りながら先端部分を残し外へと出てしまうと、勢いよく奥へと進みぐんっと突き上げられる。

「はあぁんっ、ああんっ」

硬く波打つロウのものが抜き挿しされ、ごんべいの膣は彼を逃すまいと更に締め付けていく。

「く…ッ…」

その強い締め付けに、ロウは達してしまいそうになるのを堪える。
そして、ごんべいの腰を掴み確実に奥へと突き上げていく。

「あぁあん、あんっ、はあぁん。ロウ…っ…」
「ごんべい…ッ…」

ロウはごんべいに覆い被さり、そのままキスをする。
ごんべいも何度もロウにキスをし、そのまま彼の背に手を回す。

「ロウ…っああ…好き、貴方が好き…っああっ…」
「ああ…俺も、お姉さんが…ごんべいが大好きだぜ…ッ…」

ロウはごんべいを見つめそう頷き、再び腰の早さを早め、くちゅくちゅと水音を立てながら、彼女の奥を突いていく。

「ああんっ、あんっ、あん、あぁあん」

何度も何度も突き上げる内に、ロウのものが大きく波打ち、膣の壁に擦り寄せていく。

「ロウっ、ああん、ああっ…」
「く…ッ…ごんべい…ッ」

我慢するのも限界であった。
ロウは何度も何度もごんべいの最奥を自身で突き上げる。

「はあぁん、あっあっ…あぁあん!」
「ッ…!」

ロウの端正な顔が歪むと、ドクンと膣の中の彼のものが大きく波打ち、その嵩を増すと、そのまま熱い欲望がごんべいの中に放たれていく。

「ああっ…はあ…はあ…」
「…ごんべい…」

繋がったまま、ロウはごんべいに覆い被さり、彼女を優しく見つめる。

「…すっげぇ…気持ち良かった」
「はあ…ん、私も…気持ち良かった」

ごんべいはロウの頭を撫でながら、そう頷く。
彼女の言葉を聞き、彼は嬉しそうに微笑む。
そして、ゆっくりと自身を引き抜き、濡れたごんべいのそこをティッシュで優しく拭き取っていく。

「…お姉さん、外見てみ」

窓の向こうの景色を見て、ロウは言う。
ごんべいは起き上がり窓の外を見やると、その景色に思わずあっと声を上げる。

「雪が降ってる…!」
「ああ、ホワイトクリスマスだ」

ロウと過ごせた上に雪まで降るなんて、本当に幸せだとごんべいは思った。

「ロウ…本当にありがと。貴方が来てくれて、こうして一緒にクリスマスを過ごせて…幸せよ」

ごんべいはロウに改めて感謝の気持ちを伝えると、彼はフッと笑い彼女の肩を抱く。

「それはこっちの台詞だ。…あんたと過ごせてマジで嬉しい。…好きだぜ、ごんべい…」
「うん…私もロウが好き…」

ロウとの出会いこそ最悪なものだったが、今は本当に幸せだ。
彼と会えて良かったと、心から思う。
二人は暫く、熱くなった身体を寄せ合いながら、窓の外の白い景色を見つめるのであったー。


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