再会の祭り


「ごんべいお姉さん、夏祭り行こうぜ」

ある日、仕事帰りに近所のスーパーに行くと、1人の少年にそう声を掛けられた。

「な、なんでここに…」

ごんべいは、ニコニコと笑顔を浮かべる少年を見て驚きの表情を浮かべる。
少年の名前はロウ、以前、ここで出会っていた。
だがその出会いは最悪で、恐喝をしていたロウにごんべいが注意し、彼とエレベーターに乗り合わせた所、偶然エレベーターが止まり、そして無理やり彼にその中で抱かれたのだった。
無理やりとはいえ、ごんべいは最後は感じてしまい、ロウを受け入れていた。
その後、ロウに名前を聞かれ付き合ってほしいと言われ、それを受け入れたのだが…。

「ここなら絶対お姉さんと会えると思ったから。な、明日夏祭りだろ?一緒に行こうぜ」

確かに、明日はここら一帯の大きい夏祭りがある。
だが、ごんべいの問題はそれではなくて。

「貴方さ、私と付き合うって言ったわよね?」
「ああ。お姉さんは正真正銘俺の彼女」
「なら、どうして連絡先交換しなかったのよ」

そう、あの日、ロウはごんべいの名前を聞き付き合うという事が分かると、そのまま連絡先を交換せず帰ってしまったのだ。
そして今日まで、ごんべいはモヤモヤした気持ちで毎日を過ごしていた。

「運命の出会いを果たした場所でまた再会する方が、なんか良いだろ?だから敢えて聞かなかった」

ロウは何とも思っていないのか、あっけらかんとして答えた。
一瞬カチンときたごんべいだが、ロウはまだ高校生、自分の方が年上だと、彼女は怒りを鎮める。

「…で、明日何時に行くの?」
「あ、町通りに公園あるだろ、そこに六時に待ち合わせで。じゃあ明日な、ごんべいお姉さん」

ロウは必要な事だけ言うと、そのまま走って行ってしまった。

「…久々に会って、会話がそれだけ?…全く、今の若い子って何考えてるのか分からない!」

付き合い始めたとは思えない程、ロウの態度は淡白過ぎて素っ気ない。
ごんべいは、苛々する気持ちを抑えられずにいた。

「けど…デートの誘いが来ただけマシよね。…よし、お祭りなら浴衣よね。久しぶりに気合いれますか」

デートなんて久しぶりだと、ごんべいはさっさと買い物を済ませ家へと急ぐ。
苛々する気持ちより、ウキウキする気分の方が高鳴っていたごんべいであった。






「ここよね、待ち合わせの公園って」

町通りのすぐ近くの大きな公園に、ごんべいは履き慣れない草履を履いてやって来た。
祭りもあってか、公園には家族連れやカップルやら、友達同士で来ているものなど様々な人々が思い思いに過ごしている。

「あ、あの子カキ氷食べてる。久しぶりに食べたくなっちゃった」

美味しそうに苺のカキ氷を頬張る子供を見て、ごんべいは笑顔を浮かべる。
ごんべいにとっては、何もかも久しぶりの連続であった。
彼氏とのデートも久しぶり、お祭りに来るのも久しぶり、カキ氷も久しぶり、そして、何より浴衣を着ている事も。

「ロウ何処にいるんだろ。公園って行ってもここ大きいし…場所ちゃんと指定してくれればいいのに」

ロウの連絡先を知らない為、ただここで待つ事しか出来ない。
そして、そんなごんべいに徐々に近付いていく複数の影。

「お姉さん、一人?」
「うわ、その浴衣可愛いー」
「なあ、俺らと祭り行かね?」

ごんべいは、三人の少年達に周りを囲まれていた。
彼等の着ている制服は、ロウの高校のものと同じものであった。

「…悪いけど、人を待ってるの」

ごんべいがそう言っても、少年達は離れようとはしない。

「浴衣着て待ってる女を待たせるとか、馬鹿だろ」
「最低だよなー」
「な、俺らと先に行っちまおうぜ?」

少年達はニヤニヤしながら、ごんべいの身体を舐める様に見つめる。
ごんべいの浴衣姿は、彼女の大きい胸が形良く膨らんでおり、なんとも言えない色っぽさを出していた。

「言ったでしょ、人を待ってるの。しつこいと嫌われるわよ」

ごんべいはそう言って少年達の間を抜けようとするが、すかさず彼等は#彼女の腕を掴む。

「しつこくて結構」
「こんな良い女、そうそういねえっての」
「すげぇおっぱいだしな…ククッ」

腕を掴んだまま少年達はごんべいに近付き、彼女の肩を撫でるように触れる。

「何するのよ離して!」

ごんべいが暴れて抵抗するが、男三人に掴まれてはどうする事も出来ない。

「暴れんなよお姉さん」
「おい、草むらに連れてこうぜ」
「ああ…順番にヤるか?」

恐ろしい事を平然と言う少年に、ごんべいはカッとなり脚を振り上げようとするが、草履を履いてる為上手くいかない。

「じゃあ向こうの茂みだ」

少年達は暴れるごんべいを物ともせず、草むらに向かって歩き始める。
その内の一人が、肩を掴む手を移動させするりとごんべいの浴衣の大きな膨らみを掴んでいた。

「っ!何すんのよ!!」

腕を掴まれていなかったら、平手打ちを食らわしている所だ。
それが出来ない為、ごんべいは精一杯の抵抗を見せ、胸に張り付いた手を離そうとする。

「…おい、マジすげぇでけぇぞ」

ごんべいは今日、綺麗に浴衣を着こなさそうと。浴衣の下に和風のブラを着けていた。
その事が余計、ごんべいの胸を更に綺麗に大きく強調させていた。

「おいマジか?」
「ずりぃぞ、俺にも触らせろ」

二人の少年の手も、胸に向かって一直線に伸びていく。
その事で、ごんべいを拘束する腕の力が弱まった事に彼女は直ぐに気付き、思い切り手を振り上げようとした。

「おめえら、何してんだよ」

怒りを含んだ低い声は、何処か聞き覚えがある。
突然の声に、少年達は声の主を見ると、驚きの表情を浮かべる。

「ロウ!」
「なんだよロウ、来てたのかよ」
「なあ、お前も仲間に入るか?この姉ちゃん、マジ良い女…」

最後の方は、少年は言葉を発する事が出来なかった。
ロウは、ごんべいの胸を触っていた少年の胸倉を掴み、低い声で言葉を発する。

「…俺の女に触ってんじゃねぇよ」
「な…っ、お、お前の女…?」
「ま、マジかよ…」
「わ、悪かったロウ!お前の女だって知らなくて…」

ロウの凄みに、少年達は冷や汗を浮かべている。
慌ててごんべいから離れると、ロウは掴んでいた胸倉を離す。
そしてごんべいの肩を掴み、キッと鋭い目付きで彼等を睨む。

「二度とごんべいに触んな」
「わ、悪かったよ…」
「じ、じゃあなロウ!」
「ま、またな!」

まるで風の様に、少年達は素早くその場から逃げて行った。
ごんべいは唖然としており、黙って事の次第を見ていた。

「…ごめんな、ごんべいお姉さん。来るの遅れて」

ロウは、ごんべいの肩を掴んだまま呟く。
先程少年達に放っていた声とは違う、優しい声で。

「怖くなかった?」
「…少し。でも、ロウが助けてくれたから…」

ロウは彼等にとって怖い存在なのか。
逃げる様に去っていった少年達が、その事を示していた。
ごんべいと出会った時も、ロウは恐喝をしていた位だ。
決して良いイメージはないだろう。
ごんべいを抱いた時の彼も強引だったが、それでも愛撫は優しく丁寧なものであった。

「なら良かった、じゃ、お祭り行こうぜ」
「へ…」

ごんべいが大丈夫な事が分かると、ロウはさっさと歩き始める。
ごんべいの浴衣には目もくれていないのか、何もその事には触れない。
前を歩く制服姿の彼氏を見て、ごんべいの気持ちは重くなっていく。

(何よ…折角浴衣着てきたのに。あいつらから助けてくれたのは嬉しいけど…元はと言えば、ロウが遅れてきたのが悪いんじゃない…)

モヤモヤする気持ちを押さえながら、ごんべいはロウの後ろを歩く。
慣れない草履で歩くのは一苦労で、歩くのが早いロウに追い付くのも大変であった。


それでも、街通りのお祭り会場まで行くと、重かった気分が徐々に晴れていく。
色鮮やかなぼんぼりが通りを飾り、神輿や民謡などが祭りの雰囲気を盛り上げている。

「わ、綺麗ー。やっぱりお祭りって良いね」

ごんべいがお祭りの景色に見惚れていても、ロウはさっさと行ってしまう。

「ちょ、ちょっとロウ!」
「お姉さん早く。俺腹減ってんだよね」

慌ててロウに追いつくと、彼はジャガバターの屋台に目を向け、そのまま買いに行ってしまう。

「もう!彼女より食べ物に目が行くってどういう事よ!…はあ、今の若い子って皆そうなの?」

あのスーパーのエレベーターの中では自分を求めて無理やり抱いたくせに、と、ごんべいの心は再び荒んでいく。
そんなごんべいの心を知ってか知らずか、ロウは戻ってくるとジャガバターの入れ物を持ち、ごんべいに手渡す。

「ほら、ごんべいお姉さんの分」
「…」

本当は受け取りたくなどなかったが、食べ物に罪は無いと、ごんべいはジャガバターを受け取りそれを口に入れる。
マヨネーズとジャガイモのポクポク感が口の中で混ざり、とても美味しい。

「…美味しい」
「でしょ?こーゆう所で食べると格段に上手いし。しかも、お姉さんと一緒だから余計上手い」
「っ…」

ロウの満面の笑顔に、ごんべいは思わず頬を染めてしまう。

(…きっと、ロウより私の方が惚れてるんだわ。だからこんなに苛々したりドキドキしたりするのね…)

まるで学生時代の恋愛に戻ったかのようだ。
ごんべいはもうあまり気にしない様にしようと、お祭りを楽しむ事にした。

「ロウ、私カキ氷食べたいから買ってくるね」
「俺も行くよ。お姉さん何味が好きなの?」
「私は断然…」
「…」
「?ロウっ?」

ごんべいの後ろを歩いていたロウが、背後からいきなり彼女の両腕を掴み歩くのを止めていた。

「お姉さん前見てよ、カキ氷のシロップが溢れてる。その浴衣、汚したら勿体無いだろ?」
「え…」

見れば、地面にカキ氷のシロップが少し溢れている。
草履で踏めば、恐らく滑って転んでいただろう。

「…ありがと、ロウ…」

ロウの温もりを背中に感じ、ごんべいはドキドキしながら言う。
すると、ロウはさっさとごんべいを離し前へと歩き出す。

「…行こうぜ。カキ氷買うんだろ?」
「…」

ごんべいはコクンと頷き、ロウの後に続く。

(ロウ…そんなに私に触れるのが嫌なの?だったらどうして付き合うなんて言ったのよ…っ!)

言いようの無い不安が、再びごんべいを襲う。

「ほら、お姉さんのカキ氷」

ロウが買ってくれたカキ氷を受け取り、黙って黙々と食べるごんべい。
カキ氷自体は美味しいが、苛々しているごんべいには、まるで味が感じられない。
そこへ、拍車の様にごんべいの機嫌が悪くなる出来事が。

「あーっ、ロウ君じゃん」
「お祭り来てたんだー」

ロウの同級生なのか、二人組の女子高生が浴衣を着て彼の目の前にやってくる。

「俺がいたら悪いかよ」
「違う違う、ロウ君が来るなら一緒に行きたかったの」
「ねー」
「ふーん。それより、浴衣可愛いな」

ロウは嫌がっておらず、爽やかな笑顔で言う。
その言葉に、二人の女子高生はきゃーっと叫ぶ。

「ロウ君に褒めてもらえるなんて嬉しいっ」
「ね、一緒に回ろうよ」

その時点で、ごんべいはいてもたってもいられずその場から離れる。

(私の浴衣には何も言わないのに…何であの子達には褒めるのよ!もう知らない!)

草履を精一杯動かし、ごんべいはロウから離れていく。
カキ氷を持ちながら人混みをかき分けていき、来た道を戻っていく。
足の指が痛い事が気になり始めたのは、ロウと待ち合わせた公園に着いた時だった。
先程より人はいなく、公園内はシーンと静まり返っていた。

「いたた…これは皮が剥けてる痛みだよね…」

草履を脱ぐと、案の定足の指の間が擦れて皮が剥けていた。

「…こんな事なら、浴衣なんか着なきゃ良かった」

溶け始めているカキ氷を口に入れながら、ごんべいは呟く。

「所詮、若い子は若い子同士が良いんだよね。…こんな事なら、付き合うなんて言わなきゃ良かった」

苛々する気持ちを押さえられず、ごんべいはザクッ、ザクッとカキ氷を潰す。
そして、口に入れようとした時、カキ氷がスプーンから滑っていき、空いている浴衣の胸元へと入っていく。

「っ!冷たい!」

気合いを入れて着けた、和風ブラの谷間の中にカキ氷が滑り、その冷たさにビクッとなってしまう。
その途端、急に悲しくなってきて虚しく感じると、ごんべいの瞳から涙が浮かび始めていた。

「…ほんと、馬鹿みたい…っ」

泣くもんかとごんべいは指で涙を拭うと、痛む足に力を入れ立ち上がる。

「帰ろ。シャワー浴びてさっさと寝て、ロウの事…忘れよう」
「何で忘れるんだよ」
「!」

声が上がったと思ったら、目の前にはロウがいた。
鋭い目付きでじっと、ごんべいを見ていた。
まるで、あの日スーパーで恐喝をしていたロウを注意し見られた時の、あの鋭い目付きと一緒であった。

「…なんで先に行っちゃったんだよ」
「…ロウ、私といるよりあの子達と一緒にいた方が良いでしょ。邪魔だと思ったから先に戻っただけよ」
「…」
「ね、もう私帰っていいでしょ。足も痛いし、疲れたし…。あ、後、私達付き合うの止めよ。ロウには若い子の方が合うし…」

ごんべいはそのまま、ロウを無視して歩き出す。
一刻も早く、この場から離れたかった。
ロウから、離れたかった。

「…逃げんなよ」
「!」

歩き出したごんべいの腕は、ロウによって強く掴まれていた。

「付き合うの止める?ふざけんなよお姉さん…あんたは…俺のものだ」

先程の少年達に向けた時と同じ低い声。
ごんべいが驚き立ち止まっていると、ロウはそのまま腕を引っ張り茂みの方へと歩き出す。

「痛…っ!ロウ離して!」

足の指の痛みを訴えるが、ロウは歩くのを止めない。
そして草むらの中まで来ると、ロウは大きな木にごんべいの身体を押し付ける。

「…お姉さん、あんたは俺のものだ。誰にも…渡すつもりなんかない」

両手首を掴まれ押し付けられ、ごんべいは身動きが取れない。
だが、ごんべいも負けてはいなかった。

「っ…何でそんな事言うのよ…!私が浴衣着ても何も言ってくれないのに、あの子達には褒めて!連絡先だって教えないし…!私は都合の良い女じゃない!」
「…」
「!んんっ!」

思っていた事を吐き出すと、ロウはごんべいの唇を塞いでいた。
噛み付く様なキスで、ごんべいの口内に舌を入れ絡みついていく。

「ん…っ、ふ…い、や…っ!」

首を振って抵抗しても、ロウの舌は絡みついて離れない。
そしてやっと唇を離しすと、ロウはじっとごんべいを見つめる。

「…俺が連絡先聞かなかったのは、あんたに拒絶されるのが怖かったんだよ」
「え…」
「あんな事、あんたにしたから俺の事怖がってると思ってた。嫌われたくないから、あえて聞かなかった。あのスーパーでまたあんたに会えたら、デートに誘うつもりだった。…すげえ嬉しかった。ごんべいに会えて、デートに誘えて。…しかも、そんな可愛い浴衣着てきてくれて」

ロウはそこまで話すと、ごんべいの両手首を離し、浴衣の隙間に指を忍ばせていく。

「ロウ…っ」
「…公園で真っ先にあんたを見つけた時、すげえ可愛くて、今すぐあんたを抱きたいって思った。けど、俺より先に彼奴らが触れてやがって…」

浴衣の中に忍ばせた指先は、ごんべいの和風のブラの膨らみに辿り着く。
膨らみを包み込むと、ゆっくりと揉みだしていく。

「ごんべいを抱きたくて仕方ないから、わざとあんたに素っ気なくしてた。けど、それがあんたを傷付けてたんだな…」

乳房をブラの上から揉みながら、片方の手は肩から浴衣を脱がしていく。

「けど、もう我慢しなくて良いんだよなお姉さん?あんたも、俺と同じ気持ちでいてくれたんだろ…?」
「っ…ん、そ、うよ…。ロウが素っ気ないから…私、嫌われてるって…」
「嫌うわけねえだろ…。あの日、お姉さんに怒られた時から俺はあんたに惚れてる…」
「ロウ…んっ」

ロウが再びキスをしていく。
ごんべいも今度は抵抗せず、彼の舌を受け入れ絡ませ合う。
浴衣も脱がされていき、肘の当たりまで下ろされていく。
浴衣を両方とも肩から脱がすと、和風ブラに包まれたごんべいの胸が現れる。

「ちゅ。…こんなブラ、お姉さん付けてたんだ」

和風ブラは、胸の真ん中をチャックで止めているものであった。

「浴衣着るから…少しでもロウに綺麗って言って貰いたくて…。普通のブラより、こっちの方が浴衣には合うから」
「へえ…確かに、お姉さんのおっぱいが綺麗に強調されてる」

ロウはじっとブラに包まれた胸を見ると、手を這わせブラの上からゆっくりと揉み始める。

「っ…ロウ、ここで…するの…?」
「言ったろ、我慢すんの大変だったって。もう、それも限界」

ひとしきり揉んでから、ロウはチャックに手を掛けると、ジーッという音を立て下へと下げていく。

「や…っ」

胸を縛り付けるものがなくなり、ごんべいの乳房がブラの中で解放される。
チャックが空いただけでは見えないが、はだけさせれば直ぐに見えてしまう。

「あれ、お姉さん…」

ロウは、ごんべいの谷間に何かが溢れた痕を見つけた。

「もしかして、カキ氷溢した?」
「…うん、さっき…」
「…いやらしい氷だな。…ここに触れていいのは俺だけなのに」

ロウは首筋に舌を当てると、ツーッと氷が伝った筋に合わせて下へと舐めていく。

「っあ…っ」

ロウの熱い舌を感じ、ごんべいは思わず声を漏らしてしまう。

「甘い…お姉さんの味とカキ氷の味が混ざって…凄い甘い」

谷間の所を集中して舐めながら、ロウはブラも浴衣と同様に肩から肘の当たりまで下げてしまう。
両端にはだけた和風の白いブラの中から、大きなごんべいの乳房、ピンク色の乳首がピンッとなって現れる。

「…お姉さんのおっぱい、久しぶりだ」

ブラをはだけさせると、その両手は直ぐに露わになった乳房に触れ包み込むと、ぐにゅぐにゅとその柔らかさを確かめる様に揉み始める。

「あ、ん…ぁ…っ、人が、来ちゃう…」

乳房を直に揉まれ、快楽が押し寄せ始める。
ごんべいは堪らず声を上げてしまうが、ここは外の公園。
いつ人が来てもおかしくはない。

「皆祭りに行ってここには誰もいねえよ。もし来ても、お姉さんの身体は俺が守るから。このおっぱいを見ていいのは…俺だけだ」

ロウはそう言いながら、掌におさまりきらない乳房に指を食い込ませ、こねる様に揉んでいく。

「ぁ…あん…」

声を押さえようと思っても、久しぶりの愛撫はごんべいに強い快楽を引き起こしている。
すれ違っていたお互いの想いが通じ合ったのだ。
ごんべいはロウを受け入れたいと、彼の両肩に触れる。

「お姉さん…クク、凄い良い顔してる」
「ロウ…抱いて…私に触れて…」
「ああ…俺のものだって、ごんべいの身体に刻みこんでやる…」

潤んだ瞳で懇願するごんべいを見て、ロウの頬は赤みを帯びていた。
そして、左の乳房をぐにゅりと揉んでから、親指と人さし指でピンクの乳首の根元を摘み、くいくいっと捻る。

「あんっ!や…ぁ…っ」

乳首を愛撫されると、何とも言えない甘い快感に襲われる。
乳首を捻り続けながら、ロウの舌は谷間から右の方へゆっくりと移動していく。
そして、乳輪を舌先でゆっくりとなぞり、中心にそびえ立つピンク色の乳首を、唇で触れそのまま挟む。

「ふあ…っ!」

ロウの唇が触れただけなのに、ごんべいは身体を震わせ声を漏らす。

「久しぶりのお姉さんの乳首…ん、ちゅう」
「ああっ!」

挟まれた右の乳首は、するりとロウの温かい口内に入ってしまい、そのままちゅうっと音を立てて吸われる。
左の乳首は、根元を摘まれたまま上へと引っ張られ、そして右の乳首をちゅぱっと音を立てて引き抜く。

「あぁんっ!!」

ごんべいの大きくなった喘ぎ声と共に引き抜かれた右の乳首は、ピンッと濡れて光っている。
左の乳首も、引っ張るのを止めると硬く尖りきゅっと締まっていた。

「…ごんべいの乳首、凄い硬くなった。エレベーターでシた時と同じだぜ?」
「や…言わ、ないで…っ」
「くく、それ、あん時も言ってたな。…お姉さんが可愛いから、何度でも言ってやる…」

再び、ロウはごんべいの右の乳首を口に含み、ちゅううっと吸う。

「ああんっ、やぁ…あっ」
「ん、ちゅう…硬くて…吸いやすいぜ、お姉さん…」

乳首を強めにちゅうっと吸ってから、今度は弱めに触れて、優しく吸い上げる。

「ああ…ん、あ…ん」

そして、ちゅっ、ちゅっと、乳首にキスをする様に吸ってから、力を入れちゅうううっと音を立てて思い切り吸い上げる。

「あぁあんっ!」

強弱のある巧みな愛撫に、ごんべいは首を仰け反り喘いでしまう。
乳首を引き抜くと、舌先を根元に当て乳首を乳輪に押し付けながら転がしていく。
そして、左の乳首も今度は人差し指だけで乳頭の部分に触れると、ゆっくりと円を描きながら転がしていく。

「ああんっ、あっあ…あぁ、ん…」

硬くなっている乳首は、ロウの舌と指に合わせ、コロコロと形を変え転がっている。
そして転がすのを止めると、両方の乳首は元の位置に戻りピンッと宙を向きそそり立っていた。
それに再び舌で根元に触れると、上下に弾き乳首の形をまた変えていく。

「あぁん…はぁ…ん」

左の乳首も、今度は上下に優しく弾く様に人差し指を動かしていく。

「ああんっ!あっあんっ」

弾かれる両方の乳首の刺激に、ごんべいは甘く声を響かせる。
誰かが来てしまうかもしれない、そんな思いが逆に快感を余計に生み出していた。
ロウは指と舌で弾くのを止め、そのまま右の乳首は口の中に含み、ちゅうちゅうと吸う。
左の乳首は、掌に当て乳輪に押し込める様に潰すと、そのまま乳房と一緒にこね回していく。

「あぁあんっ!やぁあん…っ」
「ちゅうぅ…ん、ごんべい…」

浴衣とブラをはだけさせ、甘く声を上げるごんべいは、他の男達が見れば寄ってきてしまう程、妖艶な雰囲気を出していた。
ロウは右の乳首を十分吸って硬さを留めさせると、直ぐに左へと顔を移動させ、指で愛撫していた乳首に熱い舌で触れ、チロチロと突いていく。

「はあっ…ぁ…っ」

そして、右の乳首には指を這わせ摘むと、そのまま捻りながら上に引っ張っていく。

「はあぁんっ、ああ…ん」

唾液で濡れた右の乳首は、硬く、そして滑りやすくなっていた。
濡れていることを利用しようと、引っ張るのを止め、人差し指の指先でコロコロと転がしていく。

「あぁあん!」

濡れた右の乳首は素早く転がり、ごんべいに快楽を送っていく。
左の乳首は突くのを止めると、先端から根元に向かって優しく噛んでいく。
そして根元に辿り着くと、そのまま口に含みちゅうううっと強く吸い上げる。

「はあぁんっ!あぁんっ」
「ちゅうぅ…お姉さんの…乳首、硬くてほんと吸いやすい…指でも摘みやすいし」

乳首を吸いながら囁き、右の乳首を転がすのを止め、摘んできゅっと捻る。

「やぁあんっ」
「ほら…こんなに硬くして。可愛すぎるぜお姉さん…」

ロウは、ごんべいの普段の勝気な雰囲気が一転し、甘く可愛い声を出し乱れるギャップが堪らない。
ロウはまた右の乳首に舌を移動させ、上下に弾いてから吸い付く。
左の乳房もぐにゅぐにゅと力任せに揉み、指の間に挟んだ乳首の感触を楽しむ。

「はああん!あぁあ…あんっ。イい…ロウ…はぁあん…」

ごんべいの両手は、ロウの肩からいつの間にか彼の頭に移動し、もっとしてと訴えていた。
右の乳房の根元を手で掴むと、唾液で光った乳首がピンッとロウの目の前に突き出る。
それに舌を当て、素早く動かし乳首の形を変えていく。

「やぁあんっ!ああん、気持ち良い…はぁあん」

ごんべいの中に、ここが公園だという事はすっかり消えて無くなっていた。
ロウの巧みな愛撫に身を任せ、快楽に喘いでいた。
ロウの乳房を掴んでいた左手が、するりと離れていく。
手を離しても舌は離さず、乳首の硬さを楽しみながら音を立てて吸うのを止めない。
離れた左手は下の方へ降りていき、ごんべいの浴衣の中に這わされていく。
一瞬ごんべいの身体がビクンッとなるが、抵抗はしなかった。
浴衣の中に手を這わせながら、ごんべいの太ももを露わにさせていく。
はだけた浴衣の中から下着が露わになると、ロウはそこに指を這わせる。

「ふあっ!」

再びごんべいがビクンッとなる。

「お姉さん…凄い濡れてる」

ごんべいの下着は湿り気を帯び、ロウが指で上下になぞると、くちゅりという水音も上がっていた。

「やぁん…言わないで…っ」
「クク…下着、濡れてるから脱がすよ」

下着の裾に指を入れると、スルスルと膝下辺りまで肌を撫でるようにしながら脱がしていく。
そして、蜜で濡れたそこに指を這わせ上下になぞると、くちゅりという水音が大きく上がった。

「ふああ…っ!」

ロウが触れた瞬間、ごんべいはビクッと身体を震わせてしまう。
ロウは左の乳首に舌を這わせチロチロと突きながら、蜜が溢れていく入り口を見つけると、そこに指を這わせなぞっていく。

「ああんっ!やぁあ…」
「お姉さんのここ、蜜が溢れてくるぜ…?ん、ちゅ…」
「あんっ、ああんっ。だ、ってぇ…っ」
「くく…ほんと、可愛いぜお姉さん…」

乳首を舐めるのを止め、ロウはその場にしゃがみ込む。

「あ…ロウやだ…っ」

彼が何をするかを理解し、ごんべいは首を横に振る。

「…俺がここで止めると思ってんの?」

ロウは、ごんべいの足の間からニヤリと微笑む。
そして、噛みつく様に濡れたそこへ吸い付いた。

「ああぁんっ!!」

外の公園の茂みの中だというのに、ごんべいは声を我慢出来ず大きく上げてしまう。

「ん、ちゅ…っ、良い声…」

囁きながら、ロウは蜜で濡れた入り口に吸い付き、ちゅううっと吸い上げていく。

「やぁあんっ、ロウだめぇああんっ!」

強烈な快楽は、ごんべいの全身を駆け巡る。
じゅるっという水音を立てながら、ロウは蜜を吸い取っていく。
内腿をしっかり両手で押さえ、足を閉じられない様にしていた。
が、ごんべいは閉じようとはせず、逆に足を開いていった。
ロウもそれが分かると、吸いつくのをやめ、チロチロと舌先で入り口を突いていく。

「ふぁあんっ、あっあんっ」

首を仰け反り喘ぎごんべい、蜜を舐め取っても、とめどなく溢れロウの唇を濡らしていく。
そして、舌先で探る様にクルクル回転させながら舐めていくと、ある突起に触れた時、ごんべいの声が更に大きく上がった。

「はあぁんっ」
「…ん、これがイイのお姉さん」

乳首と同じ様に、その突起は硬くピンッとなり存在を強調していた。
舌先だけで触れ、ペロッと下から上に軽く上げる。

「ああんっ…それが…イい…っ」

早くその突起に触れてほしくて堪らないごんべいは、自ら懇願して言った。
ロウはそれを聞き、ツンツンと舌先で突きだす。

「はあぁん…」

甘い声が、ごんべいの唇から漏れ出す。
そして、ツンツンと突いた突起に、ロウは唇で吸い付き、思い切りちゅうっと音を立てて吸い始めた。

「あああんっ!!」

今までで一番大きく、ごんべいの声が上がった。

「ちゅう…っん、凄い硬いぜ…ごんべい…ちゅうっ」

吸い付いたクリを、今度は口の中に含んだままチロチロと、先程より素早く舌先で上下に弾いていく。

「はああんっ、ああん、あんっ!」

思わず、ロウの頭を両手で触れるごんべい。
クリの刺激はとてつもなく強く、ごんべいの快楽を頂上まで登りつめていく。
ロウの愛撫も巧みで、素早く突いていたクリを、今度はゆっくり、ペロペロと舌先で丁寧に舐め回していく。

「あぁんっ、ああ…ぁっ」

しっかりと舐め回すと、クルクルと舌先を回しクリに刺激を与えていく。

「ふぁあんっ、あんっ!あぁんっ」

乳首と同じ様に限界まで硬くなったクリを愛撫され、ごんべいの快楽も限界を迎えていた。
ロウが再び唇でクリを挟むと、強弱をつけてクリを吸う。

「ああぁんっ、ロウだめぇ!イくっあぁんっ!」

舐められているそこがビクンッと震えだし、ごんべいは頂点へと登りつめようとした。

「ねぇー」
「だよなー」
「っ?!」

突然、周囲から人の声が上がり出し、ごんべいは慌てて口を両手で押さえる。

「ロウっ…ひ、とが…っ」
「…ったく、お姉さんがイくとこなのに…」

ロウも流石にクリを舐めるのを止め、顔を足の間から離す。

「もうすぐ花火だっけ」
「ああ、そろそろじゃね?」

声は近づいてはいないが、ごんべいが喘げば間違いなく聞こえてしまうだろう。
早く行ってと、ごんべいは心の中で願う。
イくにイけないそこは、蜜をどんどん溢れ出しヒクヒクとなっていた。

「…ごんべい」
「え…んっ」

顔を上げたロウが、ごんべいにキスをする。
その右手は、ごんべいの足の間に入ったかと思ったら、クリに触れ、舌で愛撫したものと同じ様にクルクルと撫で回していた。

「んんっ!はあぁ…ぁん、んぅ…っ」

キスの合間に大きく喘いでしまいそうになるが、ロウの唇がそれを塞ぐ。

「ん、ごんべい…」

キスを続けながら、ロウは撫で回しているクリを、今度は上下に指を激しく動かし、その振動を確実にクリに当てていく。
その瞬間、キスをしながらごんべいの身体が震えていった。

「んんぁ…あっ!ふぅ…っああんっ!!」

最後の方は声が漏れてしまったが、それでも声は聞こえてはいないだろう。
全身の震えが治ると、ロウはちゅっと音を立て唇を離す。

「…イっちゃった?」
「っあ…っ、はぁ…っ、う、ん…」

潤んだ瞳で、ごんべいはロウに頷く。
先程の声の主達の気配も消え、周囲は静寂に包まれていた。

「…他の奴らに、お姉さんの声聞かせたくないからな…」

ロウはフッと笑うと、ごんべいの左足を持ち、硬く熱くなった自身をイったばかりの彼女のそこへ押し当てる。

「ああ…っ!」
「…好きだぜ、ごんべい…ッ」

そう言うと、ロウの自身がごんべいの蜜溢れる入り口に入っていく。

「ふああっ!」

ズプリと水音を上げ、硬いものが自分の中へ入っていく感覚は、なんとも言えない快楽であった。
そして、ロウは自身をごんべいの中で進ませながら、空いている右手で彼女のお尻を掴む。

「や、ロウ…っ、あぁあんっ!!」

グンッと、その衝撃で奥にロウのものが強く当たり、強烈な快感がごんべいに走っていく。
お尻を持ち上げられ、ごんべいの身体は浮きながらロウと繋がっていた。

「お姉さん、足…この方が…痛くねぇだろ…?」

ロウは、ごんべいが草履で走った事により、皮が剥けてしまった事を知っていたのだ。
彼女の負担にならないようにと、ロウは駅弁の体位を取っていた。

「あ…っロウ…あり、がとう…っ」

ロウの優しさに、ごんべいは素直にお礼を言った。
本当に自分を見ていてくれなければ、足の怪我の事など分からないだろう。

「くく、本音は…俺が駅弁でお姉さんを抱きたいだけだ…ッ」
「はあぁんっ!」

ロウが木にごんべいを押し付け、腰を動かし始める。
熱く硬いものがごんべいの中を擦れて動き、甘い快楽を呼び起こす。

「あぁあん、ああんっ」

声を押さえる事などもう忘れ、ごんべいはロウにしがみつき悦びの声を上げる。
ロウのお尻を持つ手が、グンッと押し付けられると、彼のものがまた奥に当たる。

「はああん、イい…ああんっ」
「ごんべい…ッ、く…今の顔…すげぇ可愛い…」

上気した顔で喘ぐごんべいに、頬を染めるロウ。
その顔をもっと見ようと、ロウは自身を徐々に引き抜き、先端だけを彼女の中に挿れている状態にした。

「やあんっ、ロウ出さないで…っ」

ごんべいは懇願し、ロウを見つめる。

「く…ッ、誰が出すかよ…お姉さん、あんたは…俺だけのものだ…ッ、く…」

出した自身を再びグンッと勢いよくごんべいの中に挿れ、最奥を強く突く。

「あぁあんっ、あぁんっ!」

自分の中で動くロウのものを逃すまいと、ごんべいは更に締め付ける。

「く…ッ」

ロウの表情も、強い締め付けに快楽に歪む。
引き締められながら自身を動かそうとすると、それが擦れてお互いに快楽を引き起こす。

「はあぁん、あんっ、ああん、イいよぉ…っ」
「ごんべい…好き、だ…く…ッ」

ごんべいにキスをし、腰の動きを早めていく。
ぐちゅっぐちゅっと水音が上がり、パンパンッと肌のぶつかり合う音が上がる。
ロウのものが激しくごんべいの中を擦り、奥を強く突き当てる。

「やぁあんっ、あぁあんっ、ロウっ」
「ごんべい…ッ」

お互い腰を激しく打ち付け合い、一緒に快楽への頂上へと、ごんべいとロウは登りつめていった。









「わ、花火…」
「急げばお姉さんちからでも見れるだろ」
「…ロウ、恥ずかしいんだけど…」
「なんで?」
「だって…」

ごんべいは今、ロウにお姫様抱っこをされていた。
ロウはと言うと軽々とごんべいを抱っこし、打ち上がる花火を背に向けて、道路を歩いている。

「みんなが見てる気がして…」
「花火に夢中で見てねぇよ。それに、歩けないだろ?」

足の指の怪我に加え、ロウとの行為でごんべいの腰は震え、歩く事が困難になっていた。

「こんな乱れたお姉さんを置いておいたらどうなるか、俺だって分かるぜ?」

浴衣は着ているが、ごんべいの頬は上気したままで、なんとも言えない色気が出ている。
一人でいたら、男性達が嫌でも寄ってきてしまうだろう。

「お姉さんちに早く帰って、花火見ようぜ」
「…うん、ありがとうロウ…」

自分を抱っこし歩いてくれている彼に、ごんべいは心からお礼を言った。

「…お礼なんていい。…後でたっぷりと、あんたの身体を味わらせてもらうから」
「っ!」

そう言ったロウが、あまりにも妖艶なオーラを出しており、ごんべいの頬が更に赤く染まる。

「さ、急ぐぜごんべいお姉さん。花火終わっちまうからな」
「…うん」

ごんべいはどうする事もできず、ロウの腕の中で、頬を染めたまま頷いたのだった。

花火が、そんな一組のカップルを見守りながら、夜空に大きく咲いて散っていったー。


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