妹は甘い充電器


「ロウ君、今日からここが君のお家だよ」
「僕の…お家?」
「そうよ、ここが今日から貴方のお家よ」

5歳の少年ロウは、優しそうなナナシ夫妻に連れられ、大きな家の前にやって来ていた。
彼の両親はいなく、物心ついた時から施設で静かに毎日を過ごしていた。
里親候補であり、俳優女優として活躍するナナシ夫妻にロウはその整った人の目を引く容姿を見初められ、彼等に引き取られた。

「ロウくんはもう私達の息子であり、家族だ。仲良く楽しく過ごしていこうな」
「はい、あ、うん…お父さん、お母さん」

ロウのぎこちない言葉にも、夫婦は柔らかい笑みを浮かべる。

「ゆっくり、三人で時を過ごそう」
「ええ…焦らず、ゆっくり行きましょう」
「うん…お父さん、お母さん」

ロウはコクンと、笑顔で頷く。
この人達なら大丈夫、家族になれると、幼いながらロウは確信していた。



ロウが8歳の頃、妹が生まれた。
実の子が生まれても、両親は彼に今までと変わらず接してくれた。

「小さい…可愛いな」

何より、生まれたばかりの妹が可愛くて仕方ない。

「きゃっきゃっ」

ロウが指を差し出すと、妹、名前はごんべいが嬉しそうに笑い彼の指を握る。

「赤ちゃんなのに強いんだね、ごんべいは。…ごんべいは、僕が守ろう。大事な妹だ…」

ごんべいの存在は、ロウにとって何より大切な、そして、大きな存在へとなっていく。



「オーディンに合格した?」
「ええ、そうよ。貴方はお父さんと同じ俳優になったの」

母の嬉しそうな声に、ロウは驚きの表情を浮かべる。
彼が12歳、小学校6年生の時、女優である母に連れられ受けたオーディンで、見事に合格する事が出来たのだ。

「お兄ちゃん、俳優さん?パパと同じなの?」
「そうよ、ごんべい。貴女もいずれオーディン受けましょうね」

母はいずれ、ごんべいにも女優としての道を歩ませようと思っていた、家族皆、俳優女優として。

「お兄ちゃん…俳優さんになったら、お父さんみたいにあまり会えなくなっちゃうの…?」

父は俳優として多忙な毎日を送っており、あまり会えない日々が続いている。
母も忙しい身であり、幼いごんべいにとって、兄だけが心の拠り所であった。

「大丈夫だよ。必ず毎日ちゃんとごんべいの所に帰って来るから。だから心配しないで、ね?」

ロウはしゃがみ、ごんべいの頭に手を乗せながら言った。

「…うん!お兄ちゃん大好き」
「僕もごんべいが大好きだよ」

笑顔で答えるごんべいに、ロウも笑顔で答える。
妹が愛おしくて仕方ない。
兄として許されないかもしれないが、それでも、ロウはこの時から妹が大好きであった。
そして、ごんべいの心配をよそに、ロウはその銀色の髪と緑の澄んだ瞳で、瞬く間に売れっ子俳優へと登りつめていった。



「お兄ちゃん、今日もドラマの撮影?」

それから11年後、ごんべいは15歳の高校生になっていた。

「うん、連ドラだから当分毎日撮影だよ。少し休みたいけどね…」

朝ご飯を食べながら、ロウは力なく笑顔で言った。
連日のドラマ撮影で、彼は疲れ切っていた。
だが、仕事は待ってはくれない。

「お兄ちゃん、凄い売れっ子だもんね。お父さんもお母さんも忙しいし。私女優にならなくて良かった。忙しいの嫌だもん」

小学生の頃、ごんべいも母にオーディションに受けろと言われていたが、両親や兄の多忙な様子を見て、断固として受けないと言い張った。
彼女の堅い決意に、母も無理にオーディションを受けろとは言わなくなった。

「今日も、父さんと母さんは遅いんだろう?」
「うん、遅くなるって。お兄ちゃんと同じでドラマ撮影が忙しいみたい」
「…ごんべい、ちゃんと戸締りしておくんだよ?僕もなるべく早く帰る様にするから」
「うん、分かった。あ、お兄ちゃんもう行った方が良いんじゃない?」

時計を見ながらごんべいが言うと、ロウは慌てて椅子から立ち上がる。

「ほんとだ…じゃあごんべい、行ってくるよ」
「いってらっしゃい、お兄ちゃん。…あ、私も学校行かないと」

兄を見送り、ごんべいも支度をすると学校へと急ぐのであった。




「ただいまー…」

誰もいないと分かっているが、言わないと何故か落ち着かない。
朝も一番遅く出るのはごんべいであり、一番早く帰るのも彼女であった。
夜の18時を過ぎているが、両親は勿論、兄もまだ帰ってくる気配はない。

「一人だとつまらないな…甘い物でも買いに行こう。あ、でも雨降るって天気予報で行ってたし、傘持っていこ」

出掛けるなら遅くならないうちに行ってこようと、ごんべいは財布と傘を持ち外に出る。

「お兄ちゃん傘持っていってないけど、大丈夫かな…」

このまま雨が降らなければ良いと思いながら、ごんべいはコンビニへと向かう。




「お疲れー」
「お疲れ様」

今日の撮影を終え、スタッフ達が挨拶をする。
ロウもクタクタになった身体に鞭を打つと、ゆっくりと立ち上がる。

「あ、ロウ君、雨降ってるから傘無いなら持っていきなよ」
「大丈夫です、走って帰りますから。お疲れ様でした」

スタッフの言葉にそう答え、ロウはスタジオを後にする。
一刻も早く帰りたい、帰ってごんべいに会いたいと、彼は急いで帰り道を雨の中駆けていく。




「いらっしゃいませ」

近所のコンビニに入ると、店員がごんべいに頭を下げる。
彼女もつられて少し頭を下げてしまうと、雑誌のコーナーできゃあきゃあと、黄色い声を上げる女性達が目に入った。

「ねえねえ、ロウ君の特集載ってるよ!」
「ほんとだ、素敵ー!今のドラマのロウ君もかっこいいし」
「ね、なんて言ってもあのルックスが最高っ」
「だよねー!」

女性達は、雑誌を見ながら嬉しそうにそう言った。
兄の事を褒められ、悪い気はしない。
何て言っても、ロウは既に大人気の俳優になっていた。
小学生でデビューしてから、瞬く間に人気が広がり、今や知らない人はいないのではと思うぐらい、皆から好かれる人気俳優だ。
だが、その一方で兄がどんどん自分から離れていってしまう気がしてならない。

(お兄ちゃんは私だけのお兄ちゃんだもん…みんなのお兄ちゃんじゃないもん)

両親より一緒に過ごす時間が長かった兄ロウが、ごんべいは大好きであった。
兄としては勿論、兄以外の男性を好きになった事がないと自覚した時から、ごんべいはロウの事が男性として好きなんだと分かった。

(私はお兄ちゃんが好き、男の人として…好き。でも…血の繋がってる実のお兄ちゃんを好きだなんて…誰にも言えないよ…)

兄ロウは勿論、誰にも自分の想いは伝えていない。
言ってしまったらロウは軽蔑するかもしれない、そう思うと黙っている方が良いと思った。

(お兄ちゃんが側にいてくれれば…それでいいもん)

ごんべいは自分に言い聞かせる様に言い、お目当てのスイーツコーナーへと向かう。

「わ、どれも美味しそうっ、どれが良いかな」

甘いスイーツを目にすると、思わず顔がニヤけてしまう。
どれにしようか迷っていると、ドアの外が濡れている事に気がついた。

「あっ、やっぱり雨が降ってきちゃったんだぁ…」

天気予報は当たると、実感させられた瞬間であった。

「早く買って帰ろっ」

籠に何個かスイーツを入れ、レジへと持っていくと、ふと、ドアの外に暗い雨でも目立つ銀色の髪をした美青年の姿が目に入る。

「あれ…お兄ちゃん…?!」

あんな綺麗な銀色の髪をした人は、ごんべいが知る限りではロウだけである。
傘も差さずに、家に向かって歩いている様だ。
ごんべいは会計を済ませると、急いで兄の元へと向かう。

「お兄ちゃん!」

ごんべいが駆け寄ると、ロウは驚きの表情を浮かべた。

「ごんべい!どうしてこんな所にいるんだい?」
「甘い物食べたくなっちゃって、コンビニまで買いに来たの」
「僕に言ってくれれば帰りに買いに行ったのに」
「だってお兄ちゃん疲れてるもん、ほら、濡れちゃうよ」

ごんべいはそう言い、ロウに傘を差し出す。
だが、彼はそれを受け取ろうとはせず、傘はそのまま地面に落ちてしまう。
ごんべいは腕を掴まれると、そのままロウの方へと引き寄せられた。

「きゃっ…お兄ちゃん…?」
「疲れた…ごんべい…充電して…」

そう呟くと、ロウは更に抱き締める力を込める。
夜も遅く人通りはなく、誰かに見られる心配はなかったが、兄に抱き締められ、ごんべいは頬に熱が帯びていくのを感じてしまう。

「ごんべい…お願いだよ。お兄ちゃんを充電して…」

耳元で囁かれ、ごんべいは思わずビクッとなってしまう。

「わ、分かったよ、お兄ちゃん…でも、ほらっ、二人ともこのままじゃ風邪引いちゃうよ…?」

ごんべいはロウの腕の中から離れ、地面に落ちた傘を拾う。

「ごんべい…」

ロウはまたごんべいも抱き締めんばかりの勢いで、彼女に手を伸ばそうとする。

「お、お兄ちゃん…ほら、家着くまで我慢して、いこ?」

ごんべいはロウを連れ、傘を差しながら家へと急ぐ。

(お兄ちゃん…本当に疲れてる。帰ったらお風呂入れさせないとっ)




家に着くと、ごんべいは急いで湯船を掃除し、お湯を沸かす。

「お兄ちゃん、お風呂沸いたら直ぐに入ってね」
「ごんべいも一緒に入るんなら、入ってもいいよ?」

にっこりと、ファンの女性なら誰でも夢中になってしまう笑顔を浮かべ、ロウはごんべいに言った。

「だ、だめっ!」
「どうして?小さい時はお兄ちゃんがよくごんべいを洗ってあげてたのに」
「今はもう小さくないもんっ!ほら、お兄ちゃんお湯沸いたから入ってきてっ」

ごんべいは半ば強引に、ロウの背中を押し無理やりお風呂へと押し込んだ。

「ふぅ…今日のお兄ちゃんからかってばかりなんだから…」

冗談だと分かっているが、兄の事を好きなごんべいにとって、嫌でもドキドキと胸が高鳴ってしまう。

「お兄ちゃんが好き…たとえ報われなくてもお兄ちゃんが好き…」

ロウの側にずっと居られれば、想いを告げられなくても構わない。
この気持ちはずっと隠そうと、ごんべいは思っていた。




「ふう…気持ち良かった」

ロウがお風呂から出ると、入れ替わりでごんべいが入り、雨に濡れた身体が見る見るうちに温まっていった。

「お兄ちゃん、出たよ」
「!…あったまったかい?」

パジャマ姿のごんべいを見て、ロウは一瞬驚きの表情を見せたが、すぐに柔らかい笑みを浮かべていた。

「うん、気持ち良かった」

お風呂上がりで、ごんべいの顔は赤く火照っていた。
そして、何より濡れた髪がいつにも増して妖しい色気を放っている。

(やっぱりごんべいは可愛いな…。小さい時から可愛かったけど、今は…違う意味で可愛いくて…)

冷蔵庫からジュースを取り出すごんべいを見つめながら、ロウは妹が女性として魅力的になったのを痛感していた。
そして、今まで我慢して押さえてきたものが、既に限界を感じている事も分かっていた。

「…ごんべい、最近何か変わった事ないかい?」
「えっ、変わった事?うーん…特にないかな」

リビングのソファに座りながら、ごんべいは答えた。
ロウもその隣に座り、彼女を覗き込む。

「ふーん…ほら、好きな男が出来た、とかないの?」

ごんべいの丸くて大きな瞳を見つめ、ロウは問う。

「っ…そんな人、いないもん…」

ごんべいは明らかに動揺し、それをごまかす様にジュースを飲む。
ロウはそれを見逃しておらず、彼女に更に詰め寄った。

「…ほんと?お兄ちゃんに隠さないで教えて?ごんべいの事…全部知りたい」

ごんべいのサラサラの水色の髪を持ち、唇へと寄せながら囁く。

「っ…い、いる、けど…で、でも、言いたく、ない…」

今までにないロウの行動に、ごんべいの頬は更に赤くなり、兄を見つめる事が出来ない。
下をじっと見つめたまま、彼女は兄から視線をそらす。

「そ、それより、お兄ちゃんのドラマどう?大変そうだけど、大丈夫?」

話をそらす様に明るく振る舞い、ごんべいはロウを見やる。
すると、彼は彼女の腕を掴み、再びじっと見つめた。

「うん、かなり大変。正直…ヘトヘトだよ。だから、さっき言っただろ?…ごんべいに、充電してほしいって」
「う、うん、分かってるっ。どうやったら、充電、出来るかな…?」

しどろもどろになりながら、丸い瞳をキョロキョロとさせるごんべいが可愛くて、ロウの我慢していたものが無くなっていた。

「…ごんべい、君に触れたい」
「!んっ…!」

眼鏡の奥の透き通る様な綺麗なグリーンの瞳に吸い込まれ、ごんべいの柔らかい唇は、ロウの唇によって塞がれていた。

「ん、んん…っ」
「ん、ちゅうっ…」

ごんべいの唇の隙間から舌を挿れ、彼女の舌を見つけるとそのままねっとりと絡ませていく。

「ん、ふ、ぁ…お兄、ちゃん…っ」
「ごんべい…」

キスの合間に吐息を漏らすごんべいが、また堪らなく可愛い。
ロウはキスを続けながら、そのままソファに押し倒す。
舌をレロレロと絡ませて、ごんべいの口内全体を掻き乱していく。

「あ…んっ、ふぁあ…っ」
「ごんべい…僕だけのごんべい…。僕を癒して…」

ロウはキスを終え眼鏡を外すと、ごんべいをじっと見つめる。

「お兄ちゃん…あっ…!」

驚きを隠せないごんべいは、兄に何かを言おうとしたが、それは声にはならず吐息へと変わる。
ロウが彼女の首元へと唇を落としながら、時々ちゅうっと強く吸い始めていた。

「ごんべいの白い肌…とっても可愛いよ…ん、ちゅ」

ちゅうっという音と共に、赤い痕がごんべいの白い肌に残していく。

「ふあっ!あっ…お兄ちゃん…っ」

ロウが首筋を吸う度に、甘い痺れの様なものが身体に走り、ごんべいは声を上げてしまう。
首筋を舐めたり吸ったりしながら、ロウの両手がパジャマの上から膨らむ二つの膨らみを掴む。

「やぁっ…お兄ちゃん駄目…っ」

ごんべいはフルフルと首を横に振るが、ロウはやめない。
パジャマの上から膨らみを掴むと、そのまま円を描く様に揉み始める。

「ふあっ…!あっ、やぁ…っ」
「ごんべいのおっぱい…こんなに大きくなってたんだ。…もう小さなごんべいじゃない、女性として成長した、大人のごんべいだね…」

だからこそ、ロウはごんべいに惚れてしまった。
妹という存在から、女性として意識するまで、そう時間はかからない。
可愛く成長したごんべいに、ロウは心から惹かれてしまった。
その想いを隠そうとしたが、仕事の疲れもあり、我慢の限界であった。

「あぁ…っ、お兄ちゃん…っ、駄目…私とお兄ちゃんは…兄妹…だもん…っ」
「…ごんべい、僕と君は血の繋がりはないんだよ」
「え…っ?!」

思ってもいない言葉に、ごんべいは驚きの表情を浮かべる。

「僕は、幼い頃施設から引き取られたんだ。今の両親にね…それから、君が生まれた」
「え…お兄ちゃんが施設に…?」
「うん、父さんと母さんは、僕を俳優にしたかったんだ。それを見込んで引き取られた。俳優として活躍出来るのは良いけれど…正直疲れてた、忙しくて。…でも、今は両親に感謝してる。育ててくれたのは勿論…何より、ごんべいと出会えた事に」

そう言ったロウの表情は、嘘偽りない心から溢れ出た、優しい微笑みであった。
ごんべいにしか見せない、彼女だけの笑顔であった。

「お兄ちゃん…っ」

大好きな兄と血の繋がりがない事を知り、ごんべいの中で何かが吹っ切れていた。

「お兄ちゃん、あのね…私、ずっと…あっ、あんっ!」

ごんべいの言葉は声にならず、そのまま喘ぎ声へと変わる。

「そう…だから、もう我慢する事なんてない。僕は…妹としてごんべいを見る事なんて出来ない…」

ロウは再び首筋に舌を這わせながら、パジャマの上から乳房を再び揉み始める。
硬くなり始めている突起が指に当たり、ごんべいはビクッと身体を震わせてしまう。

「あんっ!あぁっ、お兄ちゃん…っ」
「ごんべい…君は僕だけのものだ。僕だけのごんべい…誰にも、もう我慢もしない…」

ごんべいが生まれ、一緒に過ごす内に積もっていた彼女への想いが爆発していた。
一度乳房を揉むのを止め、パジャマの裾を掴むとそのまま首元までたくし上げてしまう。

「やあんっ、お兄ちゃん駄目…見ないで…ああんっ!」

乳房を露わにさせられ、恥ずかしさから手で隠そうとするが既に遅い。
ロウは両手で両方の乳房を掴むと、そのまま右の方へ顔を埋める。
そして、ピンッと硬く尖ってしまっているピンク色の乳首を口に含むと、そのままちゅうっと吸い始めた。

「あぁんっ!」

乳首を吸われた瞬間、腰の奥から甘い痺れが強く現れ、ごんべいは声を大きく上げてしまう。
それに気を良くしたロウは、左の乳房に指を食い込ませながらぐにゅぐにゅと揉み、ちゅうっちゅううと強く音を立てて吸っていく。

「ああんっ、あっあっ…お兄、ちゃ…あぁん」

甘い痺れが頭の中を白くさせ、何も考えられなくなっていく。

「ちゅ、ん…ごんべい…乳首が硬い…硬くて美味しいよ…ん、ちゅうう…」
「はぁんっ、あんっ。お兄ちゃんが…食べてる、からぁ…っ、あぁん」

ごんべいがロウの頭を抱えると、彼は舌先を尖らせ、チロチロと乳頭を突いていく。
そうしてから、根元まで口に含み、ちゅううと吸う。

「ああんっ、はぁ、あぁん…」

そして、左の乳首も親指と人差し指で摘み、くいくいっと捻っていく。

「あぁんっ、ああん。良いよぉ…ん、はぁん」

腰を浮かせ、ごんべいは甘い声を響かせる。
彼女の理性も、既に無くなっていた。

「ごんべい…可愛いよ。僕にしか、その声を聞かせちゃ駄目だよ?分かったかい…?」
「あぁ…ん、お兄ちゃんにしか…聞かせない…っん、はぁん」

乳首をくいくいっと捻られ、ごんべいはビクンと震えながら答える。

「ふふ…流石僕の妹…いや、僕が好きになった女の子だ…」

ロウは満足そうに頷くと、乳首を再び口に含みながら、片手を下へと這わせていく。
パジャマのズボンの中に手を忍ばせ、下着に触れると、そこは湿り気を帯びていた。

「あぁっ、やぁ…お兄ちゃんそこ…は…っ」

快楽の証である甘い蜜で下着が濡れてしまっている為、ごんべいは恥ずかしくて脚を閉じようとするが、ロウがそうはさせない。
下着の間から指を忍ばせると、蜜を溢れさせる入り口を見つけ、そこに指を這わせなぞる様に動かしていく。

「はあぁっ!やだぁ…お兄ちゃんやぁ…っ」
「嫌なの?身体の方が正直だね…ほら…」

指の腹を入り口に当て、円を描くように動かすと、蜜がドロっと溢れロウの指を濡らす。

「あぁあんっ、やぁ、ああぁん」
「ふふ…可愛い声。ごんべい…もっとその声聞かせて…」

ロウはそう言うと、パジャマのズボンと下着を掴み、サッと素早く脱がせてしまう。
そして、ごんべいが脚を閉じる前に内腿を両手で押さえると、顔を脚の間に埋めていく。

「ひゃあっ!あぁん!」

その途端、ごんべいの背中がビクンと反り返っていた。
ぴちゃぴちゃと音を立て、ロウは彼女の蜜の入り口に吸い付き、蜜を吸い取っていた。

「やあぁあんっ!お兄ちゃんやぁ…ん、はあぁあんっ」

入り口に吸い付いたまま、ちゅうっじゅるっと、いやらしく水音を立てながらロウは何度も何度も溢れ出る蜜を吸い取っていく。

「はあぁん…あぁあん…ああん…」
「じゅるっ、ん…良い声だ…可愛いよごんべい…」

より一層甘くなったごんべいの声に煽られる様に、ロウは舌を入り口に当てると、下から上へと丁寧に舐め上げていく。

「ああぁあん…あっあっ、あああん…」

ごんべいの喘ぎがリビングに響いていく。
もう何も考えられず、ただ、甘い快楽に喘いでしまう。

(お兄ちゃん…大好きなお兄ちゃんと私…)

瞑っていた瞼を閉じ、ごんべいはそっとロウの様子を伺う。
脚の間にロウの整った顔が埋められ、ちゅうっ、じゅるっ、ぴちゃっと音を上げながらごんべいの蜜を吸い、舐め上げていた。

「はあぁん…お兄ちゃん…あっ、あぁ…良いよぉ…っ、あぁあん…」

ごんべいは頭をソファに当て、仰け反りながら喘いでしまう。

「ごんべいの蜜…甘くてとても美味しいよ…ふ…もっと気持ちよくさせてあげるね…」

ロウはそう言うと、入り口のすぐ上にある硬くなった突起に柔らかくザラザラとした舌を当て、押し転がしていく。

「はあぁあんっ!だ、だめぇ…お兄ちゃ、あぁああんっ!」

その突起を転がされた瞬間、全身がぶるっと震え、頭の中が更に真っ白になった。
脚がツンと突っ張り、ごんべいは達してしまった。

「…可愛かったよごんべい…気持ち良かったかい?」

顔を上げ、ロウはごんべいの顔を覗き込む。
丸い瞳がウルウルとし、息をはあはあと荒くさせていた。

「はあ…はあ…お兄ちゃん…凄く、気持ち良かった…」

15歳とは思えない、その色っぽい表情に、ロウは思わずビクッと震える。

「っ…ごんべい…もう、君を妹として見る事が出来ない…」
「お兄ちゃん…あ…」

ロウがズボンを脱ぎ、熱くなった自身を取り出した。
それを見て、ごんべいは声を漏らす。

「ごんべいが可愛すぎて、こんなになっちゃった…」
「嬉しい…」
「本当だよ、ごんべい…君は僕だけのもの。…やっと、君を一人の女性として抱く事が出来る…ッ」
「あっ、あぁっ…!」

ヒクヒクと疼くごんべいの蜜の入り口に、ロウのものが当てられると、ズプリと音を上げあっという間に呑み込んでいく。

「あぁんっ、お兄ちゃんの…硬いよぉ…っ」

奥まで挿入されたロウのものは、ドクンと波打ち、ごんべいの膣の壁にその硬さを伝わらせている。

「ふ…ごんべいのも、僕のを締め付けてるよ…ッ」
「ああっ、そんな、事…はあぁんっ」

ないと言おうとしたが、ロウの腰が動き始め、ごんべいの声は言葉にならない。
ロウはごんべいの腰を掴み、自身を先端部分を残し外へと抜いてしまうと、一気にグンッと奥へと突き上げる。

「あぁああんっ!」
「く…ッ…」

その瞬間お互い強い快楽が全身に走り、ごんべいとロウは顔を歪ませる。
だが、その快楽が病みつきになり、彼はリズムよく自身を抜き挿しさせていく。

「はあぁあんっ、あっあっ、あぁん」

首を仰け反らし、ごんべいは甘い声を響かせる。
くちゅっぐちゅっと、ロウのものが抜き挿しされる度にいやらしく水音が上がり、行為の激しさを物語っていた。

「ああぁんっ、あんあんっ、はぁん」
「く…ッ…凄い締め付けだ…ッ…」

ロウのものをごんべいの膣の壁がキュッと締め付け、その快楽は堪らなく心地が良い。
ロウのものがそれを受け嵩を増し、更に壁に擦りついていく。

「はぁあんっ、お兄ちゃんの…また硬く、なった…ぁんっ、ああぁん」
「ッ…もう少しごんべいの中にいたかったけど…駄目だ…ッ」

ロウは腰を掴み直すと、抜き挿しする早さを早めていく。
グチュグチュという水音がより激しさを増し、嵩を増したロウのものがごんべいの奥を確実に突く。

「ああぁあんっ!あんっあんっ、だ、だめぇ…お兄ちゃ…はあぁあんっ」
「く…ッ…ごんべい…ッ!」

パンパンと、肌のぶつかり合う音まで上がり、行為の激しさを物語っている。
ごんべいの膣がぎゅっとロウのものを締め付けると、ドクンと大きく波打つ。

「はあぁんっ、だめぇ…だめぇ!ああぁああんっ!」
「ごんべい…ッ…!」

ごんべいが二度目の絶頂を迎えると、ロウのものが大きく震え、彼女の中に熱い欲望を果たした。
ビクンと、膣が震えながらそれを受け止めていく。

「はあ…はあ…」
「ごんべい…」

熱く、荒くなった息を整えるごんべいに、ロウは覆い被さる様に覗き込む。

「…好きだ。ごんべいの事…妹ではなく、1人の女性として…好きだ」

緑の瞳が、ごんべいの丸く大きな瞳を射抜く様に強く見つめる。

「お兄ちゃん…私も…ずっとお兄ちゃんの事好きだった…。血が繋がってるから駄目だって…諦めようとしたの。でも…諦められなかった」
「ごんべい…」
「お兄ちゃん…大好き…!」

ごんべいの満面の笑みに、ロウは彼女をぎゅっと抱き締める。

「ごんべい…何処にも行かないで。僕だけのごんべいでいて…」
「うん…っ、お兄ちゃんだけの私でいる…っ」
「ごんべい…!」

兄と妹から、男女と変化したごんべいとロウ。
2人は暫く、ソファの上で抱き合っていた。
長い年月を超え、2人の片思いは漸く身を結んだのであったー。


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