貴方のハートを盗みます


「ごんべいだ!ごんべいが現れた!」

とある街の大富豪の屋敷に、警察の声が大きく上がる。

「何…ッ!?」

この屋敷に、指名手配中の盗賊ごんべいが現れると予告が有り、警察官であるロウ達は警備に当たっていた。
大人数の警備を物ともせず、彼女はお目当ての宝を手に入れる為、現れていたのだ。

「ごんべい!くそ、何処にいる?」

ロウは屋敷の中を馳け廻るが、ごんべいの姿は何処にもいない。
事前捜査で容姿は分かっていたが、まだ彼女に会った事はなかった。

「外か…?」

ロウが屋敷の庭へと回った時であった。
シュッ!と、素早く動く黒い影が彼の上を横切っていた。

「止まれ!」

ロウが素早く拳銃を抜くと、黒い影の主は木に止まり、彼の方へと振り向く。

「…」

茶色の短い髪がふんわりとし、顔立ちは可愛いという印象。
そして、黒と白の水着の様な衣装の中から露わになっている、豊満な乳房とムチムチな太腿。
ごんべいの何もかも全てが、一瞬でロウを虜とさせていた。

「…ふふ、貴方刑事ね。私はごんべいよ、貴方は?」

ごんべいは逃げる事もせず、ロウを上から覗き、そう言葉を放つ。

「…お、オレはロウ…刑事だ。…って、そんな事どうでもいい!ごんべい、大人しく捕まれ!」
「ロウくん、ね、可愛い名前。貴方の事覚えておくわ、じゃあね」

ごんべいはロウに笑顔でそう言うと、素早く木の上から立ち去っていた。

「ま、待て!」

慌てて追いかけるが、彼女の姿はもう何処にもない。
ロウは呆然とごんべいが消えた方を見つめていると、同僚の刑事が駆け寄って来る。

「ロウ、こっちはどうだ?いたか?」
「…可愛い…」
「は?」

ロウの言葉に、同僚は驚きの表情を上げる。
彼を見やると、締まりのないニヤけた表情を浮かべていた。

「盗賊ごんべい…可愛い過ぎるぜ…」

捜査の対象であるごんべいに、ロウはすっかり心を奪われてしまったのだった。




「ごんべいだー!盗賊ごんべいが出たぞー!」

別のとある日の夜、ごんべいが現れたとの事で刑事達が警備で訪れていた屋敷の中を、慌ただしく駆け走る。

「いたぞ!あそこだ!」

ロープを使い天井を伝って逃げるごんべいの姿を捕らえ、刑事達は彼女の姿を追う。
ごんべいが一瞬動きを止め、その茶色い瞳が沢山の刑事の中からロウの姿を見つけ出していた。

「ふふっ」
「っ…!!」

ロウに向かって、ごんべいは微笑みながら谷間を強調させる。
顔を真っ赤にした彼を見て満足すると、彼女はそのまま窓から逃げて行ってしまった。
ごんべいに一目惚れしてしまっているロウは、まともに見る事すら出来ない。

「追うぞロウ!」
「あ、ああ…」

同僚にそくだされ、ロウも走り出す。

(やべぇ…あのごんべいのおっぱい、堪んねぇ…)

ロウは頭の中で、ごんべいの豊満な乳房に抱き締められる自分を思い浮かべてしまう。

(絶対捕まえてやるぜ…ごんべいっ!)

そう意気込んで彼女を追いかけるが、今夜もまた、彼女を捕まえる事は出来なかった。




「シスター、はい、今日の分だよ」

街のとある小さな教会、ごんべいはシスターの女性に袋に沢山入ったお金を渡す。

「まあこんなに…。ごんべいさん、いつも本当にありがとうございます」

シスターは深々と頭を下げ、ごんべいに礼を言う。

「いいのよ、気にしないで。これで当分大丈夫?」
「はい、子供達に色々買ってあげられます」
「良かった、じゃあまたね」

ごんべいが手を振りその場を立ち去るまで、シスターは再び頭を下げ、彼女に感謝の意を示していた。
盗んだものを彼女は全てお金に換え、貧しい人達に分け与えていた。
盗賊であり、義賊でもあるのだ。

「次はあの孤児院かな。…そういえば、あのロウくん、顔真っ赤にしてて可愛かったな」

真っ赤に赤面したロウの姿を思い出し、ごんべいはクスリと笑う。

「刑事とは思えないよね。今度…もっと色仕掛けでもしちゃおうかな」

ニヤリと微笑むごんべい。
彼女はそのまま、街の警察署へと向かう。
ロウの事が気にかかっていた彼女は、彼の様子を伺おうと窓から中を見渡す。

「おいロウ、何ぼーっとしてるんだよ」

ロウは自分の机に肘をつき、ぼーっとした表情を浮かべていた。

「あ、いや…ごんべいをどうやったら捕まえられるかなってさ」
「うーん、だよな。こんだけ毎回逃げられてると意地でも捕まえたくなるな」
「だろ?どうにか捕まえてやりたいぜ…」

刑事としての正義感、男性として惹かれてしまう部分、両方がロウの中に渦巻いていた。

「ロウくん…貴方に私を捕まえる事は出来ないわ。ふふ…」

ロウの様子を伺いながら、ごんべいは自然と笑みを浮かべてしまう。
彼女も何故か、彼に惹かれてしまう自分を否定出来なかった。

「また会いましょ、ロウくん」

ごんべいは窓越しにそう言うと、その場を立ち去って行った。




そして、またごんべいが現れるとの情報が有り、ロウ達は富豪の屋敷へと出向く。

「ここにあるものは私の宝だ!何が何でも守ってくれ!」

屋敷の主人は慌てた様子で、集まったロウ達刑事にそう言った。

「皆散れ!何かあったら無線で連絡しろ」

リーダーの言葉に、それぞれ屋敷の外と中へと散っていく。
ロウと屋敷の外へと向かいながら、ごんべいの事を考えていた。

「ごんべい…今日こそ捕まえてやる」

彼がそう意気込んでいると、無線から慌ただしい声が上がる。

「ごんべいが出たぞ!」
「来たか」

ロウはこれまでの彼女の行動を考え、屋敷を飛び出すと、街の裏路地へと向かう。
建物と建物の間の滅多に人が通らない場所だ。

「人目がない所っていえばこういう所だろ。盗賊ならここに来る筈だ…」

ロウの刑事としての感が、そう告げていた。
ごんべいはここに来る、彼はそう感じひたすら待つ。
そして、それは空から突然現れた。

「よいしょ、今日も楽勝だったわ」

ごんべいは建物と建物の間に空からスッと降り、盗んだ高価な美術品を眺める。

「…やっぱり来たな、ごんべい!」
「!きゃっ!」

ロウの突然の声に、ごんべいはビクッと震わせ声を上げる。
彼はポケットからロープを取り出し、彼女の身体に巻きつけ、あっという間に自由を奪った。

「ロウくん…なんで貴方がここに?」

ロープで拘束され、ごんべいは目をキョトンと丸くさせながら問う。
彼がここにいた事は、彼女にとっても予測が無く、只々驚いてしまっていた。

「泥棒はこういう人が来ない所を好むだろ?それに、俺はずっとお前を観察していた。それがこうやって的中したって事だ」

ふんと、ロウは得意げにそう言った。
ごんべいから見れば可愛いイメージの彼であったが、やはり刑事、そういう感は働くのだろう。

「そうだったの、やっちゃったわ」
「ふん、盗みの腕はプロだが、変な所がお前は抜けてるな」

ロウはごんべいを横目でみやり、そう言う。
縛られた彼女の身体はロープが食い込み、妖しい雰囲気を漂わせていた。
彼はそれに気づいており、真っ直ぐ彼女を見る事が出来ず、横目で見張っていた。
ごんべいも勿論、ロウが自分に惚れている事、そして今も自分をどうしたら良いか迷っている事に気付いていた。

「…ねえ、ロウくん。このロープ…きついんだけどな」
「縛ってるんだから、きついのは当たり前だろ。大人しくしてろ、これから署に連行するからな」

ロウはごんべいを見る事なく、仲間に連絡しようと無線機を取り出そうとする。
彼女は縛られながらもジャンプしながら彼の目の前まで移動し、にっこりと微笑む。

「ロウくん…お願い、ロープ解いて?」
「っ…!」

谷間を思い切り寄せながら、ごんべいはそう言った。
案の定、ロウはその魅惑の谷間に釘付けになり、顔を一気に赤く染めていた。

「だ、だめだ!大人しくしてろ!」

ロウは顔を赤くさせたまま、ごんべいを建物の壁に押し付ける。

「それより何故盗みをしてた?理由を言うんだ!」

彼女をあまり見ない様にしながら、彼は尋問を始めた。
今のロウに、ごんべいを見ながら話す事はほぼ不可能だ。

「理由…?うーん…言いたくないな」
「なんだと?これは尋問だ、大人しく吐くんだ!」
「縄を解いてくれたら、話してもいいよ」
「駄目だ!言う事を聞け!」

顔を真っ赤にしたまま言っても、まるで説得力がない。
それどころか、ごんべいの目線とロウの視線は、同じ高さにあった。
それは、彼の身長が低い事を表している。

「ふふ…ロウくん、可愛い」

背が低い所も可愛いと、ごんべいは色っぽく笑う。

「か、可愛いだと…?」
「ええ、とっても可愛い。ロウくんの顔、真っ赤だし。ね、お願い…」

ごんべいはそう言うと、驚きのあまり口をパクパクさせているロウの手首を掴むと、自分の胸へと持っていく。
そして、豊満な乳房に彼の指を食い込ませる。

「っ!!な、何をするんだ!」

突然のごんべいの行動に、ロウは慌てて手を引こうとするが、彼女がそれをさせない。

「ロウくん…おっぱい揉んでいいよ?そのかわり…このロープ解いて?お願い…」
「っ…」

ロウを見つめ、ごんべいはありったけの色香を放つ。

(私…まだ捕まるわけにはいかないの。だからロウくん…ごめんね)

ごんべいは、ロウが自分に惚れている事に気がついていた。
これでロープを解いてもらい、隙を突き彼女は逃げようと考えていた。

「…」

ロウは暫く黙っていたが、掌から伝わる柔らかな感覚に沈んでいく様に、そのままゆっくりと乳房を揉み始めていく。

「ん…」

ごんべいはビクンと、身体を震わせる。

(ふふ…ロウくんもやっぱり男の子ね)

ロウが誘いに乗った事に、ごんべいはニヤリと笑みを浮かべる。
これで逃げられる、彼女はそう確信した。

「ごんべいのおっぱい…ッ」
「?きゃっ!」

ロウがそう呟いた途端、彼はごんべいの乳房を守る布を掴み、ぐいっと上へと上げてしまった。
布から解放された豊満な乳房がぷるんっと大きく揺れながら露わになり、ロウの視線はその艶やかな姿に釘付けとなる。

「駄目だ…我慢出来ねぇ…ッ」
「ちょ、ちょっとロウく…あっ!」

ロウの様子が変だと悟り、ごんべいは彼を引き離そうとしたが、既に遅かった。
彼は両方の乳房を掴み、右の乳房へと顔を埋め、その頂きにある突起を口に含み、ちゅうっと音を立て吸い始めていた。

「あぁんっ!」

思わず、ごんべいは甘い声を上げてしまう。
乳首から伝わる熱い感覚は、彼女の身体を一気に熱くさせてしまっていた。

「ん…良い声だぜ…もっと上げろよ…」

ごんべいの声を聞き、ロウはニヤリと笑う。
そして、今まで押さえていたものが爆発してしまったロウは、口の中に含んだ右の乳首をちゅうっちゅうと吸い、左の乳房の柔らかさを確かめる様にぐにゅぐにゅと揉んでいく。

「ああんっ、ん、あんっ。っ、ロウくん…っ、だ、だめ、やめ…て…っ」

乳首から伝わる甘い快楽に、ごんべいは直ぐにでも身を任せたくなってしまう。
だが、それよりもロウがここまでするとは思っておらず、そこはごんべいの計算違いであった。
彼なら直ぐにロープを緩めてくれると彼女はそう確信していたのだが、この様な事になるとは…。

(やばい…ロウくん離さないと…このままじゃ私…)

ごんべいの中に焦りが生まれ始める。
いつも余裕の彼女の表情に、既に笑みは消えていた。
自分の胸元に顔を埋めるロウの両肩を掴み、ごんべいは思い切り力を込め、後ろに引かせようとする。

「ロウくん…ね、ここじゃ誰か来ちゃうから…違う所で…」

ごんべいはそう言い、ロウが離れた瞬間を見計らってどうにか逃げようと思った。

「ロウくん、ね、お願い…っ、あっ、あぁんっ!」

だが、彼の理性は完全に無くなっており、ごんべいの計画は失敗に終わる。

「ん、ちゅうぅ…柔らけ…」

ロウは左の乳房の柔らかさを堪能する様に、指を強く食い込ませながらその形を変える様に揉む。

「ああん…あっ、あぁん。ロウく…ん、だ、だめ…」

ごんべいはフルフルと首を横に振りながら、一生懸命ロウの肩を押すが、彼はまるでびくとも動かない。
それどころか、両方の乳房を掴み中央に寄せると、二つの乳首を口に含み、ちゅうっちゅううと吸い始めていた。

「あぁあんっ。あんあんっ、はああんっ」

二つの乳首を同時に吸われ、ごんべいは思わず仰け反ってしまう。
仰け反った事で乳首がロウの方へと突き出され、彼はそのまま何度も何度も吸い上げていく。

「あぁんっ、あっ、あっ…あぁあん。ロウ…く、ん…はああん…」
「ちゅうっ、ん…乳首硬い…ごんべい…お前で何度自分を慰めたか…。もう、我慢なんかする事ないんだ…お前は、俺のものだ…ッ」

ロウは呟く様にそう言い、舌先で乳首をコロコロと弾き、そのまま転がしていく。

「はあぁん、あん…ああん…」

唾液で濡れた乳首は、ロウの舌に合わせコロコロと転がり、その硬さを彼に伝わらせている。
十分に転がしてから、ロウは再び口の中に滑らせてしまうと、ちゅっ、ちゅうっと優しく吸っていく。

「ああんっ、あん、あぁん…ロウくん…はあぁん…」

ごんべいは甘い声を響かせ、両手でロウの頭を抱える。

(ロウくん…私の事そんなに想ってくれてたのね…)

ロウの想いを知り、ごんべいは彼が愛しくてたまらなくなった。
そして、同時に甘い快楽に身を任せてしまいたくなった。
ごんべいがロウを抱えると、彼は乳首から顔を上げ、驚きの表情で彼女を見つめる。

「ロウくん…好きよ…」
「っ…ごんべい…っ!」

彼を見つめそう告白したごんべいの顔は、赤く染まっていた。
ロウは驚きの表情を浮かべたまま、彼女の唇を奪う。

「ん…あん…」
「ごんべい…ん、ごんべい…ッ…」

彼女を味わおうと、ロウは舌を入れ彼女の口内を掻き乱していく。
そうしながら、彼の手はするりと下へと下がり、ごんべいの腰にあるベルトを通り越し、その先にある黒いショーツへと触れる。
ビクッとなったごんべいだが、拒もうという思いはなかった。
ショーツの上からロウの指が触れ、上下にゆっくりとなぞられていく。

「んっ…あんっ…あぁん、やぁ…」
「ごんべい…ここが良いんだろ…?」

ロウの触れたそこは、湿り気を帯び、ショーツの上からでもその感覚は分かる。

「ええ…そこが…いい…」

コクンとごんべいが頷くと、ロウは息を呑む。
実は、彼は女性とこういう事をするのは初めてであった。
経験はなくても、女性がどこに触れると気持ち良くなるかは分かっている。
一度手をショーツから離し、ごんべいのベルトを掴み、ゆっくりと緩めていく。
そうする事でショーツが緩み、彼女の脚を覆っていた布を緩み、そのままショーツと共に地面へと落ちていく。

「…恥ずかしい…」

そう言い瞳を潤わせるごんべいが可愛くて、ロウは再び息を呑む。
そして、その場にしゃがみこむと、彼女の内腿を両手で押さえ、脚の間へと顔を埋めていく。

「あっ、あぁっ…!」

ビクンと、ごんべいが身体を震わせる。
ロウの愛撫で濡れてしまったそこを、彼の舌がぺろぺろと舐め始めていた。

「あぁあんっ!ロウく…ん、ああっ、ああぁんっ」

ぎこちない動きが、逆にごんべいの快楽を刺激させる。

「っん…ごんべい…ごんべい…」

ごんべいの甘い声に煽られる様に、ロウは舌を動かし溢れ出る蜜を舐めていく。
一滴も漏らすまいと、時には蜜を溢れさせる入り口に吸い付き、ちゅうっ、じゅるっと水音を上げる。

「あぁああんっ。あっあっ、あぁあんっ」

ごんべいの甘い声が、路地裏に響く。
決して演技ではなく、快楽から出た彼女の本当の気持ちが声となって現れている。

「ロウく、ん…あぁっ…お願、い…ロープを…」

ロープが身体に巻きつき、ごんべいは苦しさを感じてしまっていた。

「!ご、ごめんな…すぐに取る…」

ロウはごんべいの脚の間から顔を上げ立ち上がると、彼女の身体に巻き付いたロープを解いていく。
やっと自由になり、逃げようと思えば直ぐにでも逃げられる状況になった。
だが、ごんべいはそうはしなかった。

「ロウくん…私の中に挿れたいでしょ…?挿れて、いいよ?」

ロウを見つめ、ごんべいはそう言った。
それを聞き、再び驚きの表情を浮かべたロウだが、彼にももう迷いはない。

「ごんべい…ッ…」

ロウはズボンを脱ぎ、熱くなった自身を取り出すと、ごんべいの蜜の入り口へと当てる。
ドクンと波打つ彼のものが、ゆっくりと入り口をこじ開けていく。

「あぁ、っ…。ロウくん…脚、持って?その方が入る、から…」
「わ、分かった…」

ごんべいの片脚を持ち上げると、ロウのものがググッと奥へと挿入され、あっと言う間に奥を突き上げる。

「ああぁんっ!」

ロウのものが奥に当たった瞬間、強く甘い痺れが腰の奥から全身に伝わり、ごんべいは思わず彼に抱き付いていた。

「ッ…!ごんべい…ッ!」

彼女の反応に、ロウ自身も、彼女の中にいる自身も大きく反応し、同時にビクンと波打つ。
彼はそのままごんべいの腰を掴み、自身を打ち付けていく。

「はあぁんっ、あぁんっ、ああん」

ロウのものが膣の壁を擦り、奥へと突き上げられていく感覚が堪らなく気持ちが良い。

(ロウくん…凄い…っ。こんな気待ち良いの初めて…)

既に男性と経験済みのごんべいであったが、ここまで気持ち良いと感じたのはロウが初めてである。
彼にとっては初めての経験で、腰の動きもぎこちない。
だが、それが良いのか分からないが、ごんべいには堪らない快楽であった。

「く…ッ…ごんべい…っ、ずっと、お前を…抱きたかった…ッ」

腰を打ち付けながら、ロウはそう呟く。
何度も打ち付けていくうちに、彼のものが嵩を増し、ドクンと波打ち始めていた。

「はあぁんっ、あっ、ああぁん。ロウくん…っ、好き…好きよ…っん、あっ、ああんっ」

膣の中がロウのもので満たされ、ごんべいは快楽に喘ぎながらも彼に自分の想いを伝えた。

「ごんべい…ッ、くっ…駄目だ…は…っ」
「あっ、やぁっ…ロウく、んっ、はあぁあん」

初めて女性を抱いたロウ。
その快楽は彼にとって想像以上のものであり、自身を大きく波打たせると、そのまま熱い欲望をごんべいの中に注いでいった。

「はあ…はあ…」

ロウは全てをごんべいの中に果たしてしまうと、そのままその場に座り込んでしまう。
顔は呆然とし、頬を赤くさせたまま宙を見つめていた。
ごんべいはさっと、素早く身支度を済ませ、そんなロウの目の前にしゃがみこむ。

「…ロウくん、好きよ。また、私の事捕まえてね?貴方になら…捕まってもいいから…」
「ごんべい…」
「ふふ、またね、可愛いロウくん」

ぼーっとするロウの頬にちゅっとキスをすると、ごんべいはマントを羽織りその場を立ち去っていった。

「…」

一人残されたロウは、同僚の刑事が駆けつけるまで、一人宙を見つめたまま呆然としていた。

「おいロウ!こんな所で何してるんだよ、ごんべいに逃げられたじゃねぇか」
「ごんべい…!ごんべいは…?」
「逃げられたって言っただろうが。今夜はもう引き上げようぜ」
「あ、ああ…」

先程あった事は夢だったのだろうか。
ロウは同僚と共にその場を離れながら、そう思う。
だが、自分の腕に触れたあの柔らかい感覚は鮮明に残っている。

「…ごんべい、今度は逃がさないからな」

そう言ったロウの表情には、自信に満ちたものが広がっていたー。


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