Pale blue | ナノ

なまえが班のメンバーと共に教室を出て行った後、教室に残されたオレはいつになくイラついていた。

それもそのはず、アカデミーに入学した初日から今日まであいつはずっとオレが守っていくものだと思っていたし、離れるなんて考えたことがなかった。

起きたら隣になまえが寝ていて、一緒に支度をしてアカデミーに行く。一緒に授業を受け、放課後は修行をして同じ家に帰る。なまえに気がある素振りを見せる奴もいたが、そういう奴らはオレが早々に牽制してきた。

その日常が今日、一瞬にして崩れた。

「クソッ…」

チッと舌打ちするとナルトとサクラがこちらに視線を移した。
その顔色を伺う様子にさらに腹が立つ。


そうこうしてるうちにやっとやってきた担当上忍がナルトの仕掛けた黒板消しの罠に引っかかり、最悪の第一印象を与えることとなったが、正直それどころじゃない。

「そうだな…まずは自己紹介してもらおう」

「あのさあのさ!それより先に先生自分のこと紹介してくれよ!」

「あ、オレか?オレははたけカカシって名前だ。好き嫌いをお前らに教える気はない!将来の夢って言われてもなあ…ま、趣味は色々だ」

結局名前くらいしかまともな情報が得られない自己紹介だった。
そしてナルトから順番に話し出す。

「オレさオレさ!名前はうずまきナルト!好きなものはカップラーメン!もっと好きなのはー…」

ナルトが色々話しているが、あまり頭に入ってこない。
アカデミー首席が聞いてあきれる…

そうこうしている間にオレの番が回ってきた。

「名はうちはサスケ、嫌いなものならたくさんあるが好きなものは別にない。それから、夢なんて言葉で終わらす気はないが野望はある。一族の復興とある男を必ず…殺すことだ」

一瞬シン…と静まり返った後、サクラが自己紹介を促される。
ものすごくチラチラ見られている気がしたが、どうでもよかった。

その後、サバイバル演習の概要を聞かされ、その日は解散となった。


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