Pale blue | ナノ

結局、私の右隣にサスケ、その右にサクラ、さらにその右にナルトの順に着席する形になった。座れないことはないが、他の机はみんな3人で座っているので狭さはお察しだ。

「えー…これからの君たちには里から任務が与えられるわけだが、今後は3人1組の班を作り、各班ごとに1人ずつつく上忍の先生指導のもと任務をこなしていくことになる。」

「3人…」
「チィ…足手まといが増えるだけだな…」

そうしてイルカ先生が班メンバーの名前を読み上げる声が教室に響く。

サスケと、サスケと、サスケと…そう心の中で何度も繰り返すと、机の下で手が握られる。サスケだ。パッと右隣のサスケを見ると、耳を赤くしてそっぽを向いてしまった。


「それでは第7班!うずまきナルト、春野サクラ…うちはサスケ!以上3名!」

ナルトが落胆し、サクラが歓喜する声が教室に響く。
……離れた。

隣でサスケがチッと舌打ちする。ナルトが異議を唱えていたが、そうこうしてる間に班分けは終わり、解散となった。
午後から新しい班で顔合わせだという。


私とサスケはご飯を食べるべく、とある教室の一室にいた。

「やだ、行きたくない」
「オレだって嫌だ…けど、仕方ないだろ」

全然仕方ないって顔してない。しかし、そんなことはサスケ自身も分かっていた。

「…やだ」

なんでナルトなんだろう。なんでサクラなんだろう。
サスケの隣は私の専売特許なのに。

「オレだって、お前が他の奴と四六時中一緒にいて寝泊まりすると思うと…チッ」
「サクラに…靡いちゃやだよ」
「お前も、危機感持てよ」

そんなやり取りをしている時だった。
窓際にいたサスケの背後からナルトが押し入ってくる。

「うわっ!」

倒れるサスケ。
私は腰のポーチから縄を取り出しサスケを縛ろうとするナルトを逆に縛り上げる。

「なーにやってんの!」
「なまえちゃん…なーんてな!」

一瞬シュンとしたナルトだったが、直後ニッと笑う。

「影分身の術!!」
「は!?…んっ」
「おい、やめろナルト!なまえに触んじゃねえ!」

背後から口を押さえられ、そのままナルトの影分身3人に押さえつけられ縛られる。
縛られ身動きが取れないサスケがもがきつつ怒鳴る。

しかし、そのままオリジナルのナルトはサスケに変化し、再び窓から出て行った。


離れたくない

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