ハリポタ 僕らの時代 | ナノ
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結局、授業をサボった僕達は先生に呼び出された。
当然と言えば当然か。
最初は憤怒していた先生なのに、減点も無く課題がレポート一枚だけで済まされる事になったのは、ナチの話術によるものだ。
魔法史の先生とナチは歴史について語り出すと意気投合するのだ。
尤も、先生がナチの話術に乗せられているだけなのだろうけれど。
おかげ今回のペナルティ課題は『バンシーについて』。
魔法史をサボった筈なのに、何で妖精だか妖怪だか分からない類の事をレポート用紙一枚分書く事になったのか。
それもナチが先生を誘導したせいだ。
まったく、ナチが何を考えているのか僕にはさっぱりだよ。
何でよりにもよって、どれを調べても同じ事が数行しか載っていないだろうバンシーについて調べなくちゃならないんだ。
レポートを何処でやるかという話になって、スリザリン寮の談話室は薄暗くて字が見辛いからと図書室に向かった。
窓側の席に座って、まだ降っている雪を眺める。
ナチは今年も足跡をつけるのに成功したのと、先生を丸め込めたのとで現在上機嫌だ。
いや、いつでもナチは楽しそうにしているんだけど。
ある意味、僕は被害者(加害者はもちろんナチ)なのに、何で僕までペナルティ課題をやらなくちゃならないのだろうと、降り積もる雪を見ながら思う。
しかも普通に魔法史のレポートならどの時代を指定されてもレポート用紙一枚くらい楽々書けるのに、よりにもよって魔法史とは全く関係が無いバンシーについて。
教科書には『一般では妖精とされ、幼児の姿もしくは老婆の姿だといわれている』としか書かれていない妖精について、どうやったらレポート用紙一枚分も書けるんだ。
時間を浪費するに決まっている。
本当にナチは僕にどれだけ迷惑をかければ気が済むのやら。
溜め息しか出てこないよ。
「はい」
頬杖をついて外を見ていた僕の視界にわざと入るように、ナチは分厚い本を机に置いた。
頬杖をやめて本を自分の方に引っ張ろうとする僕に対し、ナチは本から手を放さずに終始笑顔。
「……何?」
「僕が選んできたんだけどなー」
恩着せがましいというか何というか……僕は君に選んで来いと言った覚えは無いね。君が自主的に本を漁ってきただけだろう?
なのにどうして僕が加害者の君へ恩に着なくてはならないのさ。
「あのねぇ、君が授業をサボるのに僕を巻き込んだせいで僕まで課題をやるはめになったって分かってる?」
「あれは同意の上じゃなかったのかな?」
「あれは仕方なくだよ。廊下を冷やして周りから睨まれるのも嫌だったし。ほら、早く手を離しなよ。課題がいつまで経っても終わらないだろ」
ナチはそうだね。と言って口の端を上げる笑みだけ浮かべて手を放した。
笑い声は響くからね、図書館では良い心掛けだよ。
「君の本は?」
ナチは僕に渡した本以外は持っていない。
「僕?前にそれ読んだから平気」
……これを?
本は凶器になるくらい分厚いのだけれど、ナチはこんなくだらない嘘を言わないから、本当なのだろう。
こんな妖精と妖怪百科辞典みたいに分厚い本を読むなんて、感心というより呆れが強いよ。
こんな物を端から端まで読んで何が楽しいんだか……絶対理解出来ないし、したいとも思わないね。
ページをパラパラと捲って、小さな活字に更に深い溜め息が出そうだ。
これをすべて読んだなんて、ナチは変わり者どころか変態だよ。
……それにしても、この本は学校の図書館にある百科辞典にしては珍しく闇の世界の生き物についてまで事細かに書かれている。
闇の世界の生き物についての部分を読んでみると、明らかにこれは一般では入手出来なさそうな本で、まして僕らの年では閲覧禁止だろう物。
「ナチ」
「ん?何」
「一つ訊いて良い?」
「あんまり訊かないで欲しい内容かもねぇ」
「この本は本当に元から学校にあったやつ?」
ナチは頬杖をついたまま口の端をつり上げて、それを返事とした。
つまりこの本は学校の物ではなくて、きっとナチが何処かで入手した物だろう。
ナチは珍しい本を集めるのが趣味らしく、おかげで普通なら知らずに生涯を終えるだろう変な知識も持っている。
否、珍しい知識が欲しくて、こういった本を買っていると言った方が正しいのかもしれない。
ナチは知識に貪欲なんだ。
本の入手ルートは古本屋だったり骨董屋だったり、時にはノクターンだったりする。
……最後はあまり誉められた事ではないけど、ナチは滅多にノクターンに行かないからまぁ良いとしよう。
僕にとって、こういうのを仕入れてくれる友人がいるのは有難い。
ナチは何にでも興味を持って首を突っ込みたがるから、普通なら得られなさそうな知識を載せた本を入手する。
僕もそういうのに興味があるから、そして興味がある事をナチは知っているから、珍しい本を入手したら『これ面白いから読んでみなよ』と言って本来なら読んではいけない本も気軽に渡してくるから色々な知識が得られるんだ。
こうやって思うと、本当にナチは何でも読むな。
最近はマグル界に興味があるみたいで『受験に役立つ化学』っていう本を読んでいる。
化学の試験を受けたりしないのに何を考えているんだか……訊いたところで『面白そうだから』という返事しか返ってこないだろうから訊かないけど。
「でも君は筆記用具とレポート用紙しか持って来ていなかったよね?」
そう、ナチはこの本を手に持っていなかった。
隠して持ってくるのは明らかに不可能な厚さの本。
なのに今この本は此処にある。
ナチが口の端を上げているので、何となく嫌な感じがした。
こういう時の嫌な感じは嬉しくないけど当たるんだ。
「多分リドルが考えている通りだよ。樹は森に、人は人込みに紛れるのが一番でしょ?」
つまりこの本があまりに分厚くて置き場に困ったナチは、図書館に置かせてもらっていたと。
そうすれば目立つ事なく置かせてもらえるからって……
「バッカじゃないの?他の人にこの本を盗まれるとか、先生に見つかって処罰とか考えないわけ?」
処罰なのは、これら本来僕らが読むべきでは無い本だからだ。
闇の世界を知るのは良くないとされているから、知ろうするだけで罪になる。
「見つかったら見つかった時。面白そうだったんで買ったんですとか言っとけば良いでしょ。僕らは未成年だからね、買う方より売った方が悪いんだよ」
さらりと責任転化するナチ。
使える物は何でも使うタイプなのか、未成年まで武器にすると言っている。
売った方もまさか自分に被害が来るとは思わずに売っているのに、ナチの不注意で本が見つかったら被害を受けるのか。
本当にナチは加害者だよ。
「それからそんな分厚いの欲しがる奴、そうは居ないって」
そうだろうか。
現にナチはこの本を買ってるし、それに僕みたいな奴なら欲しくなる。
これだけ闇の生き物について細かく載っている本は滅多に無いから。
「置き場所に困ってるならグリンゴッツに入れたら良いのに」
グリンゴッツ銀行の金庫をナチは一つ借りていて、そこはナチが無節操に集めた本やら変な物がごろごろ置かれているんだとか。
そのせいでゴブリンはだいぶ嫌がっているみたいだけど、ナチはお金もちゃんと保管しているので何も言えないらしい。
あの堅物のゴブリンすら簡単にあしらってみせるナチは、本当にとんでもないよ。
「そんな頻繁に銀行に行ってられないでしょ。それにゴブリンは僕が本を持ってくと凄く嫌そうな顔をするんだよね」
そりゃそうだろう。
銀行なのにお金以外の物の収納庫にされたらたまらない。
でもだからといって、図書館に私物を置くのはどうなのだろう。
そっちの方がタチが悪いと思うのは僕だけではないはずだ。
「調べないの?」
「言われなくても」
索引を見て、バンシーのページを開ける。
黒いローブを頭から被った老婆が描かれていた。
ナチは何も見ていないのにレポート用紙に羽根ペンを走らせる。
紙を斜めにして書くのはナチの癖だ。
ナチは文字を右上がりに書いてしまうから、紙自体を斜めにしなくては真っすぐ書けないのだと言う。
だから今も紙自体を斜めにする。
羽根ペンにしては珍しいくらい角張った字を書き、レポート用紙をどんどん埋めてゆく。
本当に読んだ事が頭に入っているんだと感心してしまうよ。
僕もさっさと終わらせよう。
羽根ペンをインク壺に差し込んだ。
『一般では妖精とされ、幼児の姿もしくは老婆の姿だといわれている』
ここまでは誰もが知っている、つまり教科書に載っている文句だ。
『しかし実際の目撃例では老婆の姿しか無い。また、もうじき死ぬ人間の近くに現れ、その者の服を水場で洗いながら泣いていると云う。その姿は醜悪な老婆であり、姿を隠す様に漆黒のローブを纏っている。それは死の宣告者らしい身なりと言えよう。その姿のバンシーに接吻をする勇気がある者は三つの願い事が叶えられるというが、姿があまりにも醜い故に例え三つの願い事が叶おうとも接吻はしないだろう……』
後半は伝説といったところか。
誰も接吻した事が無いなら、誰も三つの願いが叶えられるなんて知らないはずなのだから。
文章の丸写しをしたレポート用紙のインクが乾くまで待つ。
「ナチは何て書いたの?」
「見る?」
渡されたレポート用紙。
相変わらず角張った字は紙を斜めして書いていたにも関わらず、やや右上がりだ。
ナチのレポート用紙には、接吻後の事が書かれていた。
この本には載っていなかった部分。
「勝手に話を作ったの?」
「まさか。エッセイに書いてあった事を適当に意訳したんだよ。まぁ、その作者が嘘をついていたら勝手に作った話になっちゃうんだろうけどね」
ナチは僕のインク壺の蓋をしめていた。
やる事の無い時間、窓の外を見ながらナチは嬉しそうにしている。
そんなに雪が好きなのだろうか。
何をするでもなく外を眺めるナチをよそに、僕は分厚い本を捲る。
闇の世界が詳しく書かれている本。
闇の世界に興味を持つ事。それは悪い事なのかもしれないけれど、僕はただ知識として知りたいだけなんだ。
闇の世界に住みたいのではない、闇の力が欲しいわけでもない。ただ知りたいだけ。
悪い部分に目を向けずに生きていたくはない。
闇の世界は現にあるのだから、隠さず教えるのが道理だと思うんだ。
それに大人達が隠すから、余計に気になるという部分が僕とナチにはあるのだろう。
それに、僕は……
「ナチ君、トム君」
暗い思考に飲まれる直前で、先程から視線をこちらに向けていた女子三人のチームが僕達の所にやって来た。
ナチは笑みを浮かべたままそちらを向く。
「トム君分厚い本を見てるね、何を調べてるの?」
「妖精についてだよ」
僕も適当に笑みを浮かべて返事を返す。
ページはもう誰もが知ってるような妖精が載っているページだ。
「えー何で?かわいー」
可愛いと言われて、態度には出さないけど腹が立った。
男が可愛いと言われて嬉しいはずが無い。
自分が言われて嬉しい言葉を使えば、誰もが嬉しいとは限らないって、どうして分からないんだろう。
それに、僕が何を調べていようがお前達に関係ないだろう。と腹の中で吐き出した。
「バンシーについてだよ。僕と一緒にペナルティ」
「あ、そっかぁ。二人とも魔法史サボってたもんね。トム君またナチ君に付き合わされたんでしょ」
「旅は道連れならずサボリは道連れって言うでしょ。先生の授業つまんないしね」
「確かに授業はねー。でもトム君とナチ君がサボると皆のテンション下がりまくりなんだよ?」
「先生の授業のつまらなさじゃなくて僕らのせい?」
「そうだよー。だってナチ君達が受けるからって受講してる子が多いんだから」
「嬉しい事を言ってくれるね。でも皆さん、自分の受けたい科目を受けましょうよ」
「そしたら全科目に出なくなっちゃうよ」
「それは困るよ。華が無い。女の子がいない教室なんてむさ苦しいだけだよ。窒息するね」
「あはは。とにかくちゃんと授業出なよー?」
「善処しまっす」
ナチは笑いながら会話に馴染む。
僕は会話に参加したくなくて無視を続ける。
誰とでも会話を弾ませられる程の元気は無いんだよ。
「ナチ君は今年も冬休み帰るの?」
「良い質問だね。今それで親ともめてんの」
「ホント?じゃあ残る確率もあるの?」
「どうだろうね。こればっかりは分からないよ」
「あー、ナチ君のお父さん厳しいもんね。それにあっちの式典にも出席しないとなんでしょ?」
「だからもめ中」
「じゃあさ、残るなら言ってよ。あたしナチ君と踊りたいんだ」
「私はトム君と踊りたいなー。トム君、良い?」
「抜け駆け!トム君私も!」
嫌だとはっきり言えたらどれだけ良いだろう。
「ごめんね。ダンスは苦手なんだ」
「えー下手でも良いからさー」
「そうそう。ね?お願い」
嫌がってるって分かれよ。
本当に女ってしつこい。
お願いお願いと言われ続けて苛立ちを覚え始める頃、ナチが口を挟んできた。
「僕は誘ってくれないの?」
「ナチ君は毎年『良いよ』って言ってくれるけど、そのくせして毎年帰っちゃうでしょー?」
「そうそう。寂しいんだからね!」
ナチが苦笑して、仕方無いでしょ。と言った。
「僕だって残れたら残りたいんだけどねぇ」
「え?何で?」
「まさかダンスに誘いたい子とかいるの?」
「好きな人がいるの?」
ナチは笑い、わざとらしい動作で人差し指を自分の口の前に持っていく。
目を細めて、
「秘密」
それだけ言うと、女子三人は目を丸くした。
そして、まだ人差し指を自分の口の前においているナチを見て黄色い声をあげる。
女三人で姦しいとは、昔の人も考えたものだよ。
「やだー羨ましー。ナチ君の好きな人って誰?」
「ヒ・ミ・ツ」
「ナチ君は皆のでしょー」
ナチは笑ったまま、秘密だからね。と言って席を立つ。
「どこに行くの?」
「ペナルティ課題を提出に」
「私達もついて行きたいなー」
「情けない姿をレディに見られるの嫌だからご勘弁」
「先生まだ怒ってんの?」
「さぁどうだろうねぇ。あんまり根に持つタイプじゃないから平気でしょ。リドル、行こう」
ようやくこいつ等から解放される。
僕も席を立ち上がって分厚い本を閉じた。
それをナチが当たり前の様に腹の横に抱える。
「ナチ君、王子様みたい。重いの持ってあげるんだ」
「違う違う。これ僕の本だから」
「嘘!?本当に?」
「うん本当。じゃあまたね」
「またねー」
「トム君またね」
「またね」
最後に笑顔を浮かべて去る。
外に出て、一気に疲れが出た。
図書室であんなに騒いで良いのか。
誰も居ない廊下に入ってから僕は溜め息をつき、ナチはそれに対してくっと喉の奥で笑う。
「女子ってしつこい」
「女の子はそんなもんでしょ。何ていうの?友達を引き連れなくちゃトイレにも行けないタイプ」
実に的確な意見だよ。
群れないと何も出来ないくせに、群がると言う事は煩い。
集団で話しかけてきて迷惑だし、姦しいんだ。
「しかしよくあんなに適当な事がすらすら出てくるね」
「心外だなぁ。嘘はついてないよ」
「……まぁね」
ナチは一言も今年の冬休みも残れないとは言ってないし、好きな人が居るとも言ってないから全部相手の勝手な勘違いだ。
勘違いさせるまで誘導したのはナチなんだけど。
「本当に好きな人は居ないんだ」
一応尋ねてみると、ナチは目を見開いた後に吹き出す様に笑った。
「訊く?そんな事」
笑い過ぎて浮かんだ涙を指で拭いながらもまだ笑うナチに、訊くんじゃなかったと後悔する。
いい加減に笑うのをやめろと睨むと、ナチはこらえる様にしながらもまだ喉の奥で笑ってるし。
「きっと女子の間で噂になるよ。君の好きな人捜しでも始まるんじゃない?」
「女の子は噂好きだからねぇ。好きでもない男の話でよく盛り上がれるよ」
ナチは笑う。
僕は何となくさっきの女子を憐れに思った。
ナチは同性の僕から見ても格好良さと綺麗を兼ね揃えた容姿だ。
背も高いし、無駄な肉も無い。
しかも性格が社交的だという事もあり、男女問わずに人気がある方だ。
社交的というか、人を巻き込んで遊び回るのが趣味っていう厄介な性格なんだけど。
きっとさっきの女子もナチの事を普通に好きだったのではないだろうか。
……僕は女子じゃないから、騒ぎたいだけなのか本当に好きなのかは分からないけれど。
「それにしては誘われてたね」
ナチは僕の台詞に笑って、そして前髪をかき上げる。
前髪をかき上げるのはナチが時折見せる癖だ。
「それは僕の父親が世で言うお偉いさんだからでしょ。その息子とダンス踊ったって言えば箔がつくからじゃないの?」
ナチの父親について僕は何も訊かない。
ナチも言わない。
でもこういう話をすると、ナチの父親は政界でもトップクラスの人なのだろうと予想がつく。
珍しいと思えるナチの家庭の姿を映し出す発言に黙っていると、ナチが声を出して笑った。
「何深刻そうな顔してんの。似合わないよ」
「ぼーっとしてただけだよ、煩いな」
「寝不足?期末が近いから?」
「期末が近いからって勉強するようじゃ学ぶ事の本質を履き違えてるね」
「その通り。じゃあ何でぼーっとしてたのさ」
「僕の勝手だろ」
「気になるよ。もしかして貧血?それとも寒くて思考回路が鈍くなってるのかな?」
「僕は恒温動物だよ」
寒さで動けなくなる変温動物じゃないんだよ、僕は。
「じゃあ貧血かな?ホウレン草とかレバーを食べなきゃだね。鉄分を摂らないと」
「勝手に話を進めないでくれる?心配無用だよ。僕は子供じゃないんだから」
「心配するよ。リドルは寒さに弱い猫なんだから」
「また猫扱い?」
「にゃーん」
「……。付き合ってられないよ」
裏声まで出して何やってるのさ。
早足で魔法史の教室まで歩き出すとナチも早足でついて来た。
「怒んないでよ」
「怒らせてるのはどこのどいつさ」
「僕?」
「他に居ないね」
ナチは、言うねリドルは。と笑う。
どうでもいい相手なら、相手にしないしこんな事いちいち言わないよ。
「その本を脇に抱えたまま部屋に入って良いの?」
「平気でしょ。僕はただ読みたい本を持っているだけなんだから」
読みたい本ではなくもう読んだ本だろ。とつっこむ気も失せた。
ナチの事だからまた上手く丸め込むだろうし、心配する必要は無いか。
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