ハリポタ 僕らの時代 | ナノ
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僕がマートルを殺した日、君は何度も自分のせいだと言ったけど、本当に君のせいでは無い。
あの時、責められた方が気が楽になるのだと分かってはいたけど、僕は君を責められなかった。
だって本当に君に非は無いのだからね。
だからお願いだよ。
惑わされないで。
囚われないで。
君が抱える闇にサラザールは反応するのだろう。
過去にしろ、つらい記憶を見せつけるのが何よりの証拠だ。
お願いだから、闇に惑わされないで。
君は光が強い分、影も濃い。
対立する気持ちも多いと思うし、陰に囚われると抜け出せなくなるのも分かる。
それをおかしいだなんて考える必要は無い。
人の罪を自分のせいだと言って相手の負担を拭おうとする君の優しさがあるからこその葛藤なのだから。
サラザールはわざと君を闇に引きずり込んで、君を弱らせる事で乗っ取ろうとするだろう。
でも忘れないで。
君を支えたいと思ってる人は君が気付いていないだけで沢山いるし、君の周りに居る人達も君を心配している。
世の中、捨てたもんじゃないんだよ?
孤児院の事や親の事が原因で人間が嫌いなのは重々承知しているけれど、周りの人間も全部同じだと思わない方が良い。
僕が君を見つけられたみたいに、君にも、僕にとっての君の様な存在はあるはずだから。
さて、僕らは……
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