拝啓、カミサマ | ナノ
03
なまえちゃんはあんまり抵抗しなかった。そんなに俺の事好きじゃなかったのかな?でも毎月の記念日にはお団子買ってきてくれたし、誕生日だって盛大なサプライズをしてくれた。正直ここまでしてくれた子は初めてで、俺も何だってしてあげたい気持ちでいっぱいだった。


「もう少しまともな愛し方は出来ないのか、俺は」


結婚だって考えてたし、普通に子供も作って生活したかったなぁ…なんであんな気持ちになっちゃったんだろ。笑顔も声も全部俺のものだけにしたくなって、なまえちゃんと話す人全員始末したくなった。このままだと彼女を監禁しかねない…そう思って別れたけどやっぱり心は素直で。
別れて数時間なのに、愛しくて愛しくて仕方ない。この腕で抱き締めて愛してるって伝えたい。そんな事ばっかり考えたら俺はいつの間にか泣いていた。


止まらない泪
(ごめんね、なまえちゃん)
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -