拝啓、カミサマ | ナノ
02
「別れて欲しい」


何で?此処に来てから少しは女らしくして言葉遣いだって変えたのに…昔元彼に恐いと言われた目付きを和らげるため、鏡の前で笑顔の練習もした。完璧な女になるためなら何だってやった。
なのに、なのに…愛しい恋人は私に微笑みながら別れを告げる。
今までは涙なんて出なかったのに溢れだして止まらない。あぁ、いつの間にこの人のことこんなに愛してたんだろ…
悔しくて、悲しくて、逃げ出した私は部屋に籠ってずっと泣いた。数時間後の私の顔は泣き続けたせいで見るに耐えない。


「なんか疲れた」


女らしく無理矢理振る舞うのも自分を封じ込めるのも全部…だから取り繕うのはもう止めよう。


ありのままのわたし
(絶対後悔させてやる!)
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