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「ったく、何やってんだか俺は…」
憐れなだけ、とか言いながら結局は一緒に居ようとしている。アイツにとって俺は只の協力者であり、それ以上でもそれ以下でも無い。それに惚れた腫れただの面倒臭ぇと考えていたはず…況してや“山崎が振り向かなければ俺が結婚する”とか何口走ってんの俺？本心ではあるが、もしそうなったとしてもアイツの為にはならねェな。そんな事を考えていたら何処から湧いたのか、柱の向こうから総悟が来た。
「なァにやってんですか、気持ち悪ィ」
「テメェはどっから湧きやがった…」
「なまえでさァ。アンタまた自分の気持ち押し付けるつもりですかィ？」
「無視かよ」
「表面下にテメェの我儘押し付けて、あわよくばとか思ってんでしょう？」
図星だ。
「図星、って顔ですねィ」
「………。」
「大体の話はなまえから聞きやした。アンタはそれで本当に良いんですかィ？
「………。」
「黙ってねェで何とか言ったらどうなんですかィ」
「俺は…俺は、」
言葉が出なかった。有らゆる感情を見透かされ、まるで心を抉られるかのような…
「兎に角、俺はこれでもなまえの味方なんで。昔っからの腐れ縁同士にゃァ、腐れ縁らしくくっ付いて貰いまさァ」
「え…今、腐れ縁って…」
「まァ、山崎の方は覚えてないでしょうけど。…つーか土方さんもですかィ？」
ちょっと待てェェェ！え？何なの！？腐れ縁って…あの二人昔から知り合いだったのかよォォォ！！つーか俺も会ってたのかよォォォ！！！
「とりあえず、」
明日から反撃するんでシクヨロでさァ(な、な、何するんだよ…)(普通敵に教えますかねィ？)(あっ…)