拝啓、カミサマ | ナノ
24
「で、何で俺の家なワケ?」
「だってアレあるじゃん、アレ」


アレって何だよォォォ!ゴソゴソと押入れの中をひっくり返すなまえ。昔みてェな、好きなモンに必死なアイツを見れて少し吹き出してしまった。


「な、な、な、何笑ってんのよ」
「いや、可愛いなぁって」
「っ!」


あ、紅くなった。


「意味分かんない!」
「つーか何探してんの?」


答えを聞く前に「あ、あった」とお目当の品に目を輝かせるなまえ。それを見た瞬間、俺は思い出してしまった。



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「ぎ〜んっ!見てこれ!可愛いでしょ?」
「ナニソレ?」
「え?駄目だった?お揃い…」
「(やばい可愛い…)」
「銀時、鼻血出てる………」
「滅相もございませぬ!」


くるくると廻りヒラヒラのレースをあしらった其れは俺の服に酷似しており、柄が淋しいと花を付け足したデザイン。その姿を見た当時の俺はリアルに鼻血を出し、なまえはとてつもなく無邪気に笑っていた。



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「そう言えばあの時はすっげぇいい顔してた」
「え?」
「キラキラっつーか、なんつーか…ま、一時期に比べたら今の方がキラキラしてっけど」
「やっぱ意味分かんない…」
「俺と別れて、親に失望して。でもジミー君と会って変わったよな」


コイツの笑顔を取り戻してくれたのがジミー君だと思うと胸糞悪い部分はあるけど。そう思いつつ、鼻唄をやめたなまえが放った一言に、俺はまた格の違いを見せつけられた。


「何か勘違いしてるみたいだけどさ、


退とは銀時よりも前に知り合ってるよ
(嘘ォォォ!)(まぁ本人は気付いてないけど)(うわぁ勿体無ェ…)(どう言う意味だよ…)
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