靖「はぁ、誰か絶対零度なイケメンが私に優しくしてくれないかな…」
K子「スカーフェイスやでぇ…」
靖「はっ!あ、あぁあなたは!まさか!」
K子「そうやで、スカーフェイスなんやで」
靖「あぁあぁあああ!まさか!ほっ、本当に?!本物の?」
K子「(こくり)」
靖「うわあああああほんまもんや!ほんまもんの!スカーフェイスさんや!!ファンなんですうううう(ぎゅううう)」
K子「(こくり)」
靖「ひぃやああああ抱いてくださああああい」
K子「ふふ、ええこやで、ほんまに、ええこやで(なでなで)」
靖「ひゃああああ私今絶対零度のイケメンに優しくされとるんやあああ夢ちゃうの?これほんまに夢ちゃいますの???すすすすすすスカーフェイスさぁあん」
K子「牧師やで」
靖「ですよね、喋り方パニッシャーぱないですよね」
K子「どっちでもええやん、同じようなもんやん。でも…、スカーフェイスやで」
靖「ひゃあああああスカーフェイスさぁあん抱いてええええ」
と、いう遊びが、私と昨年私用で出て行ったと思ったら今年用事が終わって帰ってきて再び同居人となったK子との間で流行っています。
トライガンを私がごり押しして何年か前に池袋の映画館まで2人で見に行って以来、アニメ版のウルフウッドの真似が年々上手くなってきているK子ですが、腐女子じゃないし、アニメ漫画にそこまで興味がなくて(アメコミのMARVELに異様な執着は見せてきます)明日のオンリーイベントについてきてくれません。
肌が健康的で黒く、整ってスラリとした手足、白い服がやたらに似合うので、明日白のワンピース着て、代官山のカフェでお茶しよ!マカロン付いたケーキ食べよ!そんで、ちょっと小一時間さ、ホモとかゲイとか、たくさんあるすごい広くて素敵なホールでパーティあるからさ、そこで甘くて苦いステップ踏んで歌おうよ!と言ったら
「靖野がさ、毎晩夜な夜な血界戦線見てるから、私もなんか詳しくなってきちゃったけどさ、でもBLにする必要なくない?エンディングまで一緒に見ちゃってるし、それでついつい私もOPとEDの曲スマホにダウンロードしちゃったけどさ、でもそれでそういうイベント無理に私も行くことなくない?え?スカイツリー見にいこう?スカイツリー見てもいいけど、靖野がその大きなホールでBLを漁っている間私一人なんでしょ?やだよ。何もすることないし、え、ショッピング?一人で?それこそ靖野一人で行きなよ。え?スカイツリーの色が変わるところ見たい?そりゃ私だって見たいけど夜は私も用事があるし…え?この髪結いどケチ色黒ババア?靖野ちょっとここに真っ直ぐ背筋伸ばして立って?お願い」
と、ここで私の手足の関節を、K子のスラリと伸びた手足で変な方向に曲げられて腰までなんだか痛くなって、明日たくさん本持てなくなったらどうすんの???!!て本気で怒ったら本気で怒られたので涙目になりました。
お土産にスカイツリー持ってこい、と言うので完全に手足の関節を制圧された私はYesしか答えることが出来ないのでこの傍若無人色黒同居ババアの所為で明日スカイツリーが東京から消えるかもしれません。
バッグに入らないので、同人誌いっぱい入った紙袋に入れて持って帰るつもりでいます。
まじこええよあの女。コーラばっか飲んでっから馬鹿力になって……ぎゃあああああ関節あかーーん!