...20130407 18:07 >>白赤 あなたは俺を見ていますか。 きちんと俺を写してますか。 俺の向こうに何を見てるんですか。 「世界で一番愛しとるよ、切原クン」 嘘吐きは舌を引っこ抜いてやる。 針千本飲ませて胃をずたずたにしてやる。「嘘吐き」 そう言うと白石さんは妖艶に笑って俺の頬を撫でる。 「嘘吐きはお前や」 違います。俺は白石さんを愛してます。 ただあなたは一番じゃないんです。 俺の一番は柳さんで、 あなたは多分四番五番くらい。 でも、俺があなたを一番に想わなくても、あなたの一番は俺でありたいんです。 「我が儘っすかね」 「そら我が儘やなくて横暴っちゅーもんやで」 (我が儘なんて可愛いもんじゃないし) |
...20130406 15:15 >>蔵謙 世界一嫌いな言葉は"親友"だ。 それ以上でもそれ以下でもないからだ。その絶対的な位置の中で満足されるのはとても良くない。もっと求めてほしい。もっとこっちをみてほしい。そんな安心しきった顔でこちらを見ないでほしい。 「白石!俺たち一生親友やで!」 お前の何気ない一言で俺に纏わりつく楔がひとつひとつと増えて行くのだ。 "一生"だって?冗談じゃない。 来世、お前に会えるかどうかも分からないのに。 あーあ、早くこの世が終わらないかなぁ。 (侵融週末論) |
...20130406 15:03 >>狛日 ※グロ注意 私は被害者よと声高に叫ぶ彼女を一蹴して唾を吐き捨てた。血濡れの生徒会室を見て嗚咽が漏れた。只今一蹴したのは生徒会の書記でありボクの彼女だ。超高校級の美しい手の持ち主とか何とか。だがそのご自慢の両手は血濡れの部屋の隅に無惨に投げ捨てられていた。 ボクが一蹴したことでぴくりとも動かなくなっていた。 「あなたはそこで何をしているのですか」 振り返ると髪が胸くらいまである青年が真っ赤な瞳を携えて立っていた。 「彼女を迎えに来ただけだったんだけど」 「ではご愁傷様です」 それだけ言って去っていった青年にボクは言うなれば一目惚れをした。恋に落ちたとはこのことを言うのだ。 足元にある漆黒の髪を持った両腕の無い彼女の名前は何だっけ?どうやらボクは自分が思うほど記憶力が乏しいらしかった。 (真紅に深紅に辛苦) |
...20130406 14:50 >>CJ たまらん可愛い。 このムッキムキな男がだ。 肉厚的な唇に垂れた目頭。筋肉の割に細い腰。抱き合った時に見える先祖代々からだという左肩の星。 「シーザーちゃん、ナニよ不躾に」 ちゅるちゅるとイカスミスパゲティを啜っていたジョジョが怪訝そうに眉を寄せた。 「いんや、ただお前が堪らなく愛おしいなと」 時々泣きたくなるほど、切ないほどお前が愛しいんだよスカタン。 (切な的恋愛論) |
...20130406 14:39 >>CJ エマージェンシーエマージェンシー 俺の心が悲鳴を上げる。もう駄目だ。壊れてしまう。ありもしない左手が痛いんだ。ズキズキと心臓と一緒になってこだましている。どうしようもない痛みが俺を駆け巡る。 「痛いよシーザー」 堪らなく痛いんだ。お前が居なくて、胸まで痛いんだ。心臓にぼっかり穴が空いている。ひゅーひゅーと抜ける空気は俺の体内から酸素を奪う。頭がぼんやりしてきた。 すると左手がぎゅっと掴まれた感覚がした。ありもしない左手を誰かが握り締めている。ああ、シーザー。俺の左手を頼む。ずっとずっと握っていてくれ。もう離さないでくれ。そして不意に触れた冷たい感触が左手の薬指の根元を包んだ。 「また重婚しちまった」 今度はスージーQとシーザーと。 世界一幸せな二股だと思うのだがスージーQとシーザーは許してくれるだろうか。 (左手のバージンロード) |