...20130406 01:44 >>光謙 ある日突然僕が死んだとしよう。君はどうする?え?泣いてくれるのかい?ありがとう。嬉しいよ。でもね、僕が死んだ時はどうか唄を唄ってほしいんだ。いや、僕が好きなあの曲じゃなくてね。ごめんてば、まああの曲はもう一生あそこに流れることはないから。君の昼食の妨げにはならないよ。ああ、嫌みじゃないんだ。許しておくれ。唄と言うのは何でも良いんだ。ヘビメタロックジャズポップ、君の声なら何でも良い。君の声で僕の長い長い旅路を飾っておくれ。いつ何時、迷っても帰ってこれるように。 「だから財前、泣かんといて。歌って」 「あぁっ…うあっ…謙也さ…謙也さん!!」 「財前、もう謙也はおらん。もうどこにも」 「うっさいっ、部長は黙れや」 「なんでも言うとけ。だがな、謙也はもうどこにもおらん。理解せぇよ」 知ってるんだ。そう言う僕の親友はみんなの見えないところで僕の名前を呼んでいたことを。 「謙也さん…っ」 唄って財前。 君の声が僕に引力を与え、 また君の元へ戻ってくるから。 (ハロー無重力) |