neta!



...20130413 00:35
>>花承

心が悲鳴をあげる。
忘れてくれ忘れてくれ忘れてくれ。僕のことなんか忘れてくれ。あの日から一歩も進めない僕はただ呆然と墓の前で腰を掛け空を見上げた。仰々しく「花京院家」と書かれた墓の横にある石碑には僕の年齢と僕の名前。あの日の日付が記されている。

嗚呼、またやってきた。もう良いだろう。僕のことは忘れてくれ。
「花京院、今年も来たぜ」
ねぇ、話しかけないで。君はもう前を向くべきだ。君にはまだやるべきことがあるだろう。僕にかまけてないで、ほら。
「…実は、娘が厄介なことになってな。もしかしたら、もうここには来れなくなるかもしれねぇ」
そうか、だったらもう安心だ。大丈夫、君をいつでも見守っているから。だから君は前を向いて。
「…じゃあな」

そして君は前を向いて歩いていく。一度も振り返らずに。そう、それで良いんだ。君の背中が一番好きだ。だからもう、僕のことは、

「行かないで…またここに来てよ承太郎。僕のことを忘れないで」

口に出た言葉はさっきとは真逆のもので。ボロボロと地につかないで消える涙が溢れる。するともう大分前に行ってしまっている小さ承太郎が片手を上げた。

大丈夫、君は死なない。
僕が君をこちらには来させない。
だから安心して戦っておいで。
世界が巡っても、僕はここで待ってるから。



(再会を望もう)


...20130412 16:26
>>十苗(十)

「ボクは太った十神クンの方が良いなぁ」
「何なんだ突然」
「だって凄い男前だし人望ありそうだし」
「喧嘩を売っているのか愚民め」
「だって仕事ばかりで構ってくれないんだもん」
「戯れ言を…」
「少しは妬いてくれた?」
「ハッ、それこそ戯言だ」
「ふーん、じゃあ霧切さんとこ行くね!」
「…ちょうど新しく入った紅茶があるんだが普段はお前ごときが飲める代物ではないから特別にご馳走してやると言っているんだ」
「素直じゃなさすぎて逆に素直だよ」



(だって苗木モテすぎ!)


...20130412 16:19
>>狛日

生まれ変わったなら君の心臓の一部になりたい。君と一緒に鼓動を刻みたい。君の血を送るポンプにボクはなりたい。君と一緒に永遠を刻みたい。

「キミの心臓になって、キミの生きる音を聴いて、キミと共にボクもゆっくりと止まりたい」
「何言ってんだよお前」
「ボクも君の心臓の一部になりたい」
「金曜ロードショーでやってたアリエッティ観たのか」



(メルトユアハート)


...20130407 18:28
>>シー♀ジョセ

マンマミーヤ!
前世で俺の彼氏(役割は彼女)が現世で女になっちまった!
これは由々しき事態だ!
このままあいつを口説いたら女だったら何でも良いんだろう、とか前世の俺なんか忘れちまったんだろうとかどっちにしたって傷つけてしまうに決まっている!
しかしそのまま男扱いすることは出来るわけがない!(エコー)
どうすれば良い!どうすれば男のあいつも女のあいつもフォローしつつ交際を続けられるんだ!?

「パイ擦りとか出来るようになったな!」

マンマミーヤ……彼女、いやジョジョの中身は全く変わっていなかった。こりゃ女扱いしろと言われても難しそうだ。

「とりあえず下ネタは決して公共の場で言うんじゃあないぜスカタン!」

嗚呼、結局はここに戻ってくるんだ。

シーザー・アントニオ・ツェペリ。高校三年。職業はジョジョの良い兄貴分。



(とりあえず現代でへそ出しは辞めよう)


...20130407 18:18
>>光謙

「財前さん、あっ、あのこのあと御食事でも、」
「すんません、ペット居るんではよ帰らなあかんので」
「では、また今度…」
「ペット居るんで今度も無理っすわ」
しょげた女に謝罪を入れるのも億劫になり早々と定時に会社を出る。
ペットが居るのは本当だ。もう目に入れても痛くないくらい溺愛しているペットが。電車を乗り継ぎ早足で一人と一匹暮らしの部屋に向かう。

「ええ子にしてましたか」
「もう勘弁してくれ、限界や」
「嫌っすわ。俺が全部面倒見たるて言うてるやないですか」
「もう嫌やねん」
俺の愛すべきペットは今日も今日とてトイレや風呂場に行き来出来るくらいしかない鎖の長さの足枷を嵌めてベッドでぐったりしていた。
「謙也さんかーわい」
「財前きっしょい」



(簡単ニートの作り方)


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