三種の芯径があり、芯径が太くなるにつれ軸色が濃くなる廉価な製図用。スリーヴ長4mm,芯硬度表示つき、クリーニングピンなし。
ノックの感触はちょっと堅めで、芯繰出量は芯径とほぼ同じ、.3芯径なら0.35mmです。
なんともかっこ悪く、軸は再生樹脂製で安っぽい製品ですが、後方から見たときの芯先の見やすさは画像のような具合で、線を引くには悪くない形状です。
芯先からクリップ先端まで80mmしかないため、筆記用としては長いクリップが手に干渉しやすく扱いにくいのですけれど、クリップを外すとかなりよくなります。
左から2本めがプロユース300
レンズ収差により尺度がズレて見えますが、他製品と並べるとこのようになります。
先細りの軸は握る位置によって感触が変わり、軸を短く持つ者にはあまり薦められません。
製図がCADへ移行した現在、製図用シャーペンは業務用ではなくなって、なんとなくかっこいい文房具となり、現在ではゴムグリップ嫌いや細軸好きのための製品ともなりましたが、プロユース300は芯硬度表示が緩まず芯繰出量も少なく、製図用を装っただけの安物ではないようです。
ただ、クリーニングピンがないことだけが残念で、消しゴムを廃してでもクリーニングピンを備えていたら良品だったでしょう。
消しゴムはロットリング600と同型なのでそれを流用できます。
プラチナ萬年筆プロユースMSD300Cスリーヴ長 | 4mm |
芯径 | .3mm | .5mm | .7mm |
芯繰出量 | 0.35mm | - | 0.7mm |
芯硬度表示 | B-3H,F含む |
消しゴム | あり、φ4×14mm |
クリーニングピン | なし |
クリップ | 脱着可能 |
本体価格 | 300円 |
軸径最小7.5mm-最大9.4mm,軸長146mm,10g,重心は芯先から54%の位置 |