

1.機構部を引き抜いて外し、
黒と赤の機構部を入れ替えることも可能で、また青と緑も存在します。赤の色合いは暗め。
Grip-Tite-Tipと命名された二叉口金が芯を挟みます。これと単動式のおかげで残芯は1mm以下と言っていいほどです。 1918年に創業したオートポイント社は1930年代には既に同型を製造しており、現行品とほぼ同じ機構だったようです。
戦後は他社の一部になり1970年代には消滅するなど紆余曲折を経て1980年ころに再興、Buy American運動の影響かアメリカ製を強調した経営をしています。
日本ではとてもマイナーな会社ですが、アメリカではエヴァーシャープ(アメリカで初めてシャーペンを製造した企業)についで有名なシャーペン会社だったようです。
そういえばドイツの鉛筆会社は日本でも有名なのに比しアメリカの鉛筆会社といったら、イギリスにも工場を持つベロール以外は聞きません。現在サンフォードに買収されたそのベロールも色鉛筆を除けば日本ではこれまたマイナーです。
ベロールのミラード(ミラド)鉛筆(当初はミカド即ち"帝"で、太平洋戦争に際し改名された。品名が日本的なのは当時日本領であった北朝鮮産の黒鉛を原料にしていたため)はその名からマニアのあいだで知られていますけれど、国内での販売となると画像のイギリス製ミラードしか見たことがありません。
1970年代の統計ではアメリカは最大の鉛筆生産国であり、政治経済的に強く結びついている日米間に流通していてもおかしくはありませんが、日本の鉛筆市場は手強かったのか、それとも鉛筆貿易が自由化されていなかったのか、アメリカ製の鉛筆は見かけず、そして私はオートポイントの存在も知らなかったのでした。