芯先が長く鋭角に削られた鉛筆は低学年の学童には使いづらそう、なので卓上型鉛筆削りにも23°くらいに削る製品があるらしくて、今回は∠23°鉛筆削りです。
二穴式学童用携帯鉛筆削り。蓋付き。
発売年不詳、日本製。透明青がRS006、不透明がRS023。
二穴は同口径、異なるのが切削角度。
二穴とも
トンボKSA121や
デビカ2×2より鈍角に削り、三角軸も削れます。
- えんぴつ用23mm刃
- 口径8.2mm、切削角度約23°〜23.5°/とんがり係数約0.81、削りくず約0.3〜0.4mm
- 削れ味がやや雑ですが、芯先を尖らせやすい。
- いろえんぴつ用19mm刃
- 口径8.2mm、切削角度約29°/とんがり係数約0.63、削りくず約0.25mm厚
- 削れ味軽い。鈍角に削り、仕上がりがよく、芯が折れやすい色鉛筆に適しています。
削りくず容器から鉛筆削り本体を取り外して削りくずを捨てます。
容器が大きいのが長所。
前回、前々回の製品は10本ぶん削ると削りくずが詰まり始めますが、こちらは20本ぶんまで削れます。
挿入口の蓋はスライドシャッター式で、片方を開けたら片方が閉じる仕様。
今月の三種では削りくずが最も漏れにくいのが長所。
ただ完璧ではなく、挿入口側を下にして振ると、細かな削り粉が振り出されて多少汚れます。
難点は削りくず容器が外れやすくなること。
中身が外れやすくなったら、接合部に何かを貼って厚くしましょう。
製造元はおそらくトンボKSA121と同じ中島重久堂。
製造時期によって刃にNJK刻印があったりなかったりしますが、品質は変わらないように感じます。
削れ味(刃の切れ味)はえんぴつ用がやや重く、いろえんぴつ用が軽く調整されているように感じました。
力をこめずに鉛筆を回せば、前回前々回の鉛筆削りで削った∠18°芯先を削り直すこともできます。
2020年3月は学童用二穴式携帯鉛筆削り三種を取り上げます。
前回と前々回は∠18°及び∠22°に削る
トンボ KSA121と
デビカ2×2でした。
三種とも切削角度を約∠5°差で組み合わせていますが∠10°あってもいいんじゃないでしょうか。
さて、三種のうちどれを買うべきなのかと問われれば、アフィブロガーの視点から三種とも買うべきと答えますし、マニア的な視点からは鉛筆削りの刃も鈍るのだからやはり三種だと答えますが、各製品の切削角度を理由に、墨芯鉛筆にはトンボKSA121とデビカ2×2を、色鉛筆にはクツワRS006 / 023を薦めます。