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(V10)

「馴れ合いはごめんだよ」
 持田さんにベッドに倒されて首に持田さんの筋ばった指が絡む。喉仏を圧されヒュッと肺から息が変に出て噎せる。それでもみしりみしり、と指が締まってくる。見上げた先には無表情の持田さん。
「ねぇ…なんでおったててんの?」
 グリグリと反応を示したモノを膝で押し潰される。空気を求めようと開いた口の端からは涎が伝う。
「俺はね、馴れ合いは嫌いだよ…だから」
 殺してよ椿くん。そう絞り出すように紡いだ持田さんの表情は涙で霞んで見えない。
「もち…だ、さ…」
 震える両手を持田さんの首にかけると持田さんの締める手が緩む。
 指先に力を込めると持田さんが笑った気がした。

さあ、同時に引き金をひこうか
(君に殺されるなら本望さ、)

#暗い…もっと幸せなモチバキが…
足に爆弾抱えた持田さんの話



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