08/19 ( 23:07 )


(15)
*妖怪パラレル


昔からその手のものは見えるというか感じる方だった。20歳までにそういう類いのものを見なければ一生お目にすることはないという迷信を信じて19年。明日は20歳の誕生日。そして今日は引っ越しの日。心機一転独り暮らしを始めるというのに、もう自分には絶望の二文字しか浮かんでこなかった。

「なに、お前もしかして俺の肩にいるもんが見えんの、」

アパートの人に挨拶でもと思っていた矢先、いきなりドアが開いてお隣さんらしき人にぶち当たった。すみませんと顔をあげると、同じ歳くらいのでもどこか大人びた感じの男性が立っていた。切れ長の瞳が意思の強さを醸し出していた。と、その肩に何かがちょこんと乗っかっていて二度三度目を擦る。

「ご主人様っこの童子、わっちのことが見えるらしーでありんす…だって目があってるし!!」

 ねっね、什梧(じゅうご)偉いでしょうと肩の上でじたばたし始めた赤ん坊のような、小人のような生き物の着物を男は引っ付かんでポイと後ろに投げて、ズイッと此方へと顔を寄せてきた。

「へえ、不可思議な奴だ。先祖に獣憑きもいれば祓い師も…他にもいるが…とりあえずコッチの奴だな…お前」

 顎をすくわれ、ジロジロと顔を覗かれ、首筋に鼻を埋めて匂いを嗅いだと思えばそのまま首筋を舐められた。
 なにがなんだか分からなくて声すら出せなかった。

あと一日とか笑えない!


♯途中ですけど。とりあえず一応ザキバキ。赤崎は犬神で、什梧ってのは犬神の御付きの白児っていう妖怪です。椿は人間で。妖怪アパートみたいなそんな感じのを時たま書きたくなるんですwwwじゅうごってふざけてますね完璧。ありんす言葉とか名前wwwもう誰これ状態。こっちよりも、赤崎犬神で椿が白児を書きたいです(*^^*)←



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