『あのさ、今日泊まっていいかな。』

「久しぶりにみんな揃ったから泊まっていくと思ってた。」

『そんな久しぶりだっけ?』

「誰かさんがバイトばっかりしてるから!」

『誰だろ…』

「あ!バイトの理由教えてよ!結局教えてもらってない!」

『あー。そうだね。じゃあ、これ。』


そう言って渡された小さな箱。
開けるとずっと欲しかったけど高くて手がでなかったブレスレット。


『クリスマスプレゼント。』

「え?もしかしてこれのために?」

『さあねー。』

「ごめん、私優に何も用意してないや…」

『もうもらったから大丈夫。』

「え?」


こっちを指差して笑ってる優はすごく満足そう。
優の笑顔につられて私も笑ってしまう。



『その大好きな笑顔が毎日見れればいいや。』

「大好きなんだ私の事。」

『たぶん?』

「私は大好きだよ?」

『知ってるよ。この前美彩が酔っ払ってる時に何回も言われた。』


やってくれたな美彩。
てか私とご飯は行ってくれなかったくせに、美彩とは行ってたんだ。
なんか悔しい。


「ねえ。私の事好き?ちゃんと言ってくれないとわかんないよ。」

『初めて会った時に一目惚れしたんだ。この想いを伝えるか凄い悩んだ。迷惑になるんじゃないかって…』

「迷惑なんか…」

『でももうずっと友達じゃ嫌だから。誰のものにもなって欲しくない。好き。大好き。付き合ってください。』

「もちろん。」


そう言った瞬間に笑顔で抱きついてきた優の勢いに負けてソファに倒れ込む。
どんどん近く距離。
そして重なる唇。
何度も何度も角度を変えて。
服の中に入ってきた優の手を掴んで止める。
すると明らかに申し訳なさそうな顔をしている。


『ごめん…』

「違う。向こう…行こう?」


そう言ってベッドを指差すとニヤッと悪い笑みを浮かべて軽々私を持ち上げる優。
ベッドにつくとさっきと全く同じ体勢に。


『もう、待ったなしね。』


優のこの一言を合図に部屋が暗くなり、たくさん愛をもらった。優しい優しい愛。
次の日、美彩とかずみんに報告。
どうやら2人は気を使って帰ってくれたらしい。
2人に感謝しつつまだ横で寝ている大好きな寝顔を見つめ思う事は1つ。



ずっと一緒にいられますように。



end...


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