「私にも教えてよ!」

美彩『あ!プレゼント交換しようよ!』

「誤魔化した!絶対後から聞き出すから!」

高山『まいやんが怖いよー!』

『黒石さんだ!』


言われたい放題だけどほんとに気になるからここは譲れない。
プレゼントを鞄から取り出す。
音楽が止まったら手元にあるプレゼントをもらうという事になり、タイマーでセットする。


美彩『開けてく?』

「開けよ!」

高山『じゃあまいやんから!』

『誰の?』

高山『私!』


開けるとずっと買おうか悩んでいた美顔ローラーだった。


「これ欲しかったやつ!めっちゃ嬉しい!じゃあ次は優!」

『これは美彩の… えっとー、美容液と何これ。うさ耳?』

美彩『最近流行ってるんだよ。そこをギュッとして?』

高山『耳上がってる!可愛い!写真撮らせて!』


美彩いわく、韓国で若者に流行ってる被り物らしくて垂れているところをギュッとくると耳が上がるというなんとも可愛い被り物だった。
しかもその被り物がやたらと優に似合うからみんなで撮影大会みたいになってしまった。
そして美彩、かずみんもプレゼントを開けて無事交換終了。
しばらくしてお開きする事に。
久しぶりに4人揃ったし、てっきりみんなでお泊りだと思っていたのは私だけだったみたい。
さっきまで騒がしかった部屋に1人残されるやつが1番寂しい。
すると携帯が鳴る。


『あ、もしもし?鍵開けてくれない?』

「え?下にいるの?」


インターホンを繋ぐと画面越しに映る優の姿。
少ししてピンポーンと鳴る。


「忘れ物?言ってくれれば届けたのに。」

『いや、忘れ物じゃない。』

「そうなの?じゃあ何で戻ってきたの?」

『戻ってきちゃダメだった?』


その返しはズルいよと思うけどそんな事言える訳もなく、いいけどとしか返せない。
テレビをつけてソファに座る優の横に腰を下ろす。
何をするわけでもなくただ一緒にテレビを見るだけ。
すると優が突然ぼそっと一言ある事を言った。


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