「今日はありがとね。思ってた事吐き出したらスッキリした。正直…まだ未練はあるけどたぶんもう大丈夫。なんでかわかんないけど、飲む前と全然気持ちが違う。」

『やけ酒のおかげ?』

「うるさいなぁ!やけ酒じゃないもん。」


突然クルッとこっちに向き直りじーっと見つめられるから、恥ずかしくなってきて目を逸らす。そして私のほっぺを掴みながら言葉を続ける。


『なんで浮気するかね。』

「え?」

『こんな可愛い彼女いるのにもったいない。』

「ひゃめてひゃめて。」

『ふふっ また泣きたくなったらやけ酒せずに連絡してよ。遊びに行こう?』

「うん。」


言いたい事だけ言って、じゃあおやすみって言って寝てしまった優。
自由だなー。
さっきの優の優しい言葉を思い出してなぜかドキドキしてる自分。
フラれたばっかりで何も考えれなかったのに、今では出会ったばかりの優に埋め尽くされてる。
翌朝目がさめるとこっちをじーっとみてる優と目が合う。


「んー… 起きてたなら起こしてよ。」

『寝顔も可愛いなーって見てたら結構時間経ってた。え?照れてんの?顔真っ赤だよ?』

「誰のせいだと思ってんの!」

『別に思った事言っただけじゃーん!』

「私も優の笑った顔好きだよ。」

『何?好きになっちゃった?』

「なわけ!」


冗談だよって笑ってる優は、学校行かなきゃーって立ち上がって帰る準備をささっとしてまた学校でねって言って帰ってしまった。
嵐のような夜だったな。
私も学校に行く準備をして美彩と合流。


美彩『昨日ほんとに大丈夫だった?めっちゃ酔ってたよね?』

「大丈夫大丈夫。ちゃんと家に帰れたし!」

美彩『送ってもらったんだっけ?』

「うん。そのままうちに泊まってった。」

美彩『へー、そうなんだ。って…は!?知らない人を家にあげたの?』

「女の子だったし。私のせいで終電なくなっちゃって…」

美彩『そういう問題じゃないよ?不用心すぎ。』

「タクシーで帰るって言ったけど引き止めて、泊まってもらった。」

美彩『私も会ったけど、飲んでたから顔あんまり覚えてなくてさ… まぁまいやんがこうして無事に横にいるからいいんだけど。』

「同じ大学って言ってた。今日いると思う。」


学部とか聞いてないから、どこにいるか検討もつかないしよく考えたら嘘かもしれない。
お昼、いつも通り学食に行くと聞き慣れた声が後ろからして振り向くと朝から私の頭を埋め尽くしてる人だった。



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