[優]



4人に囲まれて逃げ出せない。
理佐と目が合ったから助けてと訴えるもスッとそらされ、また窮地に陥る。
そして愛佳が一言。


愛佳『今日、中庭歩いてた子?』


あー、そっちか。
みんな勘違いしてるじゃん。


「みんな勘違いしてるでしょ。あの子とは何もない。告白も断った。」

愛佳『え?そうなの?じゃあ何で?』

「文化祭で劇やるんだけどその練習があるんだって。」

尾関『あれ?たこ焼きじゃなかった?』

「クラスはたこ焼き。劇は有志のやつ。人足りてなかったみたいで誘われたからさ…」

齋藤『紛らわしい!ちゃんとそれを言ってから帰れないって言ってよ!』

「いやいや、みんなそんな怒るとこ?理佐に言ったんだけど!」


理佐まで紛らわしい言い方しないでよって怒ってる。
とりあえず4人に解放され、理佐の横を並んで歩く。


「4人怖すぎない?圧がすごかった。てか助けてよ。目あったじゃん!」

『やだよ。自業自得でしょ?』

「忘れないうちにと思ってさっき言ったけど、みんなと別れてから言えばよかった。」

『私は今言われてよかった。」

「理佐のクラスは?文化祭何やるの?」

『お化け屋敷。何も準備してないから私達もたぶん居残りなるんだろうなあ…』

「そしたら一緒に帰ろうよ!」



そう言うとふっと笑いながらいいよと言う理佐。
理佐だってモテないわけじゃない。
そんなの幼馴染の私が1番知っている。
文化祭前には絶対何人にも告白されるはずだ。
でも告白されに行くなという権限は残念ながら私にはない。


「朝はちゃんと一緒に行こうね?」

『起こしに来いってことね?』

「そういう事。ネクタイも結んでもらわなきゃだし。てかなんでネクタイに変えたんだろうね?」

『ネクタイ可愛いじゃん。私は好きだけどなー。』


まあ理佐に毎朝結んでもらえるし私もネクタイが好きになったけどね。



end...



prev next




Middle Top

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -