[ねる]





「ふーちゃんおはよ。」



『あ、おはよ。まっててくれたの?』



「うん、1人寂しいじゃん」



『優達行っちゃった?』



「行っちゃった。遅れるやつが悪いんだーって言ってたよ」



『5分も待てないなんて冷たい奴らだ、、、』




学校に着くと下駄箱でワイワイとしているいつもの4人がいた。

その中の1人鈴木優。優は私の好きな人

ショートカットで誰にでも優しくてフレンドリーで顔は可愛いとかっこいいを足して2で割って本当に綺麗な中世的な顔。制服はブレザーにパンツで女子校のこの学校ではすごくモテる人。

あの4人の騒ぎ方を見ると優の下駄箱にラブレターが入っていたんだろう。

同じクラスで友達になって仲良くなれて近くでみてられるだけでも神様に感謝するよ。

先に行ってしまった優の後を追いかける。



「ラブレターよかったの?」



『うん。好きな子からじゃないとねー。』



「え、優好きな子いるの?」



『うーん、いるかもね』



「どっちー!」



『どっちでしょうー?』




目を細めてえくぼを出していたずらっぽく笑う。

私の大好きな笑顔。

優とはこういう話しなかったからちょっとドキッとした。

好きな人ほんとにいるのかな…

教室に向かう途中照れながらも挨拶する子、手だけ振る子、いろんな子に声をかけられる。

優もみんなに笑顔で挨拶を返しててこの愛想の良さもモテる1つなんだろうなぁ。

じっとみてると目があった。




『なに?』



「べつにー。」




なにそれってまた前を向く優。

みてたのバレたかな?バレたよね。

だって目あったもんね。

ねぇ、優。

どうすれば同じ気持ちになれる?





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