とある生徒会の四周年

長「会長だ」
副「副会長です」
計「会計だよぉ」
書「…書、記」
双「庶務でーす」(双子区別無)
計「さぁさぁ!会長!」
双「「僕達四人の中の」」
書「誰、を…」
副「選びますか?」
長「……………は?」

副「…ええ、実は会長が不在だった先日に私達の方で話し合いが有りましてね」
計「日々各方面からアプローチかけてるのに、どーも会長との距離が誰も縮まっていない気がしてねぇ」
双「だからもう直接会長に聞いちゃえ!ってなったわけー」
 「僕達の中で一番好きなのは誰かなー?」
 「勿論loveだよー」
長「…なんだその雑な結論は…つか、俺の不在に何話してんだ。仕事しとけよ」
副「分かりきった事を。私達がノルマ以上の仕事をしていないわけがないじゃないですか」
計「そうだよぉ。会長への点数稼ぎに急ピッチでサボってた分を片したんだからぁ」
長「普段からその実力を発揮してもらいたいな」
副「点数稼ぎだとネタばらししなければ格好も付くのですがね…」

長「と言うか俺の記憶には女装させられた記憶ばかりなんだが?アプローチ何処だ」
計「着物は良いよねぇ。特に浴衣」
副「次のサンタはミニスカにしましょう」
書「お雛様、隣…」
双「チッチッチッ、魔女っ娘を忘れちゃ困るなぁ」
 「女の子化にして奇跡のつるぺただよ!」
長「お前等もう黙れ。」

長「…ん?そういや四人て言ってなかったか?お前等五人だろ」
副「今回は"4"に拘ろうと言うことになりまして」
計「幸運を呼ぶ四人だよ☆」
長「クローバーかよ。五つ葉じゃ不幸だろ」
双「ううん、僕等双子は二人で一人!」
 「役職的には副会長に会計、書記。それに僕等庶務で四つ!」
長「おいこら肝心の会長無視か。怒る前に泣くぞ」
副「泣き顔だなんて可愛くて放置したくなるじゃないですか」
計「俺は写真とるぅ。動画も」
長「……テメェ等なぁ…」
書「会長、大丈…夫、」
長「書記…優しいのはお前だけだな…」
書「会長ね、茎。」
長「………。書記………無理繰り考えなくてもいいんだぞ」
書「違っ、ちゃ、いっ」
長「?」
双「パニクってる書記に代わりっ」
 「"ちゃんと意味があるよ!"と言いたかったんだね☆」
 「あ、これ総意だから☆」
副「会長はまさに肝心要、私達を纏め活かす茎に相応しいかと結論付きましてね」
計「葉っぱのどれか一枚に収まる会長じゃないでしょ?」
双「言うなれば四つ葉のクローバーの本体?」
 「幸運は会長がいてこそだね☆」
書「ん!」
長「……お前等…。まんまと落として上げる策に引っ掛かった気分だ」
副「素直に嬉しいと言いなさい」
長「否定はできない。」

双「で?で?」
 「誰が一番なのかな?」
計「誰であっても覚悟はできてるよー」
書「遠慮、無し。」
副「保留無し。答えを聞くまで逃がしはしません」
長「お前等以外の選択は無いんだな」
副「自分が一番。ライバルがいるとしたら生徒会内しかないと自負していますから」
計「否定できる?」
長「くっ…」
書「オレ達、キライ…?」
長「ゔ…それは…」

長「決めたぞ。」
双「おぉさっきの狼狽え様が嘘みたいなキリッと感」
 「カッコイー☆」
副「惜しいですね…」
計「うん。さっきの会長の写真撮っとくんだった」
長「…お前等は黙れ。」

長「全員だ。全員が、一番だ」
書「…ヘタレ?」
長「寄りによってお前が最初に毒吐くのか」
計「会長ー逃げは無しだよー」
副「それでは保留も同然ではないですか」
双「やり直しー」
 「やり直しー」
長「一人選べとは言わなかっただろーが。それにちゃんと考えた上の結論だ。保留でもない」
副「…では是非理由を」
長「お前等言ったじゃねぇか。自分達はクローバー。俺はその茎たる部分なんだろ?葉を一枚だけ選んでどーする。四枚揃ってるから幸運なんだろーが」
書「会長、欲張りさん」
長「今に始まったことじゃねーよ」
副「…」
長「不満か?」
副「いいえ、つまり会長は…」
計「総受け志願なんだね♪」
長「…………………………………………ん?」
双「そっかぁ!」
 「皆の会長だもんね!」
長「ん?納得してるとこ悪いが俺は納得出来てないぞ?」
副「会長ともあろう方が一人を相手に満足できる訳がありませんね。私利私欲で唯一を望むばかりに会長の気も知らないで…申し訳ありません」
計「今までも一人ずつじゃ会長、
物足りなかったよねぇ」
双「今度からは」
 「皆仲良くシよう!」
長「おーい?絶対色々間違った解釈してるよな?嫌な予感しかしないぞ?…なぁ書き、」
書「オレ、ガンバル」
長「…………………」

副「そうと決まれば善は急げですね」
計「今度と言わず今からイこう!」
書「何処に?」
双「仮眠室?いっそ移動しないで生徒会室!」
 「誰かの自室じゃ不公平だもんねー」
計「なら会長のお部屋はー?」
副「良いですね。私達の再結束を祝うには最適な場所です」
双「会長の。お部屋ー♪」
 「パーティーパーティー♪」
長「家主の許可はどうした!?」
書「…ダメ?」
長「ゔ…………分かった。支度はお前等でしろよ」
双「「はーい!」」
書「ありがと…」
計「頑張っちゃうよぉ☆」
副「これからも益々宜しくお願いします」
長「…。ああ、宜しくな」


end

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