とある生徒会の夏祭り

長「会長だ」
副「副会長です」
計「会計だよぉ」
書「…書、記」
双「庶務でーす」(双子区別無)
長「…夏祭り?」
計「そ!夏休みで皆帰っちゃう前にやらない?ウチから浴衣出すよ?男女両方。」
双「「さんせー!」」
長「ウチは男子校だ。」
副「良いじゃないですか。校内ダンスパティーでも都合と希望によりドレスでの参加者がいるんですから」
長「………まぁ…そうだな」
書「じゃ、決定…」
計「早速浴衣購入希望者の集計するねー!」
副「併せて出店内容の希望も採りましょうか。文化祭ではないので業者を呼びましょう」
双「わーい♪近所のお祭りとか憧れるよね!」
 「ここの生徒はお坊ちゃまだから初体験多そう☆」
長「…確かに、誘拐だなんだのお陰でガキの頃から行動に制限があるウチの奴らには良い機会かもな」
書「……(ガサゴソ)」
長「?書記、どうした?」
書「小銭の、手配…当日、両替…す…」
副「そうですね。生徒に現金持参と言ったら万札しか持って来かねません」

計「早速集計したよー♪ウチで買ってくれる内の約1/3分は女物だね☆」
長「ウチの学園はどうなっている!?」
副「まぁまぁ。男物は持参者がいるけど、女物を着ようと思ったらって事ですよ」
長「にしても多くないか!?」
書「会長の、親衛隊…?」
双「どーりで多いわけだー」
 「納得ー」
長「マジか!?会計の方だろ!」
計「いやぁ…親衛隊も多いけどねぇ、彼氏持ちとかネタとか色々。ウチの浴衣は人気高いんだよ?丁度良いから買おうって感じみたい」
副「そうですね…私も従姉妹に浴衣を買って送ろうかと思っていますから」
長「生徒会が不正利用するなよ!」
計「あー、だからサイズ異様に小さかったんだー」
副「まだ初等部にも上がってないんですよ」
計「折角なら家族で揃えない?」
副「そうですね…日頃お世話になっていますし、」
長「プライベートでやれ!」

長「ふぅ…これで準備は全部か?」
副「はい、今回はあくまでも生徒はお客ですからね。こちらで手配と調整さえ済めば後大きな作業は前日の業者さんへの対応くらいです」
長「そうか」
双「楽しみー♪」
 「チョコバナナ、林檎飴、綿菓子、かき氷♪」
長「なんで甘いもんばっかなんだ…」
計「焼きそばとかたこ焼きもちゃんと手配したよぉ」
長「ウチのバカデカイ校庭に甘い店ばかりとか怖いわ。勿論食いもん以外も有るんだよな?」
副「有りますよ。射的とか的当てとか」
書「型抜き…」
長「もっと有るだろうくじ引きでも輪投げでも」
双「金魚に亀に」
 「ドジョウにカエルすくい☆」
長「〇〇すくいにそんなバリエーションあったか?」
双「無ければ作る!」
 「これ鉄則!」
副「金魚に黒でめとリュウキンは入れてくださいね」
計「オレはメダカ欲しいなー」
双「「僕らはクラゲお願いしよー♪」」
書「陸、亀…」
長「お前らは100円や200円のポイに何を期待してんだ!?すくえねーよ陸亀!」
副「しょうがないですね…特注しますか…ポイを」
長「特注する金でそいつら買え!これだから庶民感覚のないぼんぼんは…!」
副「会長、貴方この学園で一番ぼんぼんでしょうに…」

長「よし。これなら一般的夏祭りが出来るな…あ、浴衣は自分で用意するから要らないぞ。間違っても女物とか要らないからな、それから…」
双「ザンネーン」
 「恒例の女装を楽しみにしてたのにー」
計「今年の新作を試着…基着てほしかったのになぁ」
長「本音漏れてるぞ。あ、100円玉用意しねーと」
副「…なにやら会長が一番そわそわしていますね」
計「よく考えたら会長が一番町の夏祭りとかに気安く行けないんじゃない?」
双「確かにー」
書「会長て、夏祭り…何回目?」
長「ん?実際に体験するのは初めてだ」
双「初体験だー」
長「取り敢えず帯封一束を100円玉に替えれば足りるか?」
計「お金の事は会計担当に任せなさい。お願いだから。」



end

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