とある生徒会の三周年

長「会長だ」
副「副会長です」
計「会計だよぉ」
書「…書、記」
双「庶務でーす」(双子区別無)
副「さて、本日は学園の屋上を借りて夜通しお月見会をしますよ」
双「わーい!」
 「ドンドンパフパフー!」
計「スナック菓子も二リットルペットボトルも準備万端だよぉ♪」
長「随分庶民派の取り揃えだな…取り敢えずポテチはパーティー開きで良いな」
副「貴方も見た目に似合わず庶民感覚に慣れてますね」
計「こーゆー時にそーやってそそくさ準備してくれるのもポイント高いよねぇ」
長「はぁ!?誰が雑用なんかっ」
計「紙コップに人数分飲み物注ぎながら否定は無理があるよぉ」
長「……」

書「お団子、お待ち」
双「「待ってましたー♪」」
長「ブルーシートの上に置くは勿体無い高級感だな」
計「家が贔屓にしてもらってる老舗店の自慢の逸品だからねぇ♪」
長「お前本当に和物に強くて迅速だな」
副「例にもよってこの浴衣や甚平も貴方が用意したんでしたね」
計「イエス♪昨日の内に今日が十五夜って分かって良かったよぉ」
副「…充分作業が速いですよ」

長「にしてもよく屋上の使用許可下りたな」
計「だよねぇ」
双「まさか無許可!?」
 「職権濫用!?それともピッキング!?」
副「失礼な。ちゃんと許可貰いましたよ」
長「しかし相手は風紀だろ?私用に頷くとは…と言うか風紀って居るのか?」
計「そりゃいるよぉ…でも会わせない(ボソッ」
長「ん?何か言ったか?」
計「何にもぉ」
長「そうか」
副「書類提出から全て私達にお任せを。会長が会う必要は有りません」
書「会長、風紀…不仲説拡散」
双「これ以上ライバル作らない為にフラグは折らなきゃね☆」
長「??」
副「風紀には三周年記念の宴だと説明して有ります」
長「突然の話題転換だな。なんだそれ」
計「サイト開設ももう三年目かぁ。俺達も翌月から始動してるし…早いよねぇ」
長「っまたメタ発言か!?しかもさらっと!」
副「今年は開設日に移転もする様ですが…特に変わりませんね」
双「僕達永遠の高校生ー♪」
 「進級も無いしそもそも学年不明ー♪」
長「サラッとなんつー事を…っ!」
計「見事に会長の意識を風紀から逸らしたね」
書「ん」

………
…………

副「…今日が晴れて良かったですね」
書「ん」
長「流石山奥。星の量も凄いな…アレが餅つきしている兎か」
書「ん」
双「うさぎ…?」
 「うさぎと聞いて!」
 「「こんなん用意しましたー♪」」
長「やっと落ち着いたと思ったのにしんみりはさせない気か!?」
双「「させない気だ!!」」
副「諦めなさい会長」
長「くっ…」
計「ねぇねぇそれよりぃ…双子ちゃんの手のソレは何かなぁ?」
副「カチューシャに見えますね」
書「ウサ耳…」
双「我が家の技術の粋を集めたアンゴラ感!」
 「一度着けたら病み付き間違いなし!」
 「「先着一名ほら!会長♪」」
長「着けないからな!?」
双「えー。自信作だよ?」
 「力入れ過ぎて人数分作れなかったくらい自信作だよ?」
書「………全員…分…」
副「これは是非我が生徒会会長に代表として着けて頂くしかないですね」
長「生徒会会長として拒否する。」
副「わがままですねぇ」
計「うさちゃん会長にあんなことやこんなことしたいのに」
副「私達が愛でたいだけ何ですから大人しく着けなさい会長」
長「わがままはどっちだ!?」
双「「隙あり☆」」
長「うわっ!?て、勝手に着けるな!………確かにふわふわだな…」
双「尻尾もあるよ!」
計「どうやって着ける気ぃ?」
双「ご想像にお任せ☆」
長「……ふわふわ…ふぁっ…」
書「会長?」
長「………」
副「寝てますね」
書「風邪引く…」
計「じゃ、布団持ってくるねぇ」
副「片付けますか。書記、湯タンポになってなさい」
書「ぇ…あ、ん。」

双「グダグダだねー」
 「バタバタだねー」
 「「でも幸せだよねー」」
副「今後とも、末長く宜しくお願いしますね」
双「「ねー」」
書「ん」
長「……んぅ」
計「宜しく…はするけど。一先ずおやすみの場所取りは譲らないよ?」
「「「勿論」」」



end

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