感謝を込めて

「だだいま…って、」
「父さんおっヒサー」
「なんだ来てたのか。遊びに来るんならメールのひとつもくれりゃぁ良いのに」
「そんなことしたらサプライズになんないじゃーん」
「サプ…あぁまぁ確かに」
「父さんを驚かせようとスペアキー使って勝手に上がっちゃった☆」
「まぁ構わないが」
「ついでに待ちながら洗濯と晩飯の用意と風呂の仕度は済ませといたー」
「わ、悪いな」
「いえいえ生活力の無い父さんのためだからー」
「…そうか、そうだな。助かるよ。コンビニ弁当には飽きた頃だ」
「今日からは俺が用意してあげるー」
「は?毎日来るにはお前の住んでる所じゃ遠いだろう。無茶するな」
「何言ってるの。今日から俺もココに住むから無問題ー♪」
「え」
「イッツ サプラーイズっ!」
「………うん、驚いた。けどえ?」
「父の日プレゼント☆俺なんていかが?」
「いやいや、」
「俺は使えるよー。嫁のが向いてるんじゃない?って言ったの父さんでしょー」
「まぁ…」
「お袋の味作るよー尽くすよー男作って出ていったヤツなんか忘れて俺に乗り代えろよー」
「でも、」
「取り敢えず飯食って。冷めちゃったら勿体無いでしょ?それから風呂ね。背中流しちゃる。夜は明日に響かないくらいにするから」
「え?お?」
「ほらほらリビング行くよ。胃袋掴んじゃるから。覚悟しろよ。父さん」
「え、あ…分かった…?アレ?」


end

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