小さなお店
2011/07/11




「おはようございます!」

少しでかけていた綱吉が帰ってくれば、元気よく挨拶する三浦ハルがいた。まだ夜の営業ではなく、昼の営業時間真っ先だ。

「あれ?おはよー?どしたの」
「奈々さんが足をくじいたって聞いてすぐきました!」

さっさと着替えてもう仕事着に着替えたハルは、にっこりと元気いっぱいである。料理も上手いが彼女は元気が取り柄といっても過言ではない。
奈々はといえば朝階段から落ちて足をくじいてしまい、あまり動かない簡単なことしか今日はできなかった。階段といっても低いところからだが。そんな彼女はハルが来たので中で休んでいる。

「まだ12時過ぎたとこだよ?学校は?」
「今日までテストだったんですよ。私の受けてるのは一限だけだったんです」
「そうなんだ!助かるよ」
「はひ!えへへ」

にっこりと微笑む綱吉に照れたように笑ってハルは返す。

「やっぱりツナさんは素敵ですー!」
「もー、いいから出来てるやつ運んで?」

はいはいと毎度のことなので綱吉は受け流す。帰ってきて作ったものをハルに運ばせた。きちんと客はいるのだ。
ハルがここに来たのは大学に入学した当初だ。川に落ちたハルを綱吉が助け、ナッツまで連れてきたのが始まりだ。ついでに言えば綱吉は一応ではあるがフェミニストである。優しく介抱してもらったことだとか、何より川から助けてもらった時がなにより格好良かったとハルは言う。そこでハルがツナに惚れたとか言うのだが、綱吉はありがとうねー。なんて軽く流している。

「なんか大学生ってか十代ってオレ犯罪みたいじゃん」

と言うのが綱吉の言い分だ。

「ツナさん!塩シャケ定食二つです!」
「はいはーい」

客に出して注文を聞いて綱吉に伝える。まだ半年と経ってはいないが慣れたものである。聞いた綱吉はてきぱきと注文された料理を作る。といっても塩シャケは焼くだけなのだが。

「いらっしゃいませー」
「いらっしゃいませー!はひ!リボーンさん!」
「珍しいな。ハルが昼にいるなんて」
「母さんが捻挫してね」
「こちらどうぞ」

案内するはもちろんリボーンの所定置。夜にも来るリボーンはハルとも知り合いだ。
そんなこんなで今日も今日とてナッツは常連客で賑やかである。











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三浦ハル 18歳
いいとこの中学、高校と卒業して大学に入る。学部は違えど獄寺とはおなじ大学。
書いたようにあんな感じでツナと出会う。常連客も増えてきて、もう一人欲しいわねと言う奈々が店に張っていたチラシをみて割と強引にナッツに。奈々はハルを気に入ったのですんなりだったが。
性格も見た目もかわいらしく少女のようである。変な英語まじりだったりもするが、それは彼女の個性であり周りは何もいわない。基本的に原作のまんま。
料理は上手く、最近少しずつ奈々に教えてもらっている。試作品は綱吉と獄寺が食べる。


ツナさんデストロイですぅ…
っていつか言わせたい。



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