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「それで、あんた方はこれからどうするつもりなんだ?」

「そう…ですねぇ……」

ダルシャは困ったような顔をセリナの方に向けた。
セリナは同じように困ったような顔で、エリオットに微笑みかける。



「ねぇ、トーマスさん…オズワルドさんのことは全くわからないの?
何か手がかりになるようなものとか……
出来ることなら、オズワルドさんをみつけだしてレオナルドさんを安心させてあげたいけど、全くわからないとしたらボク達も探しようがないよ。」

「家の中には、行き先をほのめかすようなものは何もなかった。
ただ……」

「なにかあるの?」

トーマスはゆっくりと頷いた。



「奴が出て行ってしばらくしてから、知り合いの細工職人の爺さんがやって来てな。
その爺さんが言うには、フェンディアの町で、オズワルドを見たって言うんだ。」

「それはいつのことですか?」

「もう何ヶ月も前になるか……
それに、その爺さんはオズワルドを良く知ってるわけじゃないんだ。
畑で働いてるあいつを見たことがあるだけだ。
だから、あてにはならない。」

「そうですか…しかも、そんなに前の話なら、そこにはもういないでしょうね。」

「でも、そこに行けば、オズワルドさんの情報がなにかみつかるかもしれないよ!」

ダルシャは、先程と同じように困ったような顔をして、セリナの方に顔を向けた。



「セリナ、君はどう思う?
オズワルドの跡を追ってみたいかい?」

「……そうね。
みつけられるかどうかはわからないけれど、一応行ってみましょうよ。」

セリナの答えに、トーマスは嬉しそうな表情に変わった。



「本当か?
……ありがとう。
もしも、オズワルドをみつけることがあったら、ぜひ戻って来るように言ってくれ。
あ……でも、奴が幸せそうにやってたら…その時は何も言わないでくれ……」

「トーマスさん……」

三人には、トーマスの気持ちが痛い程伝わり、彼のためにもなんとかしてオズワルドを探し出したいという気持ちが強くなるのを感じた。

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