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最近読んでいる小説です。三津田信三さんの「刀城言耶(とうじょうげんや)」シリーズです。これはシリーズ6作目。 ロデムは小説に関してお恥ずかしい話かなり保守的と言いますか、新たな作家さん発掘をあまりしない人間でして。博覧強記タイプではありません。ですが、以前新聞の小説紹介でこのシリーズを見たとき「読んでみたい!」と無性に感じ、つい先ごろ…夏休みに入ってからです(笑)、遂に手を出しました。 怪奇譚と殺人事件の組み合わせ、とでも言えば良いのでしょうか。 ロデムは怖がりでは全くありません。残念ながらお化け邸で怖がった経験も無くて。ですが、このシリーズで ぞ…っ と何度もしてしまいました。暑い日には最適です(笑) 快刀乱麻の名探偵、では無いです。刀城言耶その人が、まず探偵ではなく、怪奇幻想作家であり、取材の為に赴く先々で事件に巻き込まれていくと言う話です。そして、気付くと探偵役をやってしまっているという。 金田一シリーズの如く「連続殺人事件が全部終了してからの解決」もあります。そして、何よりイレギュラーな箇所は、一から十まで謎が全て解けた、というものがありません。怪奇譚も含んでいるのですから。 又、とんでもない終り方をした回もありました(笑)怪奇譚でもありますから。 ですが、思わずぞっとする話の切り口、そして構成。また、刀城言耶という人物の魅力もたっぷりあって、とても素敵な作家さんに出会えたなぁと思います。 目下の問題は、市の図書館がこの続きを購入していない事でしょうか(笑) 購入希望を出さねば。
2010.08.30 19:33 |