Memo |
一人っ子。 前回のmemoが余りに分かり辛いものだったと反省しまして、ちょっと補足したいと思います。ひとりで盛り上がってすみませんでした……。 ・大岡政談 おおおかせいだん 歌舞伎や講談で名高い、大岡越前の名裁判の逸話。実際は、中国の故事だったり、別の奉行が取り扱った事件を元にしており、フィクション。 ・三方一両損 さんぽういちりょうぞん ある日、甲さんが3両を落としてしまった。それを乙さんが拾った。乙さんは甲さんに拾いましたよ〜、と届けたが、甲さんはその金はもともと無かったものとする、お前にくれてやるよ!と言った。乙さんも、礼を貰いたくて届けた訳じゃねぇよ!と大喧嘩に発展。 届け出を受けた大岡越前は、自分の懐から1両を取り出して、4両にした。そして、甲さんに2両渡し、乙さんに2両渡した。甲さんは元々3両持っていた筈で、1両損。乙さんは、3両貰えた筈で、1両損。大岡越前は1両出したので1両損。三方がそれぞれ一両損という事で丸く収まった。 ・根岸肥前守鎮衛 ねぎしひぜんのかみやすもり 大岡越前から50年程あとの江戸町奉行。根岸肥前も名奉行と言われている。 ・『耳嚢』 みみぶくろ 根岸肥前が書いた、見聞録のようなもの。幕臣間の上下関係から、薬学知識、当時世間に広がった噂などが書いてある。特に、怪談・奇談の類が多い。 因みに ・生みの親、育ての親 犬キミ15話の中の、生みの親ではなく育ての親に属する云々は、大岡政談から。 ある子供の親権を、生みの親と育ての親で争っていた。埒があかないので、大岡越前は子供を両側から引っ張りあい、子供を相手から奪った方を親とすると言った。2人は、早速両側から子供の奪い合いを始めるが、引っ張られている子供は余りの痛さに泣き始める。 その途端、育ての親が手を離した。生みの親は子供を奪い取り、自分が親だと言う。それを聞いた大岡は生みの親を叱りつけ、痛みに泣く子供の手を離した育ての親こそ「人の親」たるものだ、と育ての親に親権を認めた。 長々と申し訳ありません。かなり噛み砕いてありますので、詳しくお知りになりたい方は是非調べてみて下さいませ。 以下、SQネタバレの上にちょっと辛口かと思いますので、たたんでおきます。 追記 2011.08.05 22:13 |