怖ろしく不定期な日記。
*相棒…大学で知り合った家が近所で専攻も同じなロデムの親友。

Memo

牢名主


 古文書調査行ってきました!とmemoにしたためようと思いつつ、帰宅後ゴタゴタしてmemoを放置してしまいました。

 古文書調査は遠江に行きました。これで三年目です。朝の9:00過ぎから17:00位まで、休憩をはさみつつひたすら古文書を読みまくって、カードや袋に古文書の情報を書きまくるという何とも地味な作業です(笑)。これが、へとへとになるんですよ……。異様に体力と頭を使っている感じと言いますか、15:00過ぎには目が死んでます(笑)。某大学と合同調査なのですが、見渡すと、皆さん魂が半分位頭の上に見えている感じです(笑)。
 この調査、2日目の夜に合同調査している大学と旅館を貸し切ってコンパが行われます。今年は数年前に定年退官された先生が調査のお手伝いに来て下さいました。その先生、物凄い酒豪でいらっしゃって、お師匠様に「コンパであの先生の側に座ったら気をつけろ」と言われていたのですが、見事に席を決める籤で隣をget(笑)。
 ビールをグラスに6杯、日本酒を切り子のお猪口に6杯お呼ばれしました(笑)。久々にあんなに飲みました。酔っ払いはしませんでしたが、あれ以上飲んだら酔っ払うと……(苦笑)。
 夜は、花火もしました。いや〜、盛り上がりますね花火って。きゃっきゃしながら花火をしていました。酒が入っているので、テンションが可笑しい人もいる(笑)。
 その後、1:00過ぎまでまたぐだぐだ飲むという。一部は3:00位まで飲んでいたそうで。次の日も勿論調査があります。ちゃんとやりましたよ(笑)。

 タイトルは旅館で盛り上がり過ぎた内輪ネタ。
 旅館の部屋の鍵と金庫の鍵を私が管理していました。その鍵を相棒が使う為に私から借りようとした時。
相棒「ロデムちゃ〜ん、鍵……あ、違った。牢名主、鍵貸して下さい!」
「「「牢名主!?」」」
(笑いがおこる)
私「……鍵貸して欲しいんだったら、ツルをよこしな!」
 ここから、鍵当番が何故か牢名主と呼ばれるように。このネタで馬鹿みたいに盛り上がるのは日本史専攻だろうな……。

*牢名主(ろうなぬし)
 江戸時代の牢屋は、ひとつの牢に50人などとんでもない人数が入れられていた。劣悪な環境化で、囚人達を統率していたのが、囚人の中から選ばれた牢名主と呼ばれる人物。牢名主は絶大な権利を有し、牢の全てを取り仕切っていた。

*ツル
 命の蔓の意か。いわゆる賄賂。入獄の際に、牢名主などへのツルの大小で牢内での待遇が大きく変わる。牢内では、一番低い立場になると立つか座るかで横にはなれない。牢内の人数が多くなるとリンチで間引きをするが(公然と人を殺して人数を減らす。病死と届けられる為問題にはならない)、この際もツルの大小で間引かれる人物が決められると言われている。

2011.08.13 22:08


また泣いた……


*和田慎二さん、その作品について思いっ切り語っております

 本日発売のミステリーボニータに和田慎二さん追悼特集が掲載されていました。掲載されると聞いて、絶対買わないと!と。

 好きな漫画家さんが勢ぞろいで、ゴクリ……。新谷かおるさん、柴田昌弘さん、美内すずえさん、萩尾望都さん、里中満智子さん、いがらしゆみこさん……その他の方々も余りにキラキラしくて、豪華過ぎて。
 そんな漫画家さん方のコメントを読んでいましたら、また涙が込み上げてしまいました。本当に大好きで大好きで堪らなかった和田慎二さん。

 私の知る中で最高で最強のヒロインだと信じて疑わない、麻宮サキ。そんなサキに勝るとも劣らない砂姫明日香。紫堂涼子も好きですし、短編ではアリサもマリアも好きです。悪役ですが、麗巳や碧子も。と言いますか、和田さんが描く女性は皆好きだ!笑
 ヒーローではやっぱり、神恭一郎なんですかね……。私個人的には、ムウ=ミサや田添和也の方が良い男です(笑)。クルトも忘れてはいけない。

 和田さんの初期短編作品は、『スケバン刑事』に繋がっている話も多いです。この話とスケバン刑事は明確に繋がっているとか、短編作品を過去としてスケバン刑事に重要人物として出ていたりします。また、スケバン刑事を過去として他の作品に出ているキャラクターもいます。そういう話の作り方、キャラの動かし方も好きでした。ああ、同じ世界でキャラが過去を持って確かに「生きて」いるのだな、と。

 本当に好きなんだなぁ、と改めてしみじみと感慨に耽ってしまいます。
 しつこい位語っていて申し訳ありません……。多分、9月16日も語ります。予告(笑)。


2011.08.06 21:59


一人っ子。


 前回のmemoが余りに分かり辛いものだったと反省しまして、ちょっと補足したいと思います。ひとりで盛り上がってすみませんでした……。


・大岡政談
おおおかせいだん
 歌舞伎や講談で名高い、大岡越前の名裁判の逸話。実際は、中国の故事だったり、別の奉行が取り扱った事件を元にしており、フィクション。

・三方一両損
さんぽういちりょうぞん
 ある日、甲さんが3両を落としてしまった。それを乙さんが拾った。乙さんは甲さんに拾いましたよ〜、と届けたが、甲さんはその金はもともと無かったものとする、お前にくれてやるよ!と言った。乙さんも、礼を貰いたくて届けた訳じゃねぇよ!と大喧嘩に発展。
 届け出を受けた大岡越前は、自分の懐から1両を取り出して、4両にした。そして、甲さんに2両渡し、乙さんに2両渡した。甲さんは元々3両持っていた筈で、1両損。乙さんは、3両貰えた筈で、1両損。大岡越前は1両出したので1両損。三方がそれぞれ一両損という事で丸く収まった。

・根岸肥前守鎮衛
ねぎしひぜんのかみやすもり
 大岡越前から50年程あとの江戸町奉行。根岸肥前も名奉行と言われている。

・『耳嚢』
みみぶくろ
 根岸肥前が書いた、見聞録のようなもの。幕臣間の上下関係から、薬学知識、当時世間に広がった噂などが書いてある。特に、怪談・奇談の類が多い。

因みに
・生みの親、育ての親
 犬キミ15話の中の、生みの親ではなく育ての親に属する云々は、大岡政談から。
 ある子供の親権を、生みの親と育ての親で争っていた。埒があかないので、大岡越前は子供を両側から引っ張りあい、子供を相手から奪った方を親とすると言った。2人は、早速両側から子供の奪い合いを始めるが、引っ張られている子供は余りの痛さに泣き始める。
 その途端、育ての親が手を離した。生みの親は子供を奪い取り、自分が親だと言う。それを聞いた大岡は生みの親を叱りつけ、痛みに泣く子供の手を離した育ての親こそ「人の親」たるものだ、と育ての親に親権を認めた。

 長々と申し訳ありません。かなり噛み砕いてありますので、詳しくお知りになりたい方は是非調べてみて下さいませ。


 以下、SQネタバレの上にちょっと辛口かと思いますので、たたんでおきます。

追記


2011.08.05 22:13


三方一両損


 「参謀」と携帯に打ち込もうとした所、予測変換候補の最初に「三方一両損」が出て、その瞬間やたらめったらテンションが上がったロデムです(笑)。
 しかし、あれです。三方一両損って、結局、大岡様が一両損しただけでは……。と考えたりしませんかね?ちゃんと三方が一両損してはいますが、出費したのは大岡様ですよ(笑)。

 大岡政談はフィクションの塊ですが、やっぱり好きだなぁと思います。「名奉行」大岡越前守忠相。時代劇では名裁判官ですが、行政のプロというイメージが強いです。『大岡忠相日記』とか、一級史料ですよ。
 後は、江戸町奉行といえば根岸肥前守鎮衛(やすもり)も好きです。『耳嚢(みみぶくろ)』という随筆は本当に面白い。赤裸々な上下関係の話から雑学、そして何と言っても怪談・奇談が豊富に記されています。仙台城のお堀に河童が出たらしい!とか、しっかりと絵付きで書かれていたり(笑)。なかなか怖い話もありますし、ちょっぴりエロチックな奇談もあった覚えが(笑)。

 活字化されてはいますが、現代語訳は無いのだったかな……。江戸時代の候文ですが、かなり面白いです。学部生の時に読んだのですが、今読むと、ネタに使いそうだな〜、と考えてしまう辺りが文章サイトの管理人の性かもしれません(苦笑)。


2011.08.03 22:34


気力の問題 *ちょっと暗いです


 久しぶりのmemo更新ですみません。世間一般(?)の学生の皆様が夏休みに入ってから、memoのアクセス数すら何故か、そして有り難くも勿体無くも、かなり伸びているのを承知しておりましたが、なかなか更新する気力が湧いてきませんでした(苦笑)。
 私は一度体調を崩すと、どうにも復調するまで時間を要するタイプでして、七月の三周目に崩した体調がなかなか元に戻らずに四苦八苦しております。微熱が下がらないのですよね。安定的に37℃位を保ってしまっていて、ここまで続くと元々無い体力が悲鳴を上げてしまって、勘弁してくれという状況です。
 また、29日に修士論文の中間報告の前報告(笑)がありまして、その準備やら、その報告で先生に見事撃沈され落ち込むだけ落ち込んだので、気力も無くなってしまって。卒業出来る気がしないよ……。でも、やれるだけ、努力できるだけ、最後まで頑張って書き上げようと思う次第です!良い修士論文を書きたいという思いに、死角は沢山あるかもしれないけれど(笑)、偽りは微塵も無いですから!
 そんな訳で(言い訳なのですが)、相互して頂いている佐東さんとららさんにメールを送りたいと思っているのに、なかなか送れずじまいで申し訳御座いません。

 そんな中で、境さんのサイトで開かれた茶会に参加してしまいました。体調崩している上に、撃沈直後でもう何やらどんよ〜りしている時だったので、最初は遠慮しようかなぁと思っていたのですが、逆に、だからこそ元気を頂こう!と思い直し、のこのこと出かけていってしまいました(笑)。深夜からはやっぱり話題がアレだったのですが(笑)、それに、前回、佐東さんのサイトでの茶会(私がお邪魔していた時間までしか知りませんが)よりも、濃〜い高校生以下立ち入り禁止な話題もあったのですが(え)、凄く楽しかったです!笑。
 深夜という時間帯には魔物がいますね……。

 さて、私も夏休みに入りましたが、修士論文や修論以外に1本書かなくてはいけないものもありまして、なかなか更新は出来ないかと思いますが、少しでも多く、楽しんで更新出来たらなと思います。

2011.08.01 20:00

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