こねた私が唄い綴ったこの世界で、君は幸せに生きている。そんな些細な事だけで、私はまた唄い綴る事が出来る。もう、君に会えなくても、君が生きる事が出来るなら、私は喜んで唄い綴ろう。「ねぇ、俺はここだよ」うん。聞こえているよ。君の声は、ちゃんと私に届いているよ。でもね、きっと私の声は届かない。「私はここだよ、君と同じ世界にいるんだよ」
エミルと『エミルお誕生日おめでとう!』「え、誕生日半年もあとだけど」『だからサプライズだよ』「あー、なるほど。じゃあサプライズ成功だよ」
エミルと「最近のDVDにはコメンタリというおまけが付いてる事が多いよね」『そうだね。キャラコメだったり、声優さん達が普通に話すものだったりするね』「そういう裏話って面白いよね」『うん、面白いよね。私はコメンタリから見るもん』「え?それはおかしいよね?」『ネタバレバチこい』
こねた。少年は夢を見たのだ。それはとても幸せな夢だった。世界があの子に優しく、僕らを受け入れる。そんな夢。「ねぇ、君と同じ世界に居るんだよ」僕の声は君に確かに届いただろうか。
こネタ。生きたい。と願った私は、もう生きられないのを知っていた。誰に言われた訳でもなく、ただ私が勘づいてしまっただけ。「ごめんね」君が居なくなったこの部屋には、虚しさと空白だけが残った。君が勘づいてしまったのは、何だったのか俺は知らない。だけど、俺は知っている。君はちゃんと此処に生きていた事を。