お父さんと呼ばせて


今日は白ひげさんに会いに行く日。
最初の数日は白ひげさんに挨拶行こうとしたけれど、中々都合が付かずようやく会えるようだ。
(トップを差し置いて、仕事を与えられたけどやっぱり順番逆だよね)
マルコさんと並んで白ひげさんの部屋に向かう。その道すがらマルコさんにはたくさん白ひげさんの話をしてもらった。出会いや、いかに尊敬できる人なのか…この話だけでもどれだけみんなに慕われているかがわかる。この大人数のクルーに信頼され、マルコさんやエース、隊長格よりも圧倒的に強いという、白ひげという人。そして船長という肩書き。…少し緊張してきた。

「親父、入るよい」
大きな扉の前で、マルコさんと一緒に入る。
見るととても大きな白ひげさんが座っていた。周りにはナースがたくさんいた。
(なんだ、女の人ってナースさんか)
「親父、この前話した***だよい」
「グラララ!オメェが***か!マルコから話は聞いてるぞ!」
「はじめまして白ひげさん!***です。挨拶が遅れてすみません。マルコさんに助けて頂きました」
「んなこたー気にすんな!マルコから話は聞いてたからな。もう馴染んでるみてぇじゃねーか。よかったな!俺のことは親父って呼べ!」
「は、はい。…親父さん」
「おう上出来だ!なんでもマルコの花嫁候補らしいじゃねーか。」
「?!そんな話誰から聞いたよい!」
「あ?サッチのやつからそう聞いたが…違うのか。つまらんな」
「…サッチの奴」
「花嫁候補なんですか、私?!マルコさんには私よりももっと素敵な人がいますよ?!」
「いや…まぁ、よい。」
「…マルコもしかってーと、ずっとこんな感じか」
「…こんな感じってどんな感じだよい、親父」
「グラララ!!こりゃ傑作だな!!***、好きなだけこの船にいていいぞ!」
「??あ、でも一応次の島までって、」
「もしかすっとまた悪党に襲われっかもしれねぇ!だとしたらこの船のが安全だぞぉ!」
「うーん、ではきちんと働くのでもうしばらくお世話になります」
「おう!なにかわからないことがあればマルコに聞け。そいつは頼りになる。」
「はい!マルコさんにいつも優しくしてもらってます!」
「そうかそうか!じゃあ後はマルコ頼んだぞ」
「…おう、親父、ありがとうよい」

こうして、白ひげさんに挨拶が終わった。
もうしばらく、この船に乗ることができそうだ。

(ということでもうしばらくお世話になりますっ)
(大歓迎だよい。よろしくな)




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