朝、アルエの体調はすっかり良くなり、身体も以前と同じところまで自由が利く程までに回復し、以前と同様の生活を行うことが出来た。

「回復したみたいで良かったわ、雀蜂の対処法も聞いたから、此れからは気を付けないとねぇ」
「はい、あの、有難う御座いました」
「良いの良いの、おっさんから離れなきゃもう大丈夫よー」



――とは言え、気を付けないといけないのは本当の事だし、後がないなんて言われたら大分神経質になるよな。



台所で朝食を作るアルエの後ろ姿を見ながら、思案していた。



――…まあ、雀蜂なんかよりも危ないモノを相手にしてきたから問題ないのかもしれないけど。



結局、思い詰めるのも良くないうえに、面倒になったレイヴンは適度に気を付けるという結論をだし、アルエの手伝いへと向かった。



(しっかし、昨日あんなことしてたお陰で此方も“色々とヤバい”んだけど…アルエちゃんに正直に言うべきかしら?)



Eingebildete Angste

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