ぐちゃぐちゃと嫌な音が聞こえる。
聞きたくないのに。
なのに、耳を塞ぐことも許されず、病院の患者用ベッドに似た簡素なパイプベッドに鎖で繋がれ、自由さえも奪われた。
一体、私が何をしたと言うのだろう。
「やめて…、もう、やめてくださ…」
「まだだ…」
簡素な造りの狭い部屋で‘それ’は起こっていた。
若い娘がベッドに繋がれ、華奢な裸体を晒され、彼女の上司にあたる男に犯されていた。
一体、どの位行為が続いているのだろうか。
蒸せかえるような熱と、青臭い、決して良い匂いとは言えないそれが部屋全体を満たしていた。
辺りには彼女が着ていたであろうと思われる衣服の断片が散らばっており、彼女自身も僅かながらに布切れを纏っていたが、彼女を責める男の衣服は乱れすらもなく、普段纏っている服装そのままであった。
Korruption1