アレクセイやシュヴァーンにとっては、アルエがどんな情報を探ろうと大して気にも止める必要はなかった。
情報を得られたとしても、ギルド側に対抗しうる力があるとは思っていないからなのだろう。
事実、間者であるシュヴァーンがギルドの情報を元に下した考えなのだから、その通りなのだろう。
では、何故態々アルエを捕らえ、凌辱をしてまで情報を吐かせようとするのだろうか。

「あふ…、んん…やぁ…っ」
「随分良さそうだな」
「いや、ちが…っ」
「我慢するな…イってしまえ」

前後に与えられる刺激を一身に受け、どれ程の時間が経ったのかはわからないが、アルエはかなりの回数、達している。
アルエが達しようが、二人の動きは治まることはなく、時間を追う度に苛烈性を増していた。

「ふあっ、や、んあぁぁっ!!」
「限界だな…」
「や、あ!?だ、め、お願い…、止めてっ」
「無理な話だ」

何度か腰を打ち付けられると、体内に熱いものが溢れるような感覚が纏う。

「や、あ…、熱い…」

腿を伝い落ちるそれだけに反応したのか、びくりと身体が強張るのがわかる。



「まだ、話す気にはならないのか?」

アレクセイが上から声を掛けてくるが、その声に答える余裕はもうない。

「完全に堕ちてはいないみたいだな…」
「であれば、其れまで傷付ければ良い話かと」

シュヴァーンがゆっくりとアルエの腕を掴み、身体を対面させると、直ぐに行為に及んだ。

「うぁ…っふぅ、やめ……」

幾らシュヴァーンの胸に腕をやり、押し退けようとしても力の差は歴然であり、抗っているうちには入ってはいなかった。



情報を盗られようが最早関係なかった

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