前後に強烈な刺激を与えられ、アルエは意識を失う寸前までになっていた。
――いっそ、意識を失わせてくれたら楽なのに。
ガクガクと身体を揺さぶられながら、アルエは思案する。
と、ずるりと音を立てて後ろから指が引き抜かれた。
「すまない」
辛うじて聞き取れる程の小さな声で囁かれ、一瞬気が抜ける。
と、同時に指ではない、別のものが侵入し、アルエは絶叫する。
「いやぁぁあ!!」
嫌でも目の前にいるアレクセイにしがみついてしまう。
「やだ、いや…ッ、はなして…」
「良い声が出たな」
「ああ」
「さて、話は戻るが…何を探していた?アルエ」
「あ、う…」
「言わないと、このままだがな」
「…、ア…!?」
――しまった。
いつの間にか口が滑りかけていた。
早く解放してほしいという思いから、ギルドを裏切ってしまうところだった。
「聞こえなかったな。…何を、探していた?」
腰を引き寄せられ、更に奥へと穿たれる。
「ぅ、言うわけ、が…、あぁっ!」
「まだ理性を保っていられるか…」
薬を使って、凌辱してまで情報を吐かせようとするも、一向に吐く気配のないアルエに内心感心するアレクセイ。
「…愚かな、吐いてしまえば楽になるのに」
「堕とし甲斐があると考えたら良いのでは?」
「確かに、それもそうだ」
醒めぬ夢とまとわりつく熱