アルエの葛藤を余所に、シュヴァーンがアルエの足を割って、間に手を滑らせてきた。

「ん、ひぃっ!?」
「ああ、濡れているな」

幾らか嬉しそうな声音でシュヴァーンが呟く。

「経過は良好だな」

クスクスとアレクセイが笑い声をあげる。

「や、触らない、で…」
「そうか、では慣らす必要はないな?」

アレクセイがアルエを見下ろし、囁く。
何をするかなんて野暮なことは言うまい。
身体の中心が更に熱を帯びる。
ひくり、と身体を震わせたが、その程度で手を止める相手ではない。
益々の加虐心を煽るだけだ。

ず、と鈍い音を立ててそれが中に侵入してくる。
声すらもあげられない程の痛み。
それこそ、身体を左右に引きちぎられているような、例えるならそんな痛みだった。

「…ぅあ、…っ、あ、ふ…っ」
「そうか、君はまだ…」

くしゃくしゃと頭を撫でられる。

「悪いな、シュヴァーン。頂いてしまったよ」

些か困ったような表情をしたアレクセイがシュヴァーンに声を掛ける。

「それは残念です。が、まだ此方がありますからね」

唾液で濡らした指を後孔へと躊躇いもなく挿入させる。

「い…ッ!?」

それを観察していたアレクセイが苦笑を溢す。

「フッ、容赦がないな君は」
「それはお互い様かと」

くくっと喉の奥で笑いながら、シュヴァーンは奥へと指を押し進める。



悪夢2

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