「謝罪なんて要りません、騙していたのかどうか。それだけ聞かせてくれたらそれで良いです」
「うん、騙してた。ごめーんね」
――うわあ、一気に怒りが飛んだ…いや、寧ろその開き直った態度にイラッときた!
格好はシュヴァーンのまま、いつものレイヴン口調に戻った彼を見て、溜め息をつく。
「何かムカついたので、倒しますね」
「え、ちょ、まって…」
シュヴァーンが構える暇を与えず、目にも止まらぬ速さで刀を振りかざし、一瞬の内に宣言通りに倒したアルエ。
「手加減なし、か…」
怒りのオーラを出しているアルエと無惨な姿で倒れているシュヴァーンを遠巻きに見ていたユーリがごちる。
――ちょっと、おっさんに同情した…なんて言ったら、俺も倒されそうだ。
大好き、でも嫌いNGパターン