「いい加減、変わってくれないか?」




――私も限界だ。

とでも言いたげにレイヴンを睨む。

「はいはい、しゃーないのねぇ」

従います、と言うかの様に両手をあげる。

「それじゃ、一度イかせてもらうわ」

アルエの身体を抱き上げ、今まで以上に激しく穿つ。
ガクガクと身体を揺さぶられ、アルエの思考が鈍る。

ぐちゅぐちゅ、とかき混ぜるような厭らしい音が響いてくるのが嫌で耳を塞ぐが、すぐに二人に腕を押さえられ、塞ぐことが出来なくなった。

「わかる?此処の音」
「いや、聞きたく、ないです…」

いやいやと首を横に振り、抵抗する。

「えっちな音がするねぇ、ほら、こうすると…よく聞こえるでしょ?」

わざと音が響くように、空気をまぜるようにして大きく動いてやると、先ほどよりも水音が聞こえてくる。

「やあっレイヴン、さ…っイっちゃ、いや、音、だめぇ、いや、ん、ああぁっ」
「はは、アルエちゃんったら、可愛らしい声なんかあげちゃって…その声だけでイけそうだわ」

きゅうきゅうと中を締め付けられ、加えてアルエの甘ったるい喘ぎ声に刺激され、レイヴンもアルエの後に果てる。



一度目

- 32 -
PREVBACKNEXT
top鴉と兎
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -