2人部屋に通された後、これまでの流れのせいか、疲れが現れたらしい、ベッドへと倒れ込んだ。
「アルエちゃーん」
後ろのほうでレイヴンの声がするが、答える気力も出ない。
そのまま無視していると、何かで視界を遮られた。
「ひぁっ」
驚いて声をあげると、上から聞き慣れた声が聞こえた。
視界が遮られていたのはレイヴンが覆い被さっていたからだった。
「アルエちゃん、構って〜。おっさん、死んじゃう」
「もう。少しくらい構わなくても死にはしませんって」
「だぁって〜、最近同じ部屋になれなかったじゃない?アルエちゃんの温もりがなくて、孤独死しちゃうところだったのよー」
などと言われ、抱きつかれる。
やばい、このシチュエーションは…。
おっさんと少女