「…っ」
限界を悟ると、頂点へと登り詰めるために激しく腰を打ち付ける。
中に出す気だと働いてくれない脳が気付くと、そこで身を捩って止めるようにせがんだが、彼には止める気はさらさら無く、愛してる、と何度も囁きながらアルエを宥めようとしていた。
「だめ、だめ…っ中、だめです…!」
「お願い、アルエちゃん…拒絶、しないで…」
「あ、あぁ…っ!!」
ヒクン、とアルエの身体が跳ねたと同時に体内に熱いそれが放たれるのを感じた。
ぼんやりとその熱を感じていたが、ややあって冷静さを取り戻すとレイヴンの身体を押し退けようと胸を強く押した。
「やだ…、こんなに、たくさん…っ」
中に収まりきれなかった精液が体外へ溢れだし、アルエの腿と床を汚した。
「おいで、拭いてあげるから」
ふらふらとしているアルエの腕をとり、洗面台に座らせると、内側から溢れた精液と傷ついた時に出てきたであろう血で汚れた下腹部を丁寧に拭ってやる。
拒絶しないで欲しい