- ナノ -


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 波のさざめきは、いつも変わらずそこにあった。どんなに長く生きている竜もその始まりを知らないほどに。それは過去の響きであるとともに、未来の響きでもある。竜が空からこの音を聞くことができなくなっても、同じようにさざめいていることだろう。
 いつの日か、海が息を引き取るまで。


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