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　立ち入ることが禁じられた森があった。竜の姿をした森の精に魂を取られてしまうから、と。しかし、竜と人との長い戦いが始まると、竜を倒すため、あるいは他の竜から身を隠すために森へ入る人間が現れた。そうして誰ひとりとして帰ってこなかった。
　森の奥にはいなくなった人間たちの顔の浮かぶ木々が並んでいるというが、真偽の程は定かではない。

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