- ナノ -
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人の子が大きな葉をめくって遊んでいると、自分の手のひらに乗るほどの小さな竜が、葉に隠れるようにして眠っているのを見つけた。子はしばらく竜を見ていたが、やがてそっと葉を戻してその場を後にした。
子は竜のことを誰にも言わなかった。大人になって、時々その竜のことを思い出すことがある。今もあの場所で、竜は眠っているのだろうかと。
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