「ヒバリ、骸、ザンザス、よく集まってくれたな。これからお前らには、なまえの夫候補者としてブライダルチェックを兼ねたメディカルチェックを受けてもらう」

「ブライダルチェックというと、婚前に性病に羅患していないか正常に子作りが出来るかどうか生殖機能を検査するアレですか」

「そうだぞ。あいつの夫になるからには、一日も早く孕ませて貰う必要があるからな。最優先確認事項だ」

「てめえは孫産め孫産めうるさい舅か」

「むしろ嫁いびりをする姑だぞ」

「自分で言ってどうするんですか」

「ねえ、あの子はこのこと知ってるの」

「ああ。ちゃんと承諾書も書かせてある。見るか?」

「このサインの後ろのくまさんマークは…!確かになまえさんの直筆のようだ。そういう事ならば仕方ありませんね」

「くまさんを見ただけで判断出来るのか。それが本当だとしたら、お前はとんでもない化物だな」

「君に言われたくありませんよ。呪われた赤ん坊、アルコバレーノ」

「ハッ、どうせ騙して書かせたんだろうが」

「よくわかったな」



「ワオ!そこまで卑怯だといっそ潔いね」

「騙しついでに、あいつも検査させておいたから安心しろ」

「これはひどい…」


 ─検査終了─


「雲雀はともかく、骸とザンザスも性病関係異常無しだったのは意外だったな」

「失礼な。僕はあの子と会ってからはちゃんと身を慎んでいますよ。今は水牢の中ですしね」

「くだらねえ。そんなヘマをするわけねぇだろ、ドカス」

「お前もあいつと会ってからは女と寝てないんだってな、偉いぞザンザス」

「…かっ消されてぇのか、あぁ!?」

「ねえ赤ん坊。さっき検査の時に使ったあの子の写真、貰って帰っていいかい?」

「いいぞ。あれは俺の個人的なコレクションだからな。よく撮れてるだろう」

「僕は自分のを使いましたよ。ベビードールも似合いますが、やっぱりネグリジェもいいですよね。湯上がりの姿はもっと最高ですが」

「おい、全部焼き増ししろ。幾らだ?」

「やはり君はマフィアの闇そのものですね、ザンザス。君の考えている恐ろしい企てには、僕すら畏怖の念を感じますよ」

「よし、もう帰っていいぞ。いい子を孕ませろよ。出来れば男女の双子、それが無理なら見た目と中身はあいつで能力は旦那に似た女の子を孕ませろ」

「出来れば僕もそうしたいけど、産み分けはさすがに無理だよ、赤ん坊」

「そこを何とかするのがお前らの仕事だ。どうにかしろ。何の為になまえを嫁にくれてやると思ってんだ」

「鬼畜ですね、貴方。知ってましたけど」



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