「フルッタ・トロピカーレ」

「クフフフ……誰が南国果実ですか?」

「むひゅろ、いひゃい」

「柔らかい頬ですねぇ。引っ張り甲斐があります」

「リボーンに出されたイタリア語のテキスト読んだだけなのに…」

「思いっきり僕の頭を見ながら言ってたじゃないですか!」

「違うよ全然違うよ偶然だよ」

「…まあいいでしょう。許してあげます」

「でも、骸が来てくれてちょうど良かった。リボーンがね、これは骸との会話用に作ったテキストだって言ってたから」

「ほう…僕用の、ですか。それは興味深い。どんなものが載っているんです?」

「ん、と…こんな感じ」

「どれどれ──
『Voglio fare l’amore con te.(貴方とえっちしたいなぁ)』?
……何というか……アルコバレーノは君をどうしたいんでしょうね。まあ、僕は別に構いませんが」

「骸?」

「いえ、こちらの話です」

「次のは…M・a・n・g・i・a・m・i……ええと、これは、まんじゃみ、かな?」

「発音はそれで合っています。僕を見て、可愛らしくおねだりする感じで言ってみて下さい」

「まんじゃみ?」

「はい。喜んで」

「えっ、あ、なに、きゃあああああああ!?」



※Mangiami(私を食べて)



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